現代ジャズ音楽について
 今週のゲストは、高知で「ジャズ音楽の生き字引」といわれているアルテックの青山清水さんです。今日のテーマは「現代ジャズ音楽について」でお話を伺います。
 ジャズの歴史や由来をお聞きしました。アドリブがあるように、いろんな音楽要素を取り入れ発展してゆく音楽ではないかと思います。

現代ジャズ界の代表的なアーチストは誰なのでしょうか?どのような音楽傾向なのでしょうか?

 マイケル・ブレッカーでしょうか。現代のジャズの代表的な人でしょう。テナーサックスです。日本では私も音響を担当した山中千尋や上原博美などが、若い女性がピアノを演奏しています。
 私が知っていたアーチストですが、以前マイルス・ディビスというアーチストが、ジャズとロックとの融合を言っておられました。その後どうなっているのでしょうか?ジャズでもPAをどんどん使用するようになっているのでしょうか?
 マイルスは昔は普通のトリオでどんどん演奏していました。それで一生終われる人と、常に新しいものを見つけたい人との違いがあるようです。
 苦しんで苦しんで、ロックを取り入れたりしていました。僕は掴めないでマイルスは終わったと思います。
収録の様子です。実にリズミカルな収録でした。青山さんも収録に慣れておられますし。
日本でも野外ジャズフェスティバルは開催されているのでしょうか?
 20やそこらは開催されていますね。高知でもやってみたいと思いますが、天候が荒々しいのでどうでしょうか。準備に2日間ぐらいかかりますし。それで開催するのは危険ですし。
 そうですね今年は台風が沢山襲来しましたし。
 音楽を楽しむためには、音楽ホールで秋に富士通コンコードをやっていますし。屋外は依頼されたらしますけれど、自分で企画してまではないですね。
 ジャズは「雨降り」の時に聴く音楽という印象があり、野外ではどうかなという印象があるのですが。
 ロックの人やポップスのアーチストも野外には出演していますし、いろんな音楽で騒げるので踊れますし。
 ロック的なものも取り入れて新しい音楽に発展しているのでしょうか?
 常に新しいものを入れていきませんと。1万人を動員することは大変なのですから。

アルテックでの演奏の様子。

(写真は青山清水さんより提供)

 ジャズの愛好者は増えていますか?若い人などにはどうなのでしょうか?
 富士通コンコードは年配者が多いようです。でも若い人が突然「昔のものは良いね」と言い出すこともありますし。そういう機会を与えてあげれば増えると思いますが。
 Jウェーブで番組をもたれているアーチストの人がいますね
 小曽根真です。アルテックへも来た事があります。ゲーリーバートンと来られ、かるぽーとでも演奏されました。
 あのかたはボストンのバークリー音楽院の話しをされますね。何歳くらいの人なのでしょうか?
 40歳は過ぎているでしょう。本人の話しによれば、12歳でオルガンの名手ジミースミスと言う人がいますが、その演奏をしていたとか。とにかく高校時代ではジャズメンくらいの実力はあったということです。
 青山さんも高知シティFMでのご自身の番組「青山清水のコンコードジャズ招待席」にて解説されていると思いますが、最近のジャズ音楽の傾向はどうなっているのでしょうか?
 
 そうですね。普通のアコースチックなものに帰っていますね。一時は電化していました。ロック的なもの、フィージョンなどもありました。
 コンコードジャズフェスティバルも最小限のPAの使用にしています。できるだけ生の演奏を聴いていただくようにしています。
 反響板を使用しています。最近反響板の後ろを空けて音を逃がしてやることをしますとよい事がわかりました。先日の夜須町公民館でもやりました。
 PAなどを使用しない「クラッシック・ジャズ」というのでしょうか。その形態のジ ャズは根強いのでしょうか?
 
 クラッシックジャズというのではないですね。僕らは「ゴールド・フィンガーズ」という企画もしています。これなんかはそのままの80歳から、40歳までのアーチストがいますので、スタイルもいろいろです。
 やはり昔の音楽をやっていただいたら聴衆から凄い反応がありますね。

来年の春は「富士通スペシャル」ということで、5月から6月にかけてゴールドフィンガーズという企画があります。

日本出身の秋吉敏子さんも参加します。

 聞かれる方も年齢層が広いのがジャズなのでしょうか。
 そうですねどれにも属さないのがジャズなのかもしれません。それぐらいのくくりです。ボサノバがはいればボサノバを演奏し、ロックが入ればロックを演奏する。フィージョンがあったり、新しいヒット曲も演奏する。
 演奏の仕方がジャズなのですね。素材は何でも良いのです。
 現代ジャズ音楽にもそのような傾向があるのでしょうか。
 そうですね。そういう新しいやり方もあります。レイ・ブライアントにもよさこい節も演奏させましたし。
 そういうことをしますと楽しいではありませんか。
トップページに戻る