まちづくりは人づくり
  今週のゲストは川窪財(たから)さんです。今日のテーマは「まちづくりは人づくり」でお話を伺います。
 川窪さんはソーホーベンチャー協会理事長をされています。ご自身はデザインや企画を行うエイチ・ツーオー・デザイン室を経営されています。仕事や公益活動のご多忙ななか、地球33番地や、市民演劇、子育て支援ネットなど多彩な活動をされてこられました。
まちづくりに関わられて、「大変だな」と思われることはどんなところでしょうか?また川窪さんは無理なく、楽しくまちづくりをされているのでしょうか?
 楽しくと言いますとちょっと嘘になりますね。まちづくりはボランティアさん達ががよく「まちづくりは楽しい」と言われます。しかし私や仲間達は「まちづくりは楽しい」ばかりとは思ってはいません。
 苦しいことや、成果が上がらないことや。少しも前へ進まないことがたくさんあります。辛いことも結構あります。
 でも乗り越えた時の喜びはひとしおです。「苦しいけれども楽しい」というのがまちづくりです。
私も17年前(1988年)に1万人規模のロックコンサートを企画運営したことがありました。今の時代は不可能なのでしょうか?コンサートは青少年が一番元気になるイベントですが・・。
 そうですね。大規模なイベントは高知ではありませんし。有志が集まってやることはなかなかありません。でも規模はともかくなにか大それた事をやっていくことは。必要であると思います。
 ただの今のいろんな人はリスクを嫌いますよね。失敗するのではないだろうか?これやってどうするが?仕事はどうするが?とマイナス因子ばかり重ねて、結果何もしない。
 やはりチャレンジ精神は持っていただきたいと思います。
川窪さんの周りには、それぞれのエキスパートが集まっておられると思います。どのような人たちなのでしょうか?差支えがなければご紹介下さい。
 本当に多種多様な方がいます。まちづくりを専門にされているプロの人。全然関係ない会社勤務に人。主婦の方。いろんな方がいます。
 私が彼ら彼女らが好きなのは、主体性を持っていることです。何かあるときは助けてくれるのです。
 それが持ち合わせているメンバーです。ただそういう人に限って多忙なので、やはり時間を割いて、私の「おせっかい」に付き合うのも大変だあると思います。
 そのネットワークは何人ぐらいの規模になっているのでしょうか?
 人数で言えば100人を越えています。メーリングリストの人数=活動者の人数ではありません。33にこだわる私なので、実際に深く交流していますのは33人ぐらいかなと思っています。
 若い人たちのまつづくりへの参加はなにより大事です。「仕掛け人 市 土佐」などのイベントも開催されました。それについて川窪さんのほうからコメントはありますか?
 そうですね。それについてはないですが。。若い人も、大人も自分の興味のあることには積極的に参加はしますが、興味の無いことには刷り込んでも前は進みません。
 そういうきっかけということにそうしたイベントが活用されたら良いとおもいますね。そして参加者の主体性ではないかといつも思っています。
 最近よくNPOの行事がたくさん聞くようになりました。わたしがNPO関係の行事に参加して思うことがあります。
 「話の話し」や、NPOごっこ、まちづくりごっこなど。ワークショップごっこなど。真面目な人ほど落ちやりやすいのではないかと私は思います。川窪さんは、「即実践」をされておられます。そのあたりの兆候に対してどのように思われますか?
 そうでうね。話し合って気持ちよく帰るだけでは何もはじまらないと思います。その次に何が出来るのかが大事でしょう。正直言って私も含めてなかなか出来ないのが現実です。
 本当にじぶんがやりたいことを研ぎ澄ましてやることですね。
 「人が人を呼ぶ」「類が類を呼ぶ」とも言われています。川窪さんの周りに「人が呼べる」人物が何人もいると思われます。どんなタイプの人なのでしょうか?
収録の様子。川窪財さんは、「まちづくり」の豊富な事例をよどみなく話していただきました。
 これも千差万別です。いろんな人がいますね。私の場合は「人が集まる場作り」をしているだけですね。
 そこの中で集う人たち同士が、どう進んでいくのか。それに尽きると思います。
 今日のテーマは「まちづくりは人づくり」になります。川窪さんの主体としているテーマは何なんでしょうか?
 そうですね。いろんな活動をしすぎているところもあります。「楽しくしながら無理をして」状態ですね。
 やはりいろんな活動をしていまして、「偶然に出会う」のは実は必然に出会っています。ふっと思ったことが翌日には現実になった。
 そういう不思議な感じが思えます。一生懸命をやっていますとそれなりにご褒美がありますので、皆さんも前へ進んでいってほしいなと思います。
 川窪さんの表現では「偶然が必然である」ということなのですね。偶然の出会いも必然性があったからだ。常に前向きに考えることですね。
 そうですね、そういうイメージをどんどん膨らます自分の頭のひろがりとか。相手を許すという広がりとか。許容範囲というものもありまして。前向きで,プラス思考で考えますと何か出てきます。
 自分のマイナスもありますが、プラスに変わることもあります。前向きに続けることです。
3月番組に戻ります