最年少町長のメッセージ
 
 今週のゲストは、夜須町長の清藤真司(まさし)さんです。清藤さんは今年7月の町長選挙で、初当選されました。38歳で高知県下で一番若い自治体の指導者です。
 現在市町村合併のうねりもあるようなのですが、住民主体の合併でなければいけないと思います。この時期清藤さんの一番主張したいところはどんなところですか?

 それは合併協議も進んでいます。そのなかこれからの地方自治のありかたは、住民のみなさまが「自分達の町は、自分達でつくるのだ」と強い気持ちを持つことです。
 今までの田舎の地方自治体は、住民の皆様もなんでもかんでも「役場にやってもらう」という意識が強いものです。これからは自分達の町は自分達でつくるんだと意識がまず変わることです。次に行政に参加する「喜び」と「自信」を持っていただきたい。地方自治のなかで、地域住民が主体となった行政、地域住民が行政に参加しやすい環境をこしらえていきたいと思っています。
 清藤さんは、若い頃から国会議員の秘書をされていました。目標にしている政治家はだれですか?また信条はなにですか?
 目標にしている政治家は福井照さんです。昨年まで福井照さんの秘書をしていました。学んだことを参考にしまして「夜須町の4500人の人口でまちづくり、イコール人づくり」であると思っています。福井照さんが目指しているまちづくり、都市づくりのありかたが大いに参考になりました。これからその実践を町民とともにどんどんしていきたいと思います。
福井照さんは、「けんちゃんの吠えるウォッチング」に出演いただいています。 こちら
 清藤さんが政治の道を志した理由は何ですか?また何時頃の時期に、そう思われましたか?学生の頃にそう思われていたのでしょうか?
そうですね父も政治活動をしていました。小学生の頃から、国政選挙の時など放課後に自転車に乗って、チラシを配ったりしていました。(後で知りましたが、組合運動やら当時の国会議員の秘書もしていたそうです)そういう家庭でしたから、自然に政治に興味を持ち、気が付いたら国会議員の秘書をしていました。そのなかで、東京から見た高知、高知から見た夜須町を常に考えていくようになりました。「自分だったらこうする。こんなところをこうする」という思いが強くなりました。
清藤さんは、国会議員の秘書を長くお勤めになられたと伺いました。経歴の中では福井照衆議院議員の前には、山本有二衆議院議員の秘書もされていましたね。どのようなお仕事だったのでしょうか?今清藤さんは首長になられています。同じ政治活動でも役割が異なると思うのですか?
秘書の場合は、政治家は国会議員1人です。仕える人は1人です。政治活動がしやすいようにフォローするのが仕事でした。地元であれば後援会活動とかです。
 町長という仕事は、行政の長です。夜須町の今後の行く末、福祉、教育、産業振興などを総合的に考える立場です。政治活動でも全く異なりますね。
ミスマーメードコンテスト アスレチック施設
夏にはマリンフェスチバルも開催されます。
ヤ・シーパーク内の施設です。
理想論を聞かせてください。あるべき夜須町の姿をイメージしてください。
  人口、規模、産業など理想論を展開してください。
手前味噌かもしれませんが、夜須町は高知県下でも立地条件が抜群のところです。高知市内への通勤圏です。高知空港も近い(車で約15分)。ごめん・なはり線(土佐くろしお鉄道。平成14年完成)もできました。自然も多く、山あり、海もあります。
 しかし高齢化が進み、人口も減少しました。本当はその恵まれた立地条件を「生かした、元気なまちづくり」をしたいのです。高知県は海洋県のイメージがありながら、海を活用した観光なりが思っている以上に少ないのです。
 ヤ・シーパークも完成してこれまで以上にたくさんの人が夜須町に来てくれています。マリンスポーツもあります。ホテルもあります。ゴルフ場もいあります。観光産業と提携しながら、「滞在型の」観光の可能性があるのではないかと思います。その可能性をじっくり考えながら実行していきたいと思っています。
夜須町内にある「リゾートホテル海辺の果樹園」です。

 自然条件、歴史的な条件、高知市からの距離などを考えればかなりのものができると思いますね。今度は観点を変えます。清藤さんの場合は、高知県で一番若い首長です。
 政治で「若さ」は有利なのでしょうか?
若いということで、得したこと、損したことはありますか?
 両方あると思います。私の持論は、首長はその町の「トップセールスマンであるべきだと」言うことです。営業部長であります。夜須町の特色をどんどんPRする、それを若さの特権でやることです。
 自分の同年代の人達、若い人達との潤滑油に自分はなれると思います。
そのなかで清藤さんが「どうしても実行したい政策」はありますか?
 海をテーマにした観光産業ですね。「食」をテーマにした施設は、高知市から東にはあるようでないのですね。。ヤ・シーパークで泳ぐ。ビーチで遊ぶ。ヨットやシーカヌーやシュノーケルで体験する。
そして海の幸を味わう。身近なところからやっていきたいですね
リゾートホテル海辺の果樹園
大手の浜。すぐ近くに珊瑚があります。
*残念なのは1987年には夜須町の住吉海岸に海鮮レストラン「幸の茶屋」がありました。
ユーミンこと松任谷由美さんが訪れ、「海が綺麗で、素晴らしい海鮮料理」と感動したと伝えられています。町内の対立抗争のさなかに、取り壊されてしまいました。