地域の自給圏を考える
 今週のゲストは元看護師で、自力整体指導員をされています外京ゆりさんです。今日のテーマは「地域の自給圏を考える」でお話をお聞きします。
 戦争はエネルギー資源の奪い合いで、引き起こさると言われています。現代社会の大量生産ー大量消費社会を追求すれば、エネルギー資源の枯渇に対しての争いになるでしょう。
外京さんは「地域のなかで自給していくことが大切」と言われています。一緒に活動されている市民団体の理念なのでしょうか?

 全体の意見かどうかはわかりません。地域の農業者を大事にしようと言うことですね。


 私の家では、檮原や本山や南国などいくつかの有機農家の方から安全で美味しい野菜を届けていただいています。そして、草引きやタマネギの植え付けなど、農家の忙しいときには「縁農」(農業とご縁のあると書きます)とか援農(農業を支援すると書きます)とかいうお手伝いに出かけるのです。

外京(げきょう)ゆりさん
 生産の現場が見えること、生産者と消費者が交流して信頼しあう関係づくりを大事にしたいと考えています。
そこから考えたのは、いま40パーセント程度の高知県の食糧自給率を上げて、地域ごとに生産現場と交流のできる食糧自給圏ができあがらないかなあ、という夢です。そうなれば、有機農家を悩ます、有機認定のためのやっかいな手続きや書類もいらなくなりますね。
 

 私のところでも1週に1度、ある有機農業をされている農家の人たちから、野菜を購入しています。 

 野菜の種類はまちまちで「採れたばかりの」野菜が「おまかせ」でコンテナーに入っています。

 土だらけの野菜もあれば。虫が食った野菜もありました。量も多いときと少ない時もあり、自然任せであることがよく理解できます。

 無理やり野菜を溜めざるをえないので、結果健康になりました。

 「地域の自給圏を考える」ことと対極の現象があります。
インターネットし放題、24時間コンビニや自販機が街に溢れています。その傍ら食料資源もなくて餓死している開発途上国の人々もいます。解決策はあるのでしょうか?
 

 際限なくインターネットやゲームをやり放題で、24時間コンビニでファーストフードばかり食べていますと、資源や環境に知らず知らずのうちに大変な負荷をかけているのです。

 ライフスタイルの見直しもまた大切です・

 

 
 解決したいものですね。2つ考えました。
1つ目は、日本中のコンビニ弁当が余り捨てられ大量の生ごみになっています・。日本中のコンビ二弁当を予約制にすること。ホテルや旅館のご馳走を「残さない分量」にすることによりで生ごみをなくせば、その分の食糧を飢餓に苦しむ人々のために生かせるのではないでしょうか。どのようなルートが出来るのかはちょっとわかりませんが。
 2つ目は、、牛 肉を食べるのを止めれば、牛のえさに使う穀類が飢餓に苦しむ人々の何割かを助けるためにまわせるそうです。
牛は「おいしい肉」になる ために、病気の仲間の肉骨粉や抗生物質やエトセトラをえさに混ぜられ、BSEや多剤耐性菌感染症など病気もちになってしまうのですよ。、牛はかわいそう。BSE問題がなく とも、輸入までして食べなくともいいと私は考えています。
 イラク戦争にしましても、世界第2位の産油国のイラクの石油をめぐる争いのように 思えますがどうなのでしょうか?
 石油資源が枯渇する可能性があるようですが、その場合はどうすればよいと思われますか?それほどエネルギーを消費する必要などないと思いますが・・。結局は「南北問 題」なのでしょうか?
 大きな問題ですね。石油にしても,ウラン鉱石にしても、携帯電話に使う鉱石にしても、お金のある人たちが買い占めています。これでは資源を持っている現地の人々の生活も命もが蝕まれこそすれ、豊かになれない事実を、私たちは考える必要があると思います。
 東京原発上映実行委員会でも、「電気を大量に消費する私達のライフスタイルを見直そう。」と。他所から奪うようにして消費する生活は本当の豊かさとは言えないのではないでしょうか。
 安全で効率的な燃料電池の実用化が日本でも早く実用化していただきたいですね。
 話は大きくなります。高知県の農業と言えば施設園芸ですね。ビニールハウスで野菜を栽培し、大都市に送っていますね。石油と農薬を大量に使用し園芸野菜を栽培し続けています。
 第3世界の人たちも自分達が飢えているのに、単品作物を先進国のために栽培し、出荷しています。商品価値のある作物ばかり栽培しています。現状では「南北問題」は解決しそうにありませんね。所得格差や環境問題の解決も難しいようなのですが・・
 解決策はあるのでしょうか?以前番組に出演いただきました高知こだわりコープの北岡徹さんは「フェア・トレード」という事を言われていましたのですが?
 難しいですね。私は、かつて奴隷貿易の基地であったアフリカのセネガルの、こどもの教育や地域の支援(フォススタープラン)をしてい ました
 現地では一面ピーナツ畑です。先進国へ出すための換金作物なかりが栽培されています。穀物が自給できない状態です。それで、アフリカのセネガルでは飢餓に苦しむ人たちがたくさんいます。お金のためにピーナツを栽培しているのです。そのお金はこども達の教育や医療に使われていると思います
 施設園芸県である高知県でも同じではないでしょうか。県民のために安全な穀物や野菜が充分にいきわたっているとは思えません。
 なすは大都市へ出荷され地元の人たちは食べたことはありません。ビニールハウスで囲い、大量に石油を使用し、農薬も使用する施設園芸のあり方も見直す時期に来たのではないでしょうか。その施設園芸は中国などの野菜の輸入でシェアを奪われているようですし。高知も「第3世界」ですね。
  第3世界の人たちのこしらえる産物を「買い叩くのではなく」、適正な価格で購入することができれば、争いの種は少しは減るのではないでしょうか?「フェア・トレード」は広まっているのでしょうか?食料を自給していくことが、環境問題の解決になり、資源を奪い合う戦争にもならないと思いますが・・。
  ある有機農法を実践されている農家の様子です。現状ではかなりの労力を必要とされています。
 賛成です。農薬や化学肥料をつかわない食糧自給を拡大したいですね。
 それほどまっすぐにいくかどうかはわかりません。地元で安全なものが栽培されていると言うことをこの目で確かめることが出来たら、余分な食品添加物やなどは少なくなるでしょう。流通コストも少なくなるでしょう。
 地域で食料を自給していくことが大事です。農薬や化学肥料をなるべく使わずずにです。
 私達が「自給圏をこしらえるために出来る」行動はどういったことがありますか?
 私の知る範囲でも,家庭菜園を本格化する人や、農業を始めたい若者が増えている感触があります。自分で庭先菜園をつくるのが一番いいでしょうね。手 をかけて育つのを見るよろこびは格別です。あわせて、良心的な農業者を見つけ、育て、交流し、応援することではないでしょうか。
4月番組に戻ります