移動写真展について その2
 
 今週のゲストは、写真家の川村公志さんです。川村さんは昨年移動式個展である「移動写真展」を全国で開催されていました。
 今日のテーマは「移動写真展について その2」お話をお聞きします。土佐町を車で出発され、ワゴン車で寝泊りもされ、個展を開かれました。
川村さんは日本全国47都道府県をすべて走破されました。いろいろエピソードはあると思いますが、特に印象に残った地域は上げていただけますか?
やっぱり、北海道ですかね、行くまえからかなり旅はしてたので行った事の無い県の方が少なく、北海道はその中でも一番行きたかった県だったんです。
逆に想像が膨らみ過ぎて、がっかりって事もあるなと思っていたんですが、そんな事は無く、雄大な景色や、特にそこに何があるというわけでは無いのですが
ただ、いるだけでいやさせるというか、地元の土佐町の自然を思い出しました
川村公志さんの地元高知県土佐町。こちらにある道の駅さめうらから「移動写真展 日本1周の旅」は始まり、1年1ヵ月後に戻られ完結されました。すべての原点であるそうです。
どの地域ということは特定出来ないとは思いますが、ここは良い。住んでみたいと思われた地域はどちらでしょうか?
 いろんなところを廻っていい景色、いい地域もありましたね。しいて言いますと
北海道、東北、九州。
温泉も数多くあり、自然もいい感じです。
そういうところは住んでもいいかなという気がしますね。
川村公志さん
 なるほど。食べ物も美味しい地域ですし。また温泉があるというのは良いですね。
 そうですね。

沖縄県にも行かれています。フェリーかなにかで行かれたのでしょうか?移動に時間がかかったのではにでしょうか?沖縄は離島が多いし。そうだったんでしょうか?

フェリーで鹿児島から、奄美大島、徳之島、沖永良部島、与論島、を経由し沖縄に入りました。沖縄県のなかでも石垣島、西表島、小浜島、竹富島、宮古島、と離島をめぐりました。帰りは沖縄から直で鹿児島に。
 沖縄にも1ヶ月いらしたのですか?

 はい。1ヶ月いました。
沖縄西表島にて
沖縄小浜島での桟橋にて
 沖縄は夏などは暑いのですが移動は大変であったのではないのでしょうか?台風などに遭遇すればなかなか離島間の移動も大変だと思いますが。
 行った時期が4月の始めから1ヶ月でした。四月と言っても日が差せば暑いですね。幸い台風シーズンではなかったので移動には支障がありませんでした。
 5月から10月までは沖縄は夏だと言われています。なかなか大変でしたでしょう。4月はともかく5月ともなれば暑いでしょうから・・。
 暑さの面では大変でしたが、沖縄の夏ではなかったんで、高知での夏ぐらいでしたから大丈夫でした。
那覇市ぱれっとくもじ前でしょうか
石垣島にて
 移動写真展は量販店とか公園とか、商店街でされたのでしょうか?事前の許可を得るのは大変ではなかったのでしょうか?
そうですね。普通のところ住宅街などでしてもしようがないので、カフェ、デパート、商店街、複合施設、等人通りの多い所でやらせてもらいました。許可も大きい街に行けば行くほど大変でしたね。
全然知らない人が来て「写真展やらしてください」と言っても最初は「?」ですよね。それも経験でした。なんとか許可を得てやらせていただけるようになりました。中にはかなり乗り気になってくれた所も多かったです。

 協力的な人たちも多かったと言うことなのでしょうか?
 そうですね協力いただくところのほうが多かったですね。
 地域の人との交流もあったようですが、泊めていただいたこともあるようですね。親切な人たちもいたのでしょうか?
親切な人がいたというのとかではなく、僕も旅に出る前は黒いワゴンから出て来ていきなり「写真撮らせて下さい。」とか、それこそ子供さんの写真なんて撮ろうものなら大変な事に
なるんじゃないだろうかっとか思っていました。大変なことになるのではないか今の時代は。
 でもそんなのはただの固定観念や先入観であって、実際にやっていないだけですよ。触れてない訳ですよ。だからもし先入観通りやったとしても。

それはそれでいいと、っで旅して声をかけて行くと、みんながみんな笑顔で迎え入れてくれ写真までとらせてもらえて、本当に日本人の温かさに触れました。
それは、泊めてもらうのもしかり、ごちそうしもらった事もしかり、個展に差し入れをしてもらったりと数えきれない程の温かさを各地のみなさんにいただきました。。

 全国各地でいろんな人や風物に出会われたそうです。言葉に尽くせない経験を川村公志さんはされました。
 移動写真展で全国を旅をされました。
 行く前と帰られたときとで、周りの人達の反応は変わりましたか?また写真家である川村さんが移動写真展で得られたものはなんでしょうか?
 そうですね。周りのごくしたしい友達の反応はそんなには変わりません。、僕がしらない人も僕を知ってくれてたり、僕の顔は分からなくても移動個展の事は知ってくれていたり。そういう反応はありました。
得られた物は、言葉で言ってしまったらもったいないような、口から思い出が出て行ってしまうのではないだろうかと思う位、得た物は大きいし一生の財産ですね。
 ひとえに、全国の笑顔が物語ってると思います。またその笑顔の写真を見てまた笑顔になる、笑顔が笑顔を生む。笑顔の連鎖ですね。
宮城県の移動写真展会場にて フィギアイラストレーター デハラユキノリさん
*ホームページに掲載しています「移動写真展関係」の写真は川村公志さんの許可を得て使用しています。
川村公志さんのホームページアドレス

http://www.kawamuratakashi.com/


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