狩野信児さんについて
 
 今週のゲストはカリノ美工アートディレクターの狩野智子さんです。今日のテーマは「狩野信児さんについて」です。信児さんは、狩野智子さんのご主人です。今年県展の立体部門の審査員をされていました。狩野夫妻は藝術家でもあります。
狩野信児さんのご専門は彫刻なのでしょうか?どのような素材を使用されるのでしょうか?
専門分野については、本人は現代彫刻をつくることが一番楽しいんだということを日頃話をしています。
立体作品を制作されるのは、大工工事のようで大変なのではないでしょうか?
制作される時期は、いつなのでしょうか?
作品にもよりますが、どれくらい制作にかかるのでしょうか?
仕事場での狩野信児さん 仕事場での狩野信児・智子夫妻
作品にもよりますが、通常は1週間から10日間ぐらいで仕上げていきますね。
狩野信児さんの作品は、高知県下のどのような場所へいくと見ることが出来ますでしょうか?
高知市内には多数あります。横山隆一先生がデザインされました純真、お馬のモニュメント(はりまや橋)。帯屋町の駐輪場のモニュメント。地球33番地のモニュメント。塩田町の高知市保健センターのモニュメント。中村市のトンボ公園、野市町の高知県立動物園、のモニュメントもあります。
南国パーキングエリアのクジラのモニュメントもそうです。サインの役割も果たしています。
中村市にあるトンボ公園のモニュメント

地球33番地のモニュメン(高知市)

 
夜須町役場のモニュメントもそうですね。
ステンレスでこしらえましたが、「月見草」をイメージした作品です。
素材をお聞きしますとステンレスから、鉄や木、など様々ですね。
最近は石を使うこともあります。
魚のモニュメントはどちらですか?
野市町にある県立のいち動物公園のゲート内ですね
狩野信児さんの作品は高知県民はいたるところで見ることが出来ますね。身近な存在ですね。地球33番地は近所ですし、身近な存在ですね。

また、三菱地所のホームページを見ますと「丸の内ストリートギャラリー」に狩野信児さんの作品が展示されていました。

「TO THE SKY」という作品名で、ステンレスとスチールで制作されています。どんな作品だったのでしょうか?

こちらは1983年に「ヘンリムーア大賞展」というものがありまして、最高位の美ヶ原高原美術館賞をいただいた作品です。以後10年間長野県の美ヶ原の彫刻のの森美術館に展示されていました。その後東北の石神の丘美術館に屋外展示を昨年7月までされていました。昨年の11月3日から東京の丸の内にある三菱重工ビル前に展示されています。

また「TO THE SKY」という作品は、1986年には日本アカデミー賞のトロフィーになりましたし(受賞者はいしだあゆみ、小林薫)、1991年には全日本プロ野球最優秀選手賞のトロフィー(受賞者は西武ライオンズの清原,石毛選手)にもなったものです。

東京丸の内三菱重工ビル前に展示されている様子です。

2003年11月3日より「第32回丸の内ストリートギャラリー」が丸の内仲通りにて開催されています。

藝術活動と商売とのバランスはどう取られているのでしょうか?
芸術家は一般的に「破滅型」が多いように思われていますが・・・。
ウォルトディズニーのような「夢を形にする能力」に優れているのでしょうか?
夢を形にすることは少しはあると思います。破滅型でありますと、一応事業もしていますし、企業はなりたちません。それほど経営感覚が優れているとは思いませんが、何とか食べていける生活は営んでいます。
都市の潤いにはモニュメントとか、立体作品や景観設計は必要であると思います。
狩野さんから見られて高知市はどういう点を改善すべきであると思いますか?
これからは、周辺の住民の人達とか、小学生や中学生の思いを取り入れた意見でモニュメントを制作したいと考えています。作家中心のモニュメントがあってもいいんでしょうが、住民のほうから出てくる熱意や素直な形、意見を吸い上げたモニュメントももっともっとあってもいいのではないかと思います。
野信児さんの作品についての コーナーは こちらから