高知市こども劇場のねらいについて
  今週のゲストは、高知市こども劇場運営委員長の北村絵理さんです。今日のテーマは「高知市こども劇場のねらいについて」でお話を伺います。
  私も家内と子供がこども劇場会員になっているようで、「例会」と呼ばれている演劇やコンサート、パントマイムなどを鑑賞しているようです。
高知市こども劇場の歴史についてお伺いします。創立されたのはいつ頃なのでしょうか?また当時の設立目的はなにだったのでしょうか?

高知にこども劇場が出来ましたのは1971年です。その前に、(一番最初には)福岡のほうでこども劇場は出来ました。


 目的は、こども達が、(高度成長の真っ最中でした。)親も仕事が忙しく、放られ、遊び場も放られ(なくなりつつあり)、子供たちが自分たちで遊びも出来なくなる状態でありました。


 そういう時に、テレビ以外で何か楽しいことしようというので、もう少し大人がこどもに関わろう。文化に親しんでもらいたい。という目的で創立されました。

北村絵理さん
現在の高知市こども劇場の会員数は何人なのでしょうか?会員の増減はどうなっていますか?少子化の影響はあるのでしょうか?
 現在は1000人少しで増減はあります。ずっとこの10何年というもの右肩上がりではなく、右肩下がりの状態です。でも大事であると思っている人はいらっしゃいますが、会員数は減少してきています。
 少子化の影響は、ないとは言えないですね。
北村さんは、地元新聞のコラム「所感・雑感」のなかで、「子供と同じ時間を過ごし 体験を共有することは、大人にとっても幸せな時間として残っていくと思います」と 書かれています。テレビやビデオを家庭で鑑賞することと、劇場での体験はどういうところが異なるのでしょうか?
 テレビやビデオを家庭で親子が家で見ると言うのも、一緒に体験するというのは、親子で体験するとことでは良いとは思います。わざわざ出かけて行って、見る。
 家の中ですと、どうしても何かをしながらとか、集中して鑑賞することが出来にくいです。やはり劇場にわざわざ出かけていく。行き帰りに子供たちと話すとか。生の舞台と言うのを見るというところに違いがあると思うのですが。


 生の舞台とか、生の演奏を聞く、見ると言うのは大きな効用があるのでしょうか?

(こども劇場の例会の様子です。パンフより)


 そうですね。実際の人が演ずる息遣いとか、色んなものに触れることができますので、映像を通してというのとはまた異なります。擬似生体験というものが出来ます。
人間の「子供時代」は意外に短いものだと思います。テレビ時代全盛の時代に、親と 子供が一緒に演劇や音楽を鑑賞することは、両者にとってとてもよい事と言えるので  しょうか?今一度お話いただけますか。またどういった反応が会員からあるのかお話ください。
 とてもよいことだと思います。(親子が)同じ時間を共有すると、後々、その家族にとって思い出となって残り、積み重ねが出来るものだと思います。
 私もめったに行きませんがたまにこども劇場に行くことがあります。
観客席を見ますと、母親と子供という事例が多いようですが、父親の参加はいかがでしょうか?
 最近は増えています。お父さん、お母さんとこども達で来られたりとか。お父さんとこどもとこられる方もいます。おじいちゃんとおばあちゃんと子供と来られる家族もいます。
こども劇場の例会(劇や音楽会)の様子です。
 3世代での参加も増えていると言うことですね。

 そうですね。増えています。
 高知市こども劇場は、会員制(有料で1200円 毎月)にて運営されています。
運営に伴う経費や、事務局経費などはいかがですか? スポンサー(企業協賛)などはされないのでしょうか?
 会費ですべて運営しています。事務所を借りたり、コピー機や印刷機を借りるお金もそうです。有給スタッフの給与も出しています。
 そういう人達がいまして、会(こども劇場)は運営出来るのです。見るだけとかの会費ではないので、「高い」と感じられる人もいるかもしれません。良いもの(演劇、人形劇、音楽など)を提供していくためには、これくらいの経費は必要であると思っています。
 企業協賛などは特にとられていないのですね。
 助成金はいただくことはあります。今会員制ということで、NPO(非営利公益法人)に準ずる団体も財政をしっかりさせるためには、会員制でないとやっていけません。
 その会員制度が「誤解」されてしまいまして、「特定の人だけに利得があるように」見られてしまいまして、なかなかスポンサーの協賛が得られません。
 そこら辺をもうすこし説明を企業側にしなければならないなと思います。
 会員が出資して運営すると言う形態は、生協(消費生活協同組合)などもありますね。出資金によって運営されていますね。配当はない代わりに、組合員に商品とか、何かのサービスをしていますね。
 そういう組織もないわけではないので、ご理解はひろまってくるのではないでしょうか。
 そうですね。ちゃんと説明しまして、理解してもらって、共感を得るのもこども劇場として必要であるとお思いますね。
高知市こども劇場のホームページ    http://www5.inforyoma.or.jp/~kgkochi/index.htm   です。