ジョブカフェこうちの役割は
 今週のゲストは、ジョブカフェこうちのセンター長の竹内隆志さんとスタッフの皆様であります松木瑞恵さん。高鴨美和さん、大利忍さん、堅田典子さんに来ていただきました。また香川県からキャリアコンサルタントの小亀重喜さんにも来ていただきました。小亀さんの同級生で同じくキャリアコンサルタントである石井秀臣さんにも来ていただいています。
 今日のテーマは「ジョブカフェこうちの役割は?」です。
 5月29日にダイエーショッパーズ高知店地下に開設された「ジョブカフェこうち」。「若者のための就職支援相談センター」です。15歳から24歳までの若者の就労率の低い高知県。役割は大変大きなものがあります。
就職支援活動といいましても大変範囲は広いと思われます。
具体的にはどのような活動をされるのでしょうか?
松木 パンフレットにもありますけれども就職に関する情報提供を始め、就職に関する様々なご相談に応じます。就職に迷ったら、仕事に困ったら、「ジョブカフェこうち」をお気軽にご利用下さい。
 具体的に何をするのかと言いますと、「職業相談」「キャリアコンサルティング」「職業適性診断」「地域移動相談」「高等学校出張相談」「就職に関する情報提供」などが上げられます。
ハローワークのはりまや橋にも若者の就労対策を行っているようです。ハローワークとジョブカフェはどのように違うのでしょうか?またどのように連携しているのでしょうか?
堅田 ジョカフェこうちは職業紹介を行う機関ではありません。就職に関する情報の提供を行うと共に、職業選択や能力開発など、就職に関する相談に応じることによって若者の就職活動のサポートをしています。ハローワークでは求人情報や職業紹介・斡旋などを主にその業務をしています。それぞれ、若者の就労や仕事に関しての支援を行ううえでは一緒のように思えるでしょうが,ハローワークと違って、就職相談、情報提供に加えて、能力開発の教育訓練、企業実習などの雇用関連の総合サービスを一箇所で受けれるのが特長なのです。それゆえ「ワンストップ・サービスセンター」と言われています。
全国的にも同様の相談支援センターは設置されていますか?どの地域が進んでいます  か?香川県などではどうなのでしょうか?小亀さんそのあたりはどうなのでしょうか?
小亀 香川県でも高松市内にハローワークと隣接して「仕事プラザ」というのがあります。
私も何度かお邪魔いたしましたし、高知のジョブカフェも今日見せていただきました。やはり「開けている」という点ではジョブカフェこうちが親近感がありますね。気軽に立ち寄れますし。
5月29日に開設されましたが、評判とか相談者の動きはいかがでしたか?
 
気軽に立ち寄られています。
竹内 開設前から皆様がジョブカフェに期待を持っていることを感じました。多い時で80人から100人、少ない時にも1日50〜60人の人達が来場者があります。非常に好調であるといえます。これは私たちにとりましても「予想外」のことでした。更にきめ細かいサービス、キャリアカウンセリングや模擬面接の実施などを仕事体験塾などのメニューを用意しまして若者が気安く相談に来ていただいて我々をさらに活用してだきたいと思います。
ジョブカフェにはパソコンが4台備え付けられています。なにか「設問」などがあるの
 でしょうか?
 松木 ハローワークのインターネットでの求人情報検索ですとか、職業適性診断プログラムなどがご利用いただけます。必要なものはその場でプリントアウトもできます。そのほか広く情報検索として活用いただけます。
 相談員の人達がジョブカフェカウンターにいますが、どのような相談に対応いただけるのでしょうか?
   
堅田 私どもは相談員を「ジョブアテンダント」と称しております。来所者や電話等の応対をしています。若年者の相談や悩みなどをお聞きして、必要な助言を行い、「適性診断プログラム」への誘導と操作方法の指導、キャリアコンサルタントや能力開発支援アドバイザーに引継いでより専門的指導を受けていただきます。その先導役を勤めさせていただいています。
 気楽に話しやすい相談相手として、若者と年代的にも近いスタッフをそろえています。一度おこしになってください。
 
若い相談員(ジョブアテンダント)が対応されています。高校生などにも気軽に声をかけられ相談にのっておられました。
 具体的な就労斡旋活動との連携は将来はされるのでしょうか?またジョブカフェの存在はどのような「期待される効果」を生み出すのでしょうか?
竹内 ジョブカフェこうちでは現在職業斡旋は出来ません。相談者が求人などの紹介を受けたいという場合は、必要な情報ごとにハローワークに連絡し、ご案内をすることとしています。また今後は県等と連携して、将来的に無料職業斡旋が出来るような体制をこしらえたいと思っています。
 他県ではジョブカフェとハローワークがひっついている例もあります。効果があがっているようです。本県でも出来ることならハローワークの職員の方がジョブカフェに来られて職業斡旋する形が近い将来取れるのではないかと思います。県などに働きかけをしていきます。
郡部の人達への支援事業もあるのでしょうか?
松木  高知市内へ来れない人の為に、県内の東部、須崎、幡多ブロックでの出張相談も予定しています。年間12回各地に出前をする「移動相談」も計画しています。高校にも直接出向いてセンターと同様の役割をいたします。