「ぷらっと・こうち」で県民と向き合えますか?
 
今週のゲストは高知県知事の橋本大二郎さん、高知県特別職秘書の川竹大輔さん、市民オンブズマン高知代表の窪則光さんです。今日のテーマは「ぷらっと・こうち」で県民と向き合えますか?」です。「ぷらっと・こうちは」2003年9月1日にスタートした県庁と住民との双方行の対話掲示板です。インターネットを活用して、場所や時間の範囲をこえた対話の仕組みを構築しようとしています。窪さんもわたしも準備段階から参加しています。
西村

以前に橋本知事は4月の県議選挙あとにもコメントを出されていました。


「ぷらっと・こうち」に書き込まれた事項には、県各部署の幹部職員は必ず2週間以内に「ぷらっと。こうち」の掲示板で回答いただきたいと思います。そんもあたりの方針はどうなのでしょうか?

橋本
そもそも県議選挙の投票率が低い。高知市選挙区などはとくにそうですね。県議会を無視するつもりは毛頭ありませんが、県民の意思を汲み取る方法手段として、電子掲示板の意義目的を4月に県議選直後に申し上げました。
 「ぷらっと・こうち」が県民参加の予算づくりモデル事業からの延長での構想であることは理解しています。
西村
川竹さんは以前三重県津市で市会議員をされていまして、自分でホームページもこしらえていました。自分の公約をホームージで発表し、自分で採点もされていました。高知県の場合県会議員でもまだまだやっていないようなのですが。
川竹
ホームページでの発信を仕事の一部でされることは必要であると思います。
ただ三重県時代と県の、特別職秘書でホームページをこしらえている感覚は違いますね。なにか県を背負っている感覚、息苦しさを、感じますね。
 そこをときほぐしながらやっていきたいと思います。
今回橋本知事が9月から「口利きを公表する」を実施しますね。そういうのが公表されるのであるから、掲示板で自分の意見を言うてほしいですね。掲示板は自由な書き込みを平気で書いていただきたいですね
川竹
2週間経てば返事することは、既に「知事への手紙」でも実行しています。
それと同じ感覚でやれば良いと思います。質問が1行で、回答が何ページもいるようなものであれば、継続が難しいので、ある程度のルールやモラルのようなものは必要でしょうね。
県職の人の肩を持つわけではないけど、「まあ次か次へと俺らの仕事以外のことを増やしてくれるな」と言われたことがあります。
橋本
それが「俺らの仕事」なのですね。情報公開に対しても、コピーを取って渡すとか、
本来の県庁職員の仕事ですね。補助金の申請の書類をこしらえた、国とのどうのは、これからの県職員の本来の仕事ではないんですよ。
コピーで思い出しましたが、ようやくこの間、県の資料開示のコピー代が1枚20円から10円になりました。もう少し早くしていただきたかったです。
橋本
仕事が遅いのは確かかもしれませんね。
西村
窪さんたちも情報開示の時も、「俺らの仕事を増やした」と県職員に言われたそうです。私も昨年2月に橋本知事に「けんちゃんの吠えるウォッチング」に出演いただきました。その以前後に番組で1ヶ月(毎日)高知県庁特集をしました。そのときも県庁各部署に質問をしましたが、窪さんたち同様に「よけいな仕事を増やした」と各部署で言われました。それこそ本来の県庁職員の仕事であることが、全然周知徹底していませんね。
徹底されていないのは、職員の意識が出来てない証拠ですね。いろんな仕組みを使用して情報公開であろうが、電子掲示板であろうが活用して、財団法人であろうと25%県が出資している外部団体の情報公開をすべきですね。私も今夜から積極的に情報公開をすべきであると強く思いましたね。
西村
「向き合います宣言」を高知県庁はしたそうです。本当にむきあうのであれば、「ぷらっと・こうち」も活用されて県民と今以上に、積極的に向き合っていただきたいと思います。
 積極的に県職員にも書き込んでもらいたいですね。可能であれば実名でも書き込んでもらいたいですね。そのあたりの積極性が現在のところ県職員一般からは全然感じません。
橋本
それを嫌がると言うよりも、インターネットで打ち込むには手間隙がかかりますね。県庁の職員がこういうと書き込みは難しいのですね。県民の方が、気にせず、個人の書き込みであると受け取っていただければ良いのでしょうが。
電子システムを取り入れて、こんな不況ですから県職員もリストラして人数を減らすべきでしょう。小さな県庁にすめきでしょう
橋本
どんどん職員数は減っています。県職員だって近所の商店街で買い物していますね。その消費活動もありますね。人員削減が即経済的に効果があるかどうかは、経済的に見て疑問です。
財源は決まっています。常に優先順位をつけてやっていると思います。道路は即効性があるが、港は遅効性だ。12年経過して高知県はむしろ貧乏になったように思われます。
だから目標を明確にしてリストラをしなければならないですね。
橋本
そのことに改革に着手しようとしますと何度も言っているように地方公務員法に切こまなければなりません。市民オンブズマンとして一緒にやってくださいね。県職労に対してもそんなことではいけない。みんなが公平平等はおかしい。それぞれに区別をし、給与の差をつけようと組合としてもすべきではないのか言うことをオンブズマンとして言うていただくのであれば、一緒にやっていきましょうよ。
私は1市民ですから。
橋本
1市民であろうと、県知事として一緒にやりますよ。
県庁だけではなく、まわりの25%以上県庁の資本が入っている財団法人も民間活用を行い、統合廃止も提案したいと思います。
橋本
その改革の妨げはなにか、ガンは何かをぜひオンブズマンとして考えて欲しいです。
改革の方向性は同じであることは確認できました。
みなさんご多忙の中長時間ありがとうございました。