藝術学校について
 今週のゲストはカリノ美工アートディレクターの狩野智子さんです。今日のテーマは「藝術学校について」です。狩野さんの名詞に「藝術学校 KARINO DESIGN OFFICE」と表記されています。グラフィックデザイン、展示装飾、サイン広告、彫刻サイン、モニュメント、プラスティク加工、ディスプレーとも表記されています。
カリノ美工のメインの業務はなになのでしょうか?
商業美術という分野になるのでしょうか?広告美術組合にも所属されているようですが。
藝術学校と言っていますのは「屋号」のようなものです。もともとは看板制作からスタートしていました。最近は美術館や博物館の企画展示などもしています。街にありますモニュメントの作成もさせていただいています。アートと言いますか、芸術のお仕事も結構多くありますので、「藝術学校」という表記をさせていただいています。
看板屋さんと言うのは、施主からの注文に従い、アートの文字表記して看板を制作する。広告宣伝の一部ですね。それだけではなく、アート全体に関わっていかれたことをお仕事にされているのでしょうか?
モニュメントに関しましては、初めから企画、デザインするところから始まりまして、施工の部分まで私たちのところで行っています。
公共施設のモニュメントなども制作されるのでしょうか?建築分野に分類されるのでしょうか?
建築の分野になるものもあります。場所によりましては、そのモニュメントが独立してある場合もあります。

全般的なアートに関係していることにお仕事はなりますね。絵でも彫刻でもアートに関係していれば経済的には無関係な趣味の世界のように思いますが、そうではないということなのでしょうか?

全般的にアートにも関係していることがお仕事はなりますね。絵でも彫刻でも一般的な趣味の世界のように思われていますが、そうではないということなのでしょうか?
商業美術、看板、モニュメント、デザインなど多方面に及んでいると思いますが。
最近は看板だけでなくいろんな分野に展開されていると伺いましたが。

高知自動車道南国パーキングエリア

高知市保健センター
中央のほうでは建築の中で、サインがどうあるべきかとか、ランドスケープの中でサインはどうあるべきかとか、議論がされてきました。今まで高知では表で言われることが少なかったのですが、最近は少しずつですが、そちら方面のお手伝いもさせていただいています。
ランドスケープのデザインと言いますと、印象ぶかい立体作品とかサインポールなどになるのでしょうか?
公園の遊具のデザインとかも制作します。モニュメントや看板とはまた別のもの、遊具的なものをデザインし、制作しようということもしています

そうなりますと全体的な景観設計、ランドスケープがきっちり出来ないと、看板ひとつ、モニュメントひとつにとっても借景のバランスから考えて、配慮してデザインし制作しなければならなくなりますから、レベルは上がってきますね。以前に比べますと従業員も看板のことしかできなかったりとか、デザインのほうしか出来なかったりとか分化してきています。仕事の内容も分かれてきていますね。
確かにそうですね。狩野さんの仕事場も見学させていただきましたが、ペイントやシールなどがあって看板制作されている部門と、デザイナー的な部門があり分化されていますね。
パッケージのデザインもさせていただいています。パンフレットのデザインもしていますし。
狩野さんの名刺には「アートディレクター」と表記されています。カリノ美工さんの仕事全体の統括をされておられるのでしょうか・
そちらもあります。私の個人的な専門分野はグラフィックデザインになります。デザインをしたり、現場に出掛け、お客様と「ここにこんなものがあれば」とか打ち合わせをさせていただく場合もあります。
仕事の内容も変わりましたようですね。昔は看板が主体でしたが、今は多方面の分野に関わりをもたれていますね。社会の変化に対応されているのですね。そうしますと藝術学校と言いますのは、全体的な世の中の傾向のものを、多様な形で具現化していくお手伝いをされていると言えるのではないでしょうか。
そのように考えていただいたら良いと思いますね。