高知に路面電車博物館を
 今週のゲストは「土佐電鉄の電車とまちを愛する会」代表幹事の浜田光男さんです。今日のテーマは「高知に路面電車博物館を」です。今年は土佐電鉄創業100周年です。記念事業や記念メダルなどが発行されたようです。
 検索エンジンのGoogleで「路面電車博物館」と入力いたしますと、ウィーンとシドニーの路面電車は博物館が出てきます。いずれも立派な施設です。日本では鉄道博物館は何箇所かあるようなのですが、きっちりした路面電車博物館がないようなのですが・・・。
路面電車博物館という名称が適切かどうかわかりませんが、仙台や横浜では、路面電車が廃止された車庫を利用して、かつての路面電車を自由に見れるようにしています。電車車両保存という観点からはテーマークの明治村ですね。明治村のなかで実際に明治時代の路面電車を走らしていますし。梅小路というSLの機関区があります。その横にも明治時代の路面電車を走らせています。そういう部分はありますね。
全国にはあまり例のない貨物列車が高知には存在しています。よさこいの時は花電車として活躍。全国からこれを見に来る人もいます。 日本航空が高知に登場した祭には、飛行機と同じカラーリングを電車に。本物の客室乗務員が電車のなかで、PRしました。
 
土佐電鉄100周年事業のときも「高知に路面電車博物館をつくろう」という話は出なかったのでしょうか?記念社史の編集など土佐電鉄側には記録がたくさんあると思いますが・・・。
私たち「土佐電鉄の電車とまちを愛する会」のメンバーも時々土佐電鉄側から「なにか良いアイデアはないですか?」と話がありました。なにせどこからその資金を出すのかという段階で、そのアイデアは止まってしましました。お金さえあればやりたいことはたくさんあったのですが。
アンパンマン電車 やなせたかしさんが直接書き込みしています。
 かつて伊野町に「路面博物館」構想がありました。2年ぐらい前のことです。私も委員に参加していましたが・・。構想では伊野町の終点の待合所のある建物を建て替えて、路面電車博物館にするというものでした。町が関与し、土佐電鉄が協力する。1階を待合室。2階を路面電車博物館にするというものでしたが・・・・。
 植物園や動物園同様、路面電車は貴重な地域の「資源」だと思いますが。県や市町村を動かし、県民運動にすべきであったと思いました・・・・。

 http://www.nc-21.co.jp/hoeru/022121.html(夢のある路面電車博物館)

 http://www.nc-21.co.jp/hoeru/061511.html(伊野町に路面電車博物館を)

。高知国体の開催や、市町村合併、首長の交代なのでそのアイデアはとりあえず潰えてしまいました。
もう一度再構築すべきであると思いますが。。。何か会のほうでアイデアはありますか

そうですね。ただやる以上は「いままでにないような発想で」こしらえるべきでしょう。高知に来ないと出来ないこと。そうしたものを博物館にいれないといけないでしょう。
 その当時は「土佐電鉄の電車とまちを愛する会」の皆さんとの連携は取れていませんでした。「再構築」するとすれば、「オンリー1」のアイデアなんかを集める必要性がありますね。
 路面電車博物館、建物だけでなく、電車に関するいろんなグッズが必要であると思います。記念切手であるとか、記念葉書とか、100周年記念のメダルとか発行されるのでしょうか?
 メダルにつきましては、土佐電鉄が2万円の銀貨、10万円の金貨、100万円の金貨を発行されていました。絵葉書につきましては、当会のほうでも以前外国製路面電車のものを作成しています。今年10月の「路面電車サミット」がありますので、10種類の路面電車の絵葉書を発行する予定で、現在作業を進めています。
 切手につきましては、自分達の支援団体は資金がありませんから、その制作費用で止まってしまっています。できれば郵政省あたりが電車のイメージした切手を発行していただきましたら、ちょうど今年が100周年ですので、華を添えていただくことになるのですが。
そうですね。路面電車自体をまちの資源と県民各位が思えば、公共性が出てきます。1私企業のものではないということで、もっと盛り上がりが出るとは思いますが。なんか路面電車を全国から来る観光客、ビジネスで入りこんでくる人達にゲストハウスのような考え方は成り立つと思いますが。そうした考え方はなかったのでしょうか?
かつてSLホテルがありました。ブームが去るとなくなりました。よほどしっかりと計画を立てませんと難しいと思いますね。
 構想と戦略と企画力の問題ですね。でも引退した路面電車を公園などに置いておくだけでも人気があるのではないのでしょうか?

そうですね。現在は高知市のわんぱーく高知に置いてあります。218号という路面電車を高知市の協力で置いてあります。

その路面電車を見るために、わざわざ県外から来られる人もいます。本当にやり方だと思います。

(218号の塗装を登場時の「ツーマン塗装」に全国に呼びかけカンパで復元する。現在は機器類を新型電車2000に型に供給。高知市のわんぱーく高知に車体が保存されています。)

 わたしも昔アメリカのセントルイスという都市を訪ねたことがありました。その都市のかつては中心街にユニオンステーションという大きなショッピングモールがあります。名前からしまして、かつては大横断鉄道の駅であり、集結地でした。西部開拓はここから始まったまちのひとつです。
 その名残が、屋外のスペースにかつて走行していました車両を展示しています。ディゼルカーなどが置いていました。見ているとわくわくしました。
ユニオンステーションの展示車両 かつての大陸横断鉄道です。
ユニオンステーションの外観(駅舎の名残があります) 内部はショッピングモールになっています。
1両、2両では話しになりませんからね。いろんなタイプの車両。広大な敷地で、できれば自分が運転できる。
電車を運転できるイベントは人気があるのではないですか?
 それはインターネット博覧会とか、大きなイベントのときですね。誰もが気楽に参加できるものではありません。
運転シュミレーションが鉄道博物館にありました。高価なものですから導入は難しいでしょうね。
 そうですね。本当の電車のほうが安上がりだと思いますね。
街全体を博物館のようにして、そのなかを路面電車がはしれば、「路面電車博物館」になりますね。
 
 自分の考えでは昔のものもありますが、高知へ来れば、古い町並みから、新しい町並みまで全部そろっている。さわち料理的な感じになれば良いと思います。