ソーホーベンチャー協会の役割とは?
 今週のゲストは川窪財(たから)さんです。今日のテーマは「ソーホーベンチャー協会」の役割とは?」でお話を伺います。
 川窪さんはソーホーベンチャー協会理事長をされています。ご自身はデザインや企画を行うエイチ・ツーオー・デザイン室を経営されています。
 SOHOとは、smallとhomeのofficeをあわせた造語のようです。名前はよく聞きますが、何をされているところなのか今ひとつ判りません。
NPO法人になっているようなのですが、活動内容について説明をお願いします。また現在の会員数は何人で、事務所などはどちらにあるのでしょうか?またいつ出来たのでしょうか?
よさこいビジネスプラザ(高知市鷹匠町)
南国インキュベーションルーム(南国市)
ソーホーベンチャー協会の、ソーホーは、先ほど質問で言われましたと売り、smallとhomeのofficeのことです。私も小さな会社を経営しています。会員は1人とか数人で会社を経営しています。
 会社経営などで、いろんな部分の悩みなどがあります。お互いの「相互扶助」という理念で助け合いながら、私達はNPO運営をしています。
 会員数は、個人や会社と言う単位もありますが、107事業所を会員に治めています。それで主なNPOの根幹事業としましては、「インキュベーション・ルーム」というものがあります。「インキュベーション・ルーム」と言いましても聞きなれない言葉だと思います。
 いわゆる「ビジネス事業所の長屋」のようなものでして、南国市のオフィスパークに8社。高知市鷹匠町の昔地ビールのレストランで有名であった場所に、20社、あわせて28社が事業所として入居しています。
 その家賃収入をお預かりしまして、根幹事業としまして会員さんのいろんな支援をさしていただいています。
名前からしてメンバーはIT技術の得意な人が多いのでしょうか?また仕事の受注先はどういうところが多いのでしょうか?
 確かにIT関係の方は多くいます。会計士や税理士とか、設計士の方々も多く入居されています。ITばかりではなく、いろんなソフトの経営者、個人の方がいらっしゃいます。
 ですから多彩な事業の方々か集っています。例えば、いろんな「デパート」のようなものですから、仕事をいただきましたら、こなすことが出来ます。
川窪財さん
 さきほどの川窪さんのお話で「インキュベーション」と言う言葉がでました。これは「企業孵化器」のような意味ですね。企業の「卵」ですよね。
 そうです卵です。
 孵化して順調に育っていけば、2つの「インキュベーション」から、出て行くことになりますね。卒業され、企業活動をされている人もいるのでしょうか?
 いますね。1つには莫大なビジネスモデルができて展開していったとういうのではなく、事務所が手狭になってきたとか、新しい社内ベンチャーが出来まして、違う事務所へ移転したとか。
 面白いのは小さな部屋から、大きな部屋に「ヤドカリ」のように変わっていく人もおられます。人それぞれです。
 

(高知県庁本庁舎)

 橋本知事は県庁業務の民間委託を打ち出しています。

 
 私個人的に、高知県の「アウトソーシング受発注分科会」のアドバーザー的な役割をさせていただいています。
 アウトソーシングと言いますと、皆さんご理解されているのは、県庁の事業を外に出す、安くやるというイメージがあるのではないかと思います。
 一番大事なのは、民間と行政が一緒になって、「協働」(協力して働く)ことが大事であると思っています。確かにアウトソーシングははじまったばかりです。これから検証しまして、反省もしながら、少しづつすすんでいくのが良いのではないかと、個人的には思っています。
 さきほどのお話で多様な事業を展開されている会員が入居されておられます。
 インターネットを中心にした業務をおこなっている会員が殆どなのでしょうか。ということは県外とも海外とも取引できる可能性があるのではないでしょうか?
 可能性はもちろんあります。私が思いますのは「地産地消」と言いますか、「高知県の仕事は、高知で」です。高知のことは、高知の人にやっていただきたいなと思いますね。
 仕事が、向こう(県外に)にいきましたら、「誰のためのアウトソーシング」なのかがぼやけてしまいますね。
 何度かセミナーや企業との「マッチング」を事業としてされています。実際の企業側の反応はどうなのでしょうか?県内企業の反応はどうなのでしょうか?
 もちろん水面下では活発な活動がされています。一歩踏み込んだチャレンジ精神が必用であると思います。
 出合や、きっかけづくりが大事です。ただなかなかそれだけでは「一歩進めない」こともありますので、その「橋渡し役」であるとか、「産・官・学」の連携の一部を担うとか、そういうところが現在としてははっきりとした成果とて上げれない状態です。
 入居されている年齢は、若い人が多いのでしょうか?
 やはり30歳を境に上にいくのかな。会社経営もし、不安である時に自分達と一緒に協働している状態でしょう。
一度鷹匠町の事務所へ行きましたが、受付の秘書のような人や、また会議室で会議も入居者の人達がされていました。電話の取次ぎや、コールセンターのようなこともしていただけるのでしょうか?
 物理的なことはさておき、やはりみんなで「元気をもらえる」のが一番ではないのでしょうか.。
 創業もしくは創業まもない事業主(起業家).ベンチャー起業、情報関連企業、在宅ワーカーなどが入居されています。
ソーホーベンチャー協会のホームページ   http://www.kochi-soho.jp/