人との出会いが、人生を切り開く
 
今週のゲストは、「健康伝道師」と言われるばらけんさんこと、柏原健さんです。
柏原さんは自営業の傍ら、数多くのボランティア活動をされています。自ら世話役を買って出ているようで、NPO法人や、環境保護団体、音楽クラブ、住民団体など多数です。
 柏原さんを仕事以外の地域活動に向かわせる動機は何なのでしょうか?
「先日も申し上げましたが、僕が考える健康というのは、個人を中心にした肉体・精神・経済・社会が、ある一定のサイクルを持ってうまく回っている状態です。ですから僕は、社会的な関わりを、時間が許す限り多く持つようにしています。例えば高知マンドリン土曜日会≠ニいう社会人サークルに参加してギターを弾いているのは、好きな音楽ができて精神的にも良いし、精神の安定は肉体にも良い結果をもたらします。また結果的にメンバーの中からお客様ができたりしますので経済的にも良い結果となります。レイチェルの会∞はっぴーねっと≠ニいう会で活動しているのも、メンバーと気(波動)が合うことはもちろん、僕は自然が大好きだし、自ら学ぶということがとても大切なことだと思っているからで、マンドリンクラブと同じように、活動していると心身ともに快調だし、経済的にも助かっているからです。そうして、これらの活動を通して社会の役に立っていると思えることが一番大事なことだと思います。だから僕は僕の幸せを求めながら多くの人に幸せになってもらいたいし、多くの人の幸せが僕の幸せにもなるのです」
レイチェルの会≠ニはどのような会ですか。活動内容のご紹介などをお願いします。
「この会は、1963年に化学物質の恐ろしさを『沈黙の春』という本で発表したレイチェル・カーソンの思想に共感し、自然の不思議さや神秘さを自分達で感じ、子どもを中心に多くの人たちにそれを感じてもらおうという主旨で集まったメンバーで活動しています。
 元々は見ず知らずの者同士が、レイチェル・カーソンの著書『センス・オブ・ワンダー』が映画化されたのをきっかけに自主上映しようということで集まり、映画の上映を終えた後、折角、価値観を共有するものが集まったのだから、自主上映が終わったからと言って解散するのももったいないし、何らかの形で活動して行こうということで作られた会です。
今年で3年目の会ですが、活動の内容は月1回の例会と、年1回こどもの図書館≠中心にしてセンス・オブ・ワンダーランド展≠ニいうのをやっています。
例会はレイチェル・カーソンの著書の読書会と近場の自然散策です。平たく言えばピクニックかな。センス・オブ・ワンダーランド展≠ヘ今年で3回目ですが、いろいろなイベントを企画し、高知県森と緑の会≠ゥらも助成金をいただき、たくさんの親子に参加してもらっています」
はっぴーねっと≠ニはどんな会ですか。事務局長もされているようなのですが、段取りや、打ち合わせや、人の手配などは大変ではありませんか。
「大変と思えば大変ですが、何かをやろうとすれば当たり前のことばかりですから、メンバー同士助け合いながらやって行けば、楽しいものです。
この会は、3年程前にTBSの筑紫哲也ニュース23≠ノゲストとして出演されたこともある、教育研究家で、ご自身塾もやっておられる平井雷太さんという方の『教えない教育』に共感したメンバーの集まりです。
この会も3年目に入りました。活動としては年3〜4回の平井さんを交えての教えない教育コーディネーター実践講座≠ニいうのを開いて、参加者同士で学び合っています。受動的学習者を能動的学習者にして行くために、いかにその場≠作っていくかがコーディネーターの腕の見せ所ですが、なかなかうまく行きません。平井さんに言わせると「うまく行かないからこそ、そこに学びと成長がある。うまく行ったらそれで終わりでしょう」なのです。そんなところに共感するのです。
昨年は、この平井さんと教育委員会のAさんの対談を企画し、100人ぐらいの方に集まっていただきましたし、高知新聞でもその内容が大きく取り上げられました。そのせいかどうかはわかりませんが、今年の10月には、平井さんと橋本知事の対談を五台山の竹林寺でやることになっています。どうなって行くかこれからが楽しみです」
マンドリンクラブの活動もされています。仕事が終わられてからの練習も大変だと思いますが?

「好きだから大変だと思ったことはありません。少しでも時間があれば下手なりにギターを弾いていたいです」
青年会議所時代の仲間たちとの交流も継続されていますか?
随分、疎遠になった方もいますが、高知は狭い街ですから、街ですれ違ったり会合で偶然出合ったりした時に挨拶するぐらいかな。同期入会のメンバーとは、年1回8月6日に飲み会をやっています」
 
一番影響を受けられた人をあえて1人あげるとすれば誰なのでしょうか?
また、その影響が現在の活動に刺激を与えているのでしょうか?
 
「岡内啓明さんかな。全国大会の時、啓明さんのセクレタリーをやったものですから、その時JCに対する彼の思いや、やって来たことを聞かされ、それからJCに対する考えが変わりました。刺激とまでは行きませんが、現在の活動にすんなり入れたのは、やはりJCで活動していたからだと思います」
柏原さんは専修大学経済学部の出身で、私の先輩です。大学時代の学友との交流も
  ありますか?校友会などは出席されていますか?
大学時代の友人とは、ギター同好会で一緒だった同級生(全員他県)と年賀状を交換するぐらいです。たまに、友人が住んでいるところへ仕事で行った時などは、呼び出して昔話とか近況を話し合います。それから、特に仲の良かった友人とは、地元特産品のやり取りをしています。校友会には出席していません。このところ案内も来なくなりましたが活動しているのでしょうか?」