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 プロジェクトKについて
 

 今週のゲストは高知大学理学部4回生の槙野秀俊さんです。お仲間の高知工科大学情報システム工学科4回生の五百蔵慎一さんにも来ていただきました。今日のテーマは「プロジェクトKについて」です。
 橋本大二郎高知県知事に対して、大学生各位が「政策提言」をされたように伺っています。だいたいいつ頃から企画され、槙野さんや五百蔵さんたちはどのような形で関与されたのでしょうか?メンバーは何人でしたか?
槙野 初めて知事と知り合ってのは、昨年2月頃の就職関係のイベントでした。「プロジェクトK」という活動を始めたのは6月に入ってからでした。地域の懇談会などに知事と一緒に回るようになりました。
五百蔵さんもどういう関わりをされたのでしょうか?
五百蔵 槙野と同じように地域のほうへ付いていきまして、お話を聞きました。
メンバーはどれくらいいたのですか?
槙野 1回〜2回程度の参加者を含めると30人以上はいました。最終的なまとめまでしたメンバーは、徹夜などした「コアメンバー」は7〜8人でした。
大学生としての政策提言はいくつかされましたか?おかまいなければ、いくつかご披露ください。またその提案は「すぐにでも実現可能なもの」と「実現が難しいもの」があるのでしょうか?
槙野 そうですね。知事と一緒に県下各地での懇談会を廻っているうちに、政策づくりの難しさを実感してきました。同じ議題でも異なることが出てきます。例えば川のことでも、砂利の採取問題にいては、川上と川下では意見が対立したりしました。両方の言い分は納得できる部分は多いです。でも意見は対立します。難しいなということを実感しました。
提案できたものは、身近な教育関係でした、農業や一次産業が求人しても人が来ないと言う事を良く聞きました。では大学の就職課に行ったら農業の求人があるのかと調べますと、来ていません。そういうところで努力する余地はあるのではないか思いました。このあたりの提案は実現可能だと思っています。
地方の声とか交流会なんかもされたのですか?
五百蔵 知事と一緒に行きますと、地域の方が用意くださっています。地域の人達も知事が来ると嬉しいみたいです。学生など若いものがいるとわいわいいって楽しく交流が出来ました。
槙野さんのホームページを見ますと結構(プロジェクトKの)ミーチングは何回もしていますね。
槙野 ミーチングは週に1回のペースで、30回以上はやりました。個別に各人課題を設定し、個別に聞きに行ったり活動をしました。
論議は深夜まで及んだそうです。
   
「プロジェクトk」からの政策提言を知事にされたとは思いますが、槙野さんが県民懇談会に知事と一緒に参加された感想はいかがでしたか?

槙野
 やっぱり学校などで政策を勉強しましても理想論は出来ます。しかし地域でいろんな人の話を聞きますと、なかなか難しいなと体感できました。
五百蔵さんの場合はいかがでしたか?
五百蔵 やっぱり実際の話をしてみませんと地域の本当の事情はわからないと思いました。
やっぱり実際に地域に足を運んで聞くことでしょうか?行政のリーダーと地域の人達が激論を交わすことで見えてくることもあるのでしょうか?
槙野 知事の仕事の大変さが隣(知事の)にいましたので、よく理解できました。
知事は、「プロジェクトk」からの提言を自らの政策立案に生かしたのでしょうか?
またホームページによると高知県下各地での「県民懇談会」にも参加されたようなの
ですが?
槙野 懇談会は知事も参加しているし、僕も参加しているので、意見を「くみ上げた」と言えばそうなので。
アドバイサーが、特別職秘書の川竹大輔さんですが、何か注意事項とか、助言などはあったのでしょうか?
槙野 やはり「気取らずに」と言いますか、若者の学生の視点を大事にと言われました。現場といいますか、実際に関わっている人の話を聞くことが大切であるとアドバイスされました。各人教育とか環境とか分野を決めていましたが、その分野に関係している人を紹介していただいたりしました。話を聞くことを重点的にやるようにしていました。

槙野さんはプロジェクトkの代表になっています。議論をまとめる際の苦労はありましたでしょうか?また高知県外の学生(立命館大学)もメンバーになっているようですが、連絡などはうまくいったのでしょうか?
 
槙野 メールなどで連絡をしました。最初と最後は関西から高知へ彼らも来てくれたので、雰囲気を掴んでいただいたと思うし、一体感を持つことが出来ました。議論をしまして、最後は徹夜になりました。しかし僕達が議論をして答えが出るものでもないし、それが理想論なのか、政策なのかの「バランス感覚」は難しいと思いました
五百蔵さんはそのあたりはいかがでしたか?
五百蔵 遠くは北海道からも来ていた学生がいましたので、同じ考えの学生が全国から来てくれたことは嬉しいことでした。
このプロジェクトは今回限りなのでしょうか?継続して何らかの形でやるのでしょうか?
槙野 一応昨年度の知事選挙に焦点をあてたプロジェクトでした。プロジェクトKと言えば今回限りです。そこで出てきた人脈やネットワーク、政治に対する関心をみんなが次のステージに生かしてもらうということでは、形ではなく、「中味」に継続性はあると思います。
大学も違いますし、県外の学生も多いですね。プロジェクトKを通じて強いつながりができたと言うことですね。今でも連絡をとりあっているのでしょうか?
槙野 そうですね。政治とは別のイベントもしたりしました。報道の記者の人にも良く聞かれました。「高知の出身者が少ないようですが」いう質問をよく受けました。と。でも今や高知だけで物事を考えても、高知だけという考え方ではありません。いずれ高知の外で活躍すれば、(高知へ)廻ってくるでしょうし、そういう形で回したいなと考えたいます。

プロジェクトKの「政策」を知事と川竹特別職秘書に提言しました。

左から川竹特別職秘書、橋本知事、槙野さん。

後列はプロジェクトKのメンバーです。

学生時代のネットワークと言えば、ゼミとかサークルが一般的には主体ですね。それ以外に大学や学科を越えたネットワークは非常に大きな意義がありますね
槙野 これがなければ知り合うことがなかった人、例えば県庁職員の方々も多くいました。良かったと思います。
学生以外の方々との知り合いになりましたか?
五百蔵 そうですね。大人の方が多かったです
 
活動は半年くらいですが、相当密度の濃い活動でしたね。徹夜で議論をし、学生以外のネットワークをこしらえた大きな成果がありましたね。
 
槙野 五百蔵 そう思っています。