高知ファイティングドックスの特色について
 今週のゲストは、四国アイランドリーグに所属する高知ファイティング・ドックスのマネージャーである平岡美香さんです。今日のテーマは「高知ファイティングドックスの特色について」でお話をお聞きします。
 4月29日に開幕した四国アイランドリーグ。高知ファイティングドックスは、開幕4連勝と好調なスタートをきりました。
試合終了後選手全員が出入り口ゲートに集まり、ファンとの交流をされていました。また選手にカードを頂きました。それはどのチームもされていることなのでしょうか?
そうですね。四国アイランドリーグの全部のチームは基本的には会場に来ていただいたお客様には感謝をするという気持ちを込めて、お客さまのお見送りはさせていただいています。
試合終了後の風景。選手達が全員出口付近で、観客に挨拶し交流を深めています。
 それだけファンと直接交流や話が出来ることは良いことですね。先ほどまでグランドにいた選手と直接話が出来ることは大きいですね。なかなか今までにない手法ではないでしょうか。
 この四国アイランドリーグは地域密着を目指していますので、地域の皆さんがいなければこのリーグは成り立ちません。少しでもお客様に来ていただくこともひじょうにありがたいことです。
 選手達もそれを常日頃思っています。その思いを少しでもどうやってシーズンが始まり野球に打ち込んでいる間にすることが出来るのかと考えた時に、試合を見に来ていただきました観客の皆様を選手達がお見送りをする。そのときに「また来て下さいね」という思いを込めて試合カードやチラシなど配布させていただいています。
 実際に少年野球の子供たちも、選手達と熱心にお話をしたり、その指導者も話されていました。その交流の「効用」はかなり出てくると思います。
 そうですとひじょうにありがたいことです。少年野球の子供たちからしますと、高知ファイティングドックスの選手達は憧れの存在のように思っていただいています。「僕たちもあのお兄ちゃんたちのようになりたい。」との思いから球場に足を運んで来ていただいたり、これから野球をがんばってやろうとしている少年達に夢を与えるようなリーグであれば良いと思います。
 高知ファイティグドックスの選手達は名簿などを見ましても、高知にゆかりのない選手が多いようですね。でも商店街など各地で交流をされていますね。市民になじみや親しみが出てきているのではないでしょうか。
 そうですね。シーズンが始まる前から高知出身の選手がいないということで、高知県だけが最初は持ち上がりガ少しひくかった部分はありました。
 でも選手達がみずから街へ出て、チラシを配布して「僕たちを応援してください。」とか、地元の商店街の皆さんが選手達との交流会をしていただいたり、選手が地域の皆さんと実際に触れ合ったり、イベントに呼んでいただいたりとか。そのなかで「あの兄ちゃんを応援する」とか「あのお兄さんはどうしよる」ということで少しづつではありますが、地域の皆さんになじんでいただいて、応援をいただいているなということは感じています。
平岡美香さん
 そうですね。それが本当のプロですね。プロ野球ですね。
 選手の生活について伺います。報道によると選手の皆さんはアパート暮らしで、自炊をされているようです。体格の良い選手が多く報酬の多くは食事代で消えるのではないでしょうか?ホームはともかく移動先では体調管理などはどうなのでしょうか?
 そうですね。高知ファイティングドックスは体格の良い選手が多いです。ですので食事はスポーツでは重要ですよね。食事の管理は特にですね。
 各自は1人暮らしをしています。自炊をしているようですね。少ない給与の中で食事はかなり沢山食べますし。大変だなと私から見ても思います。でも選手達に話を聞聞きますと、意外にみんなちゃんと自炊をしているようです。
 「昨日は何を食べたの?」と聞きまうと「昨日はオムライスを作りました。」とか。1人暮らしですが同じ棟に何人かが住んでいるところもあります。誰かの部屋に集まり今日はご飯の当番は誰だとかで、「今日はキムチチャーハンを作りました」とか言っている選手達もいます。
 やはり地元の人たちも、高知ファイティングドックスの選手達もきっと食べるものの困ったいるのだろうと思われています。時には焼肉やご飯をご馳走していただいています。ホテルの方たちも選手を2〜3人呼んでいただきまして、ご飯をご馳走していただいたりとか、食生活の面で地域の皆様にご協力いただいています。
 そういう形でじわじわと地元でサポーターといいますか、支援者が現れてきているということですね。あと報道で見たのですが高知ファイティングドックスのスポンサーに農業者の方がいたようなのですが・・・。
 それは一球入魂の農業者の皆様方です。お金での支援は出来ないけれどもお米は提供できますということです。お米を提供頂きまして四国アイランドリーグを応援していただいています。
 高知の場合は開催球場が、高知市営球場だけでなく、春野、安芸、宿毛、室戸など広範ですので、県下各地のファン層を獲得できることにもなるのではないでしょうか?
 よく言えば高知県、西から東まで高知ファイティングドックスを知っていただくためにもいろんな球場がありますので、地元の皆様は是非見に来ていただきたいですね。
 ナイター施設がない部分は高知は確かに不利ですね。でも開催球場が多くありますので、ファンの掘り起こしに繋がる可能性は出てくると思います。
 そうですね。様々な皆様に高知ファイティングドックスを応援いただきたいと思います。