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高知は何で生き残れるのか?
 
 今週のゲストは、高知県都市計画課の豊後彰彦さん、須崎商工会議所の松田健さんです。今日のテーマは「高知は何で生き残れるのか?」についてです。このテーマにつきましては、先月行われた衆議院選挙や高知県知事選挙、高知市長選挙でも論議されました。
 デフレ経済の進展により、ますます景気は悪いようなのですが・・・
高知は工業生産額が全国最低になりました。不況と、国際分業体制になり、企業の誘  致も難しい限りです。思いつきでも良いですが、高知の「特性」をいくつか上げてく  ださい。アイデアを出してください。
豊後 難しい設問ですね。生き残れるとしたら独自性ですね。高知しかないものでしょう。
松田 これから話題になるであろう土佐沖にある「メタンハイドレード」が100年先まで使えるエネルギーをそう生かせるかですね。
高知大学農学部の敷地に研究所のようなものが出来ていますね。全く可能性がないわけではないようですね。
豊後 バイオマスですね。ペレットストーブですね。もし材木がエネルギーになるとしたら、高知県は「産油国」になります。ペレットストーブの展開、農業用、産業用の展開は視野に入れて活動をしています。
異なる観点からみなすと、高知は「観光」を主要な産業にしなければならないということを国政選挙、県知事選挙、高知市長選挙でも各候補者は言っていました。ではその具体例はどうなのでしょうか?観光と言う割には「資源」に乏しいと思いますが?皆さん方はいろんな「資源」を生み出された実績もあるので、そのあたりは松田さんいかがでしょうか?
松田 ありのままを発信するのが一番であると思います。山の中でもペレットストーブを取りに行くのもみんなで行く。その街の中でありのまま楽しんでいただく。農業の人達とも交流いただく。そういうのも全国そんなに事例があるわけもないし。着飾ったテーマパークではなく高知のありのままを伝え、来ていただき、体験いただき、楽しんでもらう観光をめざせば良いと思います。
「ありのままをオリジナリティ」として、洗練して発信していく作戦なのでしょうか?

豊後 このあいだ「道の開延隊」の会議をしていて気が付きました。われわれが良いと思っていることは県外の人にとりましては良いものでないと気がつきました。

須崎、中土佐町中心の「お宝探し」を会議のなかでしました。県外の代表として道路公団(JH)の方々にどれに魅力を感じますかと話しました。私たちが思いもよらないことの答えがありました。


ありのままも正解。どこを売りたいかになりますと戦略なりが必要です。

 
松田 観光、観光と言いますが、誰に来てもらいたいのがすら決めていません。どこの何歳ぐらいのどんな層をというターゲットを定めていません。それはおかしいですね。
都市部の何歳くらいなのか。高齢者なのか、中高年なのか。若者層なのか。その目標がなければ作戦もなにもありませんね。地域の絞込みも必要ですね。東京なのか、関西なのか、中四国エリアなのかですね。
大きなテーマとなりますと自分達の力だけではいけませんね。いろんな方々の支援が必要だと思いますが。そのあたり豊後さんどう思われますか?
豊後 土木だけでも駄目だろうし、商業だけでも駄目ですね。ばらばらにしていますと効果があがりません。やはり連携して「1たす1は」2以上の効果を出さないといけませんね。鍋焼きラーメンにしても、地元新聞のお力もありました。ワークショップにしましてもカラーコーディネーターの方のお力もお借りしました。いろんな方にお世話になって関わりあってやっているのが事実ですね。
いろんな専門家の人達、住民の人達との調整と信頼関係がなにより大事ですね。それが出来上がった街はうまく行きますね。
松田 これが高知で人とのつながりでね。
高知県民の従来の特色は、対立が好きで、大声で酒飲んで議論して、翌日は何もしないということでした。それは違うぞと思われますか?
須崎は海の街でもあります。海は近い。
須崎湾でのセーリングをしました。
松田 志をひとつにしてゴールをめざしていろんな人が集まってくるのではないでしょうか。やはりゴールを決めませんと。失敗するのはゴールが明確ではないですね。なんとなく階段をあがっていけば、なんとかなるような印象でしたね。
観光でもターゲット(年齢・地域)などの絞込みは必要ですね。
松田 たとえば関西の65歳以上のリタイヤした夫婦をターゲットにしてみよう。それが成功したら東京にしよう。ターゲットを決めないと戦略は決めればないですね。
若者は難しいですよ。ないものねだりをします。あれもほしい、これもほしい。でもすぐ飽きる。実に投資効率の悪い存在ですから。
豊後 今の若い人は生まれたときから恵まれていますから。土俵の違いがありますから。
松田 ハンバーガー食べて終りの世代ですね。私らは駄菓子屋で購入した世代ですし。
そのあたりのライフスタイルの違いがありますから、議論をしまして、作戦を立てないと行けませんね。
サンフランフランシスコ市・サウサリート
アナポリス市(メリーランド州)