「七輪さげて、海ごはん」について
今週のゲストは、はりまや橋商店街振興組合事務局長の福島哲明さんと、、焼き菓子店「まみゆと」の谷ひろこさん毎週金曜日に「はりまや橋七輪サロン」などを主体的に運営されている西岡燃料店社長の西岡謙一さんです。今日のテーマは「七輪さげて、海ごはん」についてです。
 来る4月18日にはりまや橋商店街で、開催されるようです。奈半利町、夜須町、高知市、中土佐町、佐賀町、大月町の漁師や海の関係者が、一同 に集まり地域の魚自慢をします。七輪で干物や魚を焼き、参加者と交流します。
福島 各地域の代表の皆さんが、それぞれの地域のお話しをしていただきます。それを商店街の人達や参加者が聞いて、それをイベントにしようというものです。
谷さんは「地元代表」ということでパネラーの1人になられています。どういうお話をされたいと思っているのでしょうか?
 やはり豊富な資源のなかで、美味しくお魚を食べる方法とか。それをいかに安く供給してもらえるか。そういうことを聞いてみたいと思っています。
西岡さん「七輪下げて海ご飯」と七輪が表へ出ています。そのあたりのいきさつはどういうところにあったのでしょうか?
西岡 主催者側の人(とさ黒潮700実行委員会)が、いろんなことを七輪を囲みながら出来ないかなということで、最初話がありました。七輪はなんぼやってもかまいぜよ。炭は買っていただきますが。ほんなら、七輪のなかで炭が燃えます。火を使いますと、火を囲んで、昔の囲炉裏がそうであったように話しがスムーズに進みます。そういう事情で「七輪さげて海ご飯」になったと思います。
街中で七輪で焼いて食べる場所なんてありませんよね。
西岡 そうですね。量販店など空調がきいているところではやられませんからね。季節感と直火は貴重なイベントになるのではないでしょうか。
七輪で魚や干物を焼いて食べますと味が全然違いますね。
確かにこの主催者側のとさ黒潮700実行委員会によりますと「高知県は700キロの海岸線があります。海を見直そう」ということで、漁師さんたちが大漁旗を飾った壇上でパネルディスカッションをする。自慢の料理、魚、干物を持ち寄り、郷土自慢をするイベントです。楽しそうなイベントのようですが。
 いまからわくわくしています。
金曜日にやれば、はりまや橋サロンに連動していましたのに、日曜日というのは少し残念なように思います。
西岡 イベントの準備は十分出来ます。ただどれだけお知らせが浸透し、どれだけの人が来るかが問題でしょうね。
でも企画者側は、海だけのイベントにこだわっているわけではありませんね。木造アーケードですので、森のイベントもしたいとも聞いています。

福島 これも「いただき」だと思いますね。待ち望んでいたイベントだと思います。木に関してはまかしちょけという感じですね。税金で県民から500円取る(森林環境税、高知県が新しく設置した県民税)ようになりましたので、活性化の受け皿になるでしょうから。まちの人達と森の人達とのお話をして交流するのに、はりまや橋サロンは使えるのではないかと思います。
イベントを契機に繋がりを造ろうとこれから出来て来るのではないかと思います。商店街としても働きかけをするのでしょうか?
福島 私最近「コミュニティビジネス」の講習会へ行ってきました。商店街としてコミュニティビジネスをやるわけにはいかないでしょうが、NPOやボランティアの皆さんが誘導して、海とか森とか他の地域のお手伝いをするようなことになれば良いと思います。はりまや橋サロンの場所を利用していただいてら、NPO同士のつながりもできましたし。そういう場作りが大事であると考えています。
確かにそこでイベントをしたからといって、すぐに商業的な効果は出ません。ないかもしれませんが、はりまや橋商店街サロンが「アンテナショップ」的な役割を果たすのではないでしょうか。それを狙っているのでしょうか。
福島 そうですね。
七輪さげて海ご飯というイベントですが、継続性があるように思われますが。
西岡 そうですね。七輪が触媒になりまして「山ごはん」とか「まちのごはん」とかお互いがリンクしていくことになるでしょうね。今回のイベントは毎週やるわけではないですが、「山を元気に、海を元気に、まちも元気に」になることが背景になり何回も出来るようになるでしょうね。面白いから実に来る。大学生達もやってくるそうなるでしょう。それが出発ですね。
谷さんも言われていましたが、「外からの盛り上げがこの商店街にはある」。そうなのでしょうか?
谷 そうですね。そういうことに答えて商店街のなかのひとも頑張ろうと思います。
七輪陶芸の様子
はりまや橋新聞
一緒になって盛りあがったほうが楽しいですからね。
 そうです。
ただ人通りが落ち込んで暗いことばかり話すのではなくて、楽しい事をしながら、商売のヒントを考えることになるのではないでしょうか。
谷  はりまや橋商店街のことを逆に出店されている人から情報として持ってかえっていただいて、場所、場所で広めてもらうことですね。
ルイ・ビトンに来られた人達が、はりまや橋商店街で食事をしたり買い物をしたりしています。こういう広報告知効果を大事にしたいと思いますね。「海ごはん」は郡部人達が来られて、また持ち帰っていただきますので、広まりますね。
福島 そうですね。コミュニケーションの場、非日常性の場。それを提供することが皆さんを元気にすることになることになるでしょう。