IP電話は普及するのでしょうか?
 今週のゲストは、NTTマーケティングアクト四国・ソリューション営業部高知支店ブロードバンド営業担当課長代理の岡田和さんです。
 今日のテーマは「 IP電話は普及するのでしょうか?」でお話を伺います。
 最近IP電話というのを耳にいたします。それに加盟しますと、IP電話同士では何時間話しても通話料が無料であることも聞きました。そのしくみや実際はどうなっているのでしょうか?

 そうですね。IP電話はインターネット網を利用して伝達する音声のことです。一定の速度、保証されたインターネット網を経由します。
 IP電話を利用すれば、電話料金が安くなると言うお話もありますが、利用のときは頭に「050」がつきます。IP電話同士でも自分のプロバイダーが同じであれば、全国どこにおかけになられても無料です。


 異なる場合では、3分で8・4円という料金です。固定電話からIP電話へおかけになった場合は通常の電話料金になります。国際電話の場合はそれぞれ受ける国の事情があります。例えばIP電話からアメリカへ掛けられた場合は、1分が2・5円です。他の国では1分で70円と言う場合もあります。

 随分価格体系がIP電話の場合は異なるものですね。IP電話にしてしまえば、電話料金は格段に安くなり、無料になることがたくさんあるのではと思っていました。かなり違うものなのですね。
 それぞれ電話料金の形態が異なっています。もう一度申し上げますと
「IP電話から固定電話の場合は3分間で8・4円です」
「固定電話からIP電話では通常の電話料金です」

 「IP電話同士の場合は同じグループであれば無料」
 「異なるグループのIP電話同士であれば、3分間は8・4円です」

 「国際電話の場合はIP電話からアメリカへかけますと1分間で2・5円です。」

 IP電話はインターネットをされているお客様でないとご利用出来ません。

収録の様子です。複雑な電話料金の体系やサービス内容について大変わかりやすく説明をいただきました。

またブロードバンドが普及する社会の未来像もお話いただきました。

 ADSL以上のブロードバンドであればIP電話は可能であるということですね。しかも同じグループ同士ですとIP電話同士は料金が無料ですね。国際電話は相手国の情報インフラの普及度によって料金体系が異なると言うことですね。
利用するには、どのようなものが必要ですか?
 ADSLでしたら、IP電話対応のモデムとか、Bフレッツでも同じように対応のモデムをつけます。そうしないと使用できません。価格は1万円から1万5、6千円のものがありますが、レンタルもございます。それを設置いたしますとIP電話をご利用できます。
 それをつけただけでは使用できません。設定が必要です。同じプロバイダー(ISP)でしたら通信料が随分安くなります。市外通話など距離は関係ありません。
 IP電話が普及するには壁があるようですね。IP電話ですと距離に関係なく、どんどんお話が出来る特典がありますね。非常に大きなメリットですね。
 例えば災害時であるとか、停電だとかの場合もIP電話は利用できるのでしょうか?

 災害が発生し停電になった場合、インターネット及び、IP電話も御利用出来ません。

 IP電話の話を聞いていますと、個人がどうのというよりも、企業なり業務用の需要が多いように思うのですが。
 そうですね。県外にたくさん電話をかけられる方はいいのですが、県内の通話が殆どであれば、IP電話も良いですけれど、3分8・4円で利用できる「イチリッツ」というサービスも1月から始まります。サービスは3月からですが、受付は1月からなので、申し込まれると良いと思います。
 普及率は上がるでしょう。ブロードバンドやインターネットの分母が下がる事がない以上は、IP電話も普及してくると思いました。今後のIP電話はどうなっていくと思われますか?
 IP電話はどんどん伸びていくと思います。ADSLやBフレッツ(光)が伸びて行くと同時に、IP電話の普及もそれに伴って伸びていくと思います。
 岡田さんの勤務されているNTTも固定電話だけにしがみついているのではないのですね。
 対応しながら、IP電話を積極的に普及していくことになります。