中山間部から見た高知県政
  今週のゲストは土佐町で農業に取り組まれている川田雅敏さんと、川田さんの師匠で本山町で自然農を実践されている北村大助さんに来ていただきました。
 今日のテーマは「中山間部から見た高知県政」でお話を伺います。
地域支援応援団」という形で、高知県庁の職員がみなさんがたの地域に派遣されてきています。そのあたりは高知県政も少しは変わったのでしょうか?

川田 私も土佐町に派遣されている職員の人にお会いしたことがあります。県庁のなかでエース級と呼ばれている人が、わが土佐町に来ていました。その方が来られたことにまずびっくりしました。
あとからお話を聞きますと、ご本人の希望であると言うことでして、率先して来られてとのことでした。ひじょうに嬉しくも思います。


 その人も言っていましたが、どの地域に、どういう問題点があるとさぐって行きたいとのことでした。私も農業の販路、生産、集荷を含めての新たなシステム作りを話をいたしました。その身近な問題のなかえも県庁の職員の人ですから、県下的に戦略的ななかで考えていただけるのではないかと思っています。
 今後いい形の交流が出来ればと思っています。

 北村さんにお伺いします。本山町から見られた高知県政はどのように見えるのでしょうか?
高知県庁本庁舎
北村 私の町にも2人高知県庁から来ているようです。それは高知県庁のほうで地産池費課という課を立ち上げています。地域を元気にすることで来て頂いていると思います。しかし私は未だにお会いしたことがありません。私は町議もしていますが、会話をしたことはありません。
 私は地域の活性化と言うのは、農林業の「6次産業」を立ち上げるんだと思っています。これから先は、健康な食材を作る。有機の里づくりを中心に、そして6次産業を立ち上げようとしています。
川田 今北村さんが言われた6次産業を解説いたします。一次産業は農林業、二次産業が加工業。3次産業は販路、サービス業。その1と2と3を足しますと6次産業になると言うことですね。
 農業もトータル的に加工を含めた販路までしなければいけない。北村さんが考えられた6次産業はそういうことです。
「森林環境税」が導入されました。中山間部地域において何か、地域 の人達が元気になる要因になるのでしょうか?
北村 それは使い方次第であると思います。今その税を使うと言うことは、山の間伐が第一です。それを行わなくてはなりません。
川田 高知県の森林環境税。今までは、「啓発」事業が多かったようです。間伐も国も県も随分お金を入れています。山の作業は大変危険な作業でもあります。山について、子供達が山へ来て理解を深めていただく。そのなかで環境問題などの理解が広まっていくと思います。
従来も植林や植栽イベントなどはおこなわれていました。一過性やポーズでなく「本気」の取り組みが必要です。
国の三位一体改革の影響は、中山間部の地域に対し、どのような影響が出ると思われますか?また地域の自治体はどのような対策をしていけばのでしょうか?

川田 なかなか大きな問題ですね。一番大きな問題は国からの地方交付税が減らされると言うことです。これは市町村合併と同じような問題です。国の財政不足から来た問題です。合併して自治体がスリムになり、経費を安くしようとことですね。


 やはり地方自治というどのような地域社会をこしらえるのかという視点が大事です。国のほうにもその考え方が欠けているように思います。これからの少子高齢化のなかで、地域はこういうシステムでしていけばいいんだと言うことを国は考えていないと思います。


 また受けるほう(地方自治体)も右肩上がりの財政の中で、誰が首長になっても同じような行政が行われました。これが「経済特区」のように、より努力して違った味を出していくように、合併を契機に新しい地方自治体のありかた、産業のあり方、少子化の中の高齢化対策。言うあたりを地域として再度考えていかねばならない。大変大事な問題であると思います。

北村さんはどう思われますか?
北村 そうですね三位一体の問題化されているのは、川田さんが言われましたように、地方交付税が減ることですね。市町村はかなりうろたえていますね。この機会に地域は自分達の力で、作り出す。そういう転換期ではと思います。
 わたしはそういう時期であるからこそ、「6次産業」で、「外貨」を稼ぎ、町が元気になるようにしたいと思っています。言うことも含めて町民なりが一丸となった運動で、地域を作り出していく。ひじょうに良い機会であると思います。
  情報化について。川田さんは自力でホームページを作成されました。 ココログの「面白ブログ」にも取り上げられました。ホームページのなかったことと、今との変化はありましたか?
川田 2月になってから毎日のようにホームページを更新して情報発信をしています。やはり訪問者は根強く見ていただいています。これを励みに提案型の情報を出してより交流を深めたいと思っています。 川田雅敏さん
 北村さんも、ワーキングホリディとか体験農園などは、都市住民との交流が大事だと思います。ホームページの立ち上げも必要だと思いますが。
北村 私もそれは準備中です。私もワーキングホリディを出発点にして、都市の人達と今以上に交流したいと思います。 北村大助さん
川田雅敏さんのホームページは2つあります
     土佐川田メダカ農園        http://kawadamedaka.cocolog-nifty.com/blog/
 
     川田めだか農園           http://www.doblog.com/weblog/myblog/4511?blogid=51937#51937
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