中山間部と都市との交流について
  今週のゲストは土佐町で農業に取り組まれている川田雅敏さんと、川田さんの師匠で本山町で自然農を実践されている北村大助さんに来ていただきました。
 今日のテーマは「 中山間部と都市との交流について」でお話を伺います。北村さんは都市の人達との交流をされているようですが、おかまいな い範囲でご紹介ください。
北村 私は定年帰農しまして10年になります。そして10年は農園を開園することが目標でした。今後は「ワーキングホリディ」が出来る環境作りに取り組んでいます。
 そして今私の農園で体験農をされている人がいます。来春から「ワーキングホリディ」を始めたいと思います。そして都市との交流をします。
 「ワーキングホリディ」は、観光農園と体験農園を主体として取り組んでみたいと言うことで、現在準備をしています。

農作業の合間にくつろいでいる北村大助さん。定年後の自然農による生活設計をしっかりと現役中からたてられていました。

 現在も信念は揺るぐことなく、「都市と農山村の交流」を構想されています。

 

                 (写真は川田雅敏さん撮影)

 北村さんの場合は、里山づくり、観光農園・栗や桃などの果樹園も開いておられます。都市住民の反応も良いようですね。ワーキングホリディの規模は何人ぐらいでされるのでしょうか?
北村 ワーキングホリディというのは、都市の人が体験農園に来られ、そこで丸太小屋で5人ぐらいは宿泊できます。観光される場合はいろいろの作物が採れる。果樹園が実がなると言う時にインターネットで発信しまして、交流したいと思っています。
川田 私の場合も「川田めだか農園」ということで、さきほどお話をさせていただきました。有機無農薬栽培というお米を作りたいと思いました。高松市の市民の皆様にも田植えの体験、稲刈りの体験、自然の観察などを体験をお米を通じながらしていきながら、上流と下流で水の問題を考える交流をしていきたいと考えています。
川田めだか農園の様子。川田雅敏さん撮影
北村さんが提唱されています「ワーキングホリディ」は、欧州では既に実行されていたと言われていますが。
北村 来春からインターネットで発信してやります。全国的には先進事例があります。宮崎県の西米良村では、既に町の活性化の一環として村全体が取り組んでいます。
星空が見える「お風呂」つきの、宿泊棟の建設計画を進めているような のですが。。丸太小屋がそうなのでしょうか?準備は着々と進んでいますか?

北村 
そうです。私実は交通事故で10ヶ月入院していました。その計画は多少遅れています。今は山の木材を切ってきまして、皮を剥いでいます。丸太を倒しています。敷地は出来ています。あと木を乾燥させまして、来年3月の完成をめざしています。
 丸太小屋なので床は土間です。そこに囲炉裏をつくりまして、炭火でいろいろと食事を楽しみ、寝泊りが出来るようにします。
 星空が見えるお風呂をこしらえ、安らいでいただきたいと思います。
 自然農法で収穫された野菜などの販路の確保は重要であると思います 。従来の販路以外に開拓されるめどはありますか?
川田 北村さんの場合は、ワーキングホリディのように農園体験が中心になっています。わたしの場合は、何とか無農薬有機栽培の野菜を販売して収入を得たいと考えています。農協サイドと違った販路を考えています。

 私の場合は始めたばかりなので、量的にもありません。農協の場合は良心市があります。有機無農薬という位置づけはされていません、個人的な繋がりの中で、契約栽培をしていこうと考えています。
 個人もあるし、青果市場の卸業者と話しいています。まだ今は畑の開墾状態です。それが成功すれば地域のチャンネルを生かして展開していきたいと思っています。

満載市の様子。山間部の人達が出店していました。 七輪さげて海ご飯の様子。海辺の町との交流事業です。
 高知市のはりまや橋商店街が、積極的に地域との関わりを深めています。木造アーケードなので、特に山間部との交流を意識しています。なにか提案事項はありますか?
川田 農業の場合は販路が大事です。はりまや橋サロンに参加しまして、交流を深めながら、食の問題や、環境の問題などのネットワークが出来ればありがたいなと思います。
 販路の開拓とともに、ワーキングホリディの実施とか交流が出来れば良いですね。

北村 そうですね。食の大事さを私の農園で体験いただくことにより、。消費者の皆さんも考え方が、良くなっていただくのではないかと思います。そういう交流ですね。
 川田君がやっているように無農薬有機栽培というものもひじょうに注目されています。今やアメリカでは、有機農業が主流になっています。そういうのはコミュニティ・アグリカルチャーに支えられて有機農業が進んでいます。
 日本でも同様に消費者の組織が必要です。都市と農村との交流になると私は考えています。
収録の様子です。自然農のこと、都市との交流のこと、中産幹部の問題など、話題は尽きませんでした。
川田雅敏さんのホームページ 土佐川田メダカ農園 で作業の様子は刻々とわかります。写真も活用させていただきました。
http://kawadamedaka.cocolog-nifty.com/blog/
はりまや橋商店街の皆さんも 番組出演されています。
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