着物文化と日本文化について
 今週のゲストは播磨屋橋めろでぃプロジューサーである桑名真紀さんです。桑名さんは播屋橋商店街のお店以外に筆山公園前に布工房めろでいやギャラリー自由広場も経営されています。本山町にも巳よし乃庵も経営されています。
 今日のテーマは「着物文化と日本文化について」でお話を伺います。着物文化は日本文化そのものですが、最近では着物を日常的に着ることは少なくなりました。桑名さんは「和装の日」なども提唱され、楽しく着物を着こなすイベントなどもされているようなのですが。。
女性は成人式などに着ることがあり、振袖を仕立てたりしています。あとは留袖など、改ま った席で着る和服もあるようですが。。。。窮屈そうですがそうではないのでしょうか?
 着物文化がスムーズに伝承されなかったことにあるのでしょう。着物は「着付けがめんどうだし、窮屈だし、高かったし、いろいろ約束事が多いしで。40代、50代の人たが着物を着ませんでしたし。それと外来のものに憧れて、DCブランドを追いかけて、そのことがステータスの時代でもありました。ふっと気がついたら、娘は振袖しか、着ないようになってしまった。ということではないでしょうか。
 普段に着物を着ていただくことが可能であれば、商店街をあげてチャンスをものにしたいと思っています。しかし振袖以外になかなか着物を着る機会はありませんし。
成人式では女性は着物が「定番」。」しかしそれ以外に着物を着る機会は殆どありませんね。
 成人式の振袖や、改まった席での留袖など見ていましても窮屈そうに見えます。なかなか着こなしが難しそうで、自分で着こなし難しそうですし。
 着物が成人式の振袖とか、留袖とか特別なことでしか着物を着なくなりました。それはしろうとの着かたでは無理ということで、他人に着せていただくと着物は窮屈です。自分で着られると楽なのです。
 いろんなことが重なりまして、今は最悪な状態になっています。でもちょっと若い人たちが、古着ブームも相まって、古い着物を自分流に着てみたい。それには私たちの年齢のものがお手伝いをしまして、出来るこれが「最後のチャンス」ではないかと思っています。

 はりまや橋商店街では、着物を来てイベントをされているようなおですが・・
 それははりまや橋商店街の婦人部の方たちの話し合いで決まりました。ブレイクダンスの全国大会が3月に高知市でありました。そのときに、周りで応援する時に着物を着たらどうだろうということになりました。
 着物を着る高校生を募集しました。着たいと言う人が、40〜50人ほど出まして、私たちも半信半疑でした。うちにあるおばあさんやお母さんの着物それを着てもらいました。20人ほどはうちのほうでレンタルしてみました。ヘアメイクははりまや橋商店街の美容師さんたちが協力していただきました。
 本当に婦人部全部のお店が協力して、36人の高校生達に着物を着せました。とっても感動的なことでした。
着付けやヘアメイクなどはりまや橋商店街をあげて支援をされています。
 それははりまや橋商店街をあげて、高校生に着物を着せて上げたのですね。写真を見ますと男の子もいたようですね。
 2人いました。韓国からダンスグループが来ましたので、是非とも日本の文化である着物でということになりました。
 ストーリーダンスの応援団として高校生の女の子が着物を着ましたね。実際に着物を着られて彼女達の変化はどうだったのでしょうか?着物を着る前と、着た後では変化があったのでしょうか?
 これは本人達もびっくりした事ですけれども、彼女達に着物を着せた時点でとてもしおらしくなったのはびっくりしました。着物はきついとか、具合が悪いとか言われます。それは運動量が制限されるからです。でもそれが可愛らしい感じに見えました。
 小股で歩かねばなりませんし。手も伸ばせませんし。そういう全体がとても可愛らしいのです。
ストーリーダンス応援団の高校生が全員着物を着まして勢ぞろいの写真の1枚です。
 日本の気候風土と和服は調和しているのでしょうか?和服は通気性が無く暑いようにも思えますが?
 これは全く逆ですね。夏は涼しいですし、冬は暖かいです。そういう風に着られたから今まで日常着として着物が着て来られたのです。夏はとても涼しいのですよ。
 茶道や華道なども和服でしますと姿勢も良く、格好が良いように思えます。伝統文化と和服 はよく調和するからなのでしょうか?

 調和というよりは、もともと和服を着て始まりました。とくに茶道なのは和服を着ていませんと、きちんとした形にはなりません。今洋服で練習したりとか、省略していろいろとやっているというのがあるんですが、本当に伝わるか、勉強になっているかどうか。見ている方もそうですよね。着物あってのものだと思いますね。
昨日も伺いましたが、中国出身の蕭紅燕(ショウコウエン)さんが、和服でおられますが、桑名さんの影響なのでしょうか?
 蕭紅燕(ショウコウエン)さんはどういう部分が気にいっているのでしょうか?
 いえいえ彼女が着物を着ていろんところに出ていらっしゃることがとても気になりまして、お声をかけました。それがお知り合いになったきっかけです。
 今日本人が言われます「不便である」「片づけがめんどう」ということを彼女はすべて逆に考えています。とても「楽である」とのことです。「着物以外は考えられない。」と言われておられる事にはありがたいことですね。
 この「着物応援隊」の写真を見せていただいていますが、よく見ると靴を履いている女の子もいました。違和感はないのでしょうか?
皆それぞれ個性的ですね。靴を履いている人もいました。
 このイベントをしまして私たちは楽しかったです。子ども達は子ども達なりに着方や、「自分がこう着たい」という自己主張がちゃんとあったことです。
 それは自分でつくったアクセサリーとか。とにかく靴を履いたままで、着物がOKだと思っている。それに協力してみたのです。
 出来上がってみますと意外にそれが可愛く、この娘達の感性のなんと言いますか、勝ちですね。私たちは本当に参ったなと思いました。可愛いいですね。

 マフラーをしたり。自分でコーディネートしたりしています。今こういうヒントになる雑誌が沢山出ているのですね。若い娘向きの。年寄りが見たら仰天するようなことが出ているのですね。


 着物は年百年の伝統文化ですから、変遷がありますね。あの坂本龍馬も着物姿に靴を履いていましたから。それは年寄りがごちゃごちゃいわないほうがいいですね。


 セーターを着てその上に着物を着たいといわれた時は一同は絶句しました。その娘が一番可愛かったし。 

 商店街が皆協力いただきましたね。朝早くから協力いただきまして、36人が準備が出来て揃った写真を見ますと涙が出てきますね。
うちのスタッフあんどは「着物は最高のコスプレ」だと言います。私などのように着物で育った人間には「え?」という部分はありますが。

 ローコストで着物を着れる時代はチャンスですね。
 そうです。すごいチャンスなのです。今は着物は高級なもの高いものと言う具合になっています。最初からいきなり高いものを買うことは着物にとっても失礼なことです。でもこういう安いもので自分が勉強し、目を肥やし、だんだんと自分が出来るようになって、用意が出来るようになってから、そのときに高価な着物を購入すればいいのです。
 それは自分1代のことではありません。ちゃんとした着物に対する知識も必要です。否応なしに私などは身についてきました。今は親が教えないのであれば、町内会が代わりに教えます。
 着物=呉服ではなく、そのために千円の着物がありますので、興味を持って勉強していただきたいですね。
 古着ばかり着ていた子が、よくよく考えて何10万もする着物を買ったということも耳にします。それは本当に買うべきして買いましたら、大事にするでしょう。でしから振袖も自分で本当にほしいものを着ているかどうかですね。それで予行練習というのか必要ではないでしょうか。
 着物は高価だけに職人達は伝統文化を継承しています。着るほうもそれ相応に勉強をしていただきたいと思います。
 着物を着ますと周りの人たちがやさしくなります。
 
 今着物を着られて商店街に来られますとないがしかのプレゼントをしています。町内会が着物を着てくれている人に対して特別に応援をしてくれているのです。
 鏡川祭りも「浴衣の洪水」のようになっていますね。無料で着せたり。そういうサービスも必要でしょう。それはすぐには販売には結びつきませんが、それを地道にやっていったら、「着物の通り」として、「着物のことになったら、はりまや橋商店街。そこにいけばなんとかなる」ということになれば良いですね。お金もかかりませんし。おばさんでも出来ることですし。
 京都は着物パスポートがあります。ホテルや公共の乗り物、でも割引があります。高知では着物産業が無いので難しいかも知れませんが。トライしてみたいと思っています。
 はりまや橋商店街でも着物着ている人には、トイレとかフォローしますということになれば良いと思います。なんでもなく「お金も」なくても出来増すね。自分達に出来ること、ノウハウのあることをやればいいのですから。それからはじめたら良いと思います。