ネイルアートの心について
 
 今週のゲストは大橋通り商店街フルーツ大橋屋の鍋島恵那さんです。鍋島さんは大学でも演劇を専攻され、県外でも演劇活動をされていました。また大橋さんはネールアートにも精通されているようです。
 私のようなおじさんには、全くわからない不思議な世界のようなのですが・・。
ネールアートについてです。着色や、装飾、などには決まりごとがあるのでしょうか?
最初に断っておきますが、私のアートは趣味の範囲であり、きちんと勉強した事もない自己流ですので…
 着色も装飾も個々の独創性であり、凄い決まり事等はありません。
 しかし着色する前の甘皮処理等の爪のケア、カラーの前に爪を守るベースを塗ります。カラーやアートが終わった後にトップコートで仕上げるというのが一応の基本でしょうか。(ベースもトップも無色透明です。)
鍋島恵那さん

小さな面積の爪に「アート」するのは実際大変なのではないのでしょうか?
 とりあえず肩こりは凄いですね。
 小さな一点に集中して、凄い細かい作業を行なう訳でスからの目の疲労も凄いです。しかもシンナーのような独特の匂いを嗅ぎ続けるので頭も痛い。 換気は絶対に必要ですね。私は友人や知り合いに頼まれると格安でチップ(付け爪)を作るのですが、人の物ほど気合が入るのでその時の疲労度は激しいです。
 子供さん用のチップを作った時は、やはり小さ過ぎて大変でした。一番難しいのは、自分の利き手じゃない手での利き手へのアート!集中し過ぎて手が震えたりしますから。
 ネールアートに使用される材料についてお聞きします。昔私はペイントメーカーに勤務していました。顔料や溶剤、接着剤などについては理解できます。それらをネールアートでは使用されるのでしょうか?、また体には大丈夫なのでしょうか?
 材料ですが、カラーはもちろんマニキュアです。
 そのオーソドックスなカラーリングの上に乗せて行くのがアートになるのですが、
アクリル絵の具で筆を使い描いていくものや、ストーンと呼ばれる様々な形の石を
自分流の感覚で置いていくもの等が自宅で使う範囲でしょうか。
 後、私はした事がないのでスが、3Dという立体アート用キットもあります。
 プロ使用になって来ると、けんちゃんもご存知かと思われるエアーという塗装用の
器具で絵の具をぼかすように爪に吹く機械等が主流になってきます。
 もちろんカラー前のケアとしての甘皮処理用の器具や、爪の形を整えるヤスリ、爪を磨くバッファー等がかかせない物です。
鍋島恵那さんのネイルアート。ご自身で作業をされるそうです。

 アート用のストーンを置く棒や、ピンセット、ストーンケース等も必需品ですし
細かいところまで言うと結構な量の部品が必要です。
 チップをする方は、チップ専用のグルー(接着剤)やシールが不可欠!
 私は昔チップ派だったのでスが、ガンガン取れるのでアロンアルファでくっつけて
ました。これは本当に爪を痛めましたことになりました。
 しかし使う物さえ気をつければ、割れにくく美しい爪を作るのも可能だと思いまス。最近は本当にいい物が出てるので、感心します。
 爪の健康を気にするようでしたら、カラーの前に塗るベースを(これは本当にいろ
んな物があるので)考えたり、カラーを落とす除光液をアセトン無しの物にしたり後はもうケアあるのみです。
 爪の生え際にオイルを落としたり、クリームを塗りこんだりケアの方法は様々。
 ネイルアートをしている方の爪も手も、とても繊細に時間も労力も使われていて本当に美しいと私は感じます。
高知ではネイルアートは盛んなのでしょうか?専門家の人達がいるのでしょうか?
 盛んであると思います。
 ネイルのお店も結構ありますし、チップオンリーの面白いお店もあります。
どうしてもお値段が高いのが痛いけれど、やはりプロの技術は凄いです!もちろん教えてる方もいますし、学校もあります。
 今流行しているネールアートの色や、やりかたをおかまいない範囲で説明をお願いします。
 どうでしょうか…
 私が参考にしてるのはネイルアートの本だけですから。
 現在はジェルネイルなんてのが結構流行ってると思います。
 これは本当にプロにやってもらわないと。
 ジェルは仕上がりの美しさや、固めるまでにやり直しがきく点等は素晴らしいです!
 でもまぁ本当にいろんな方が普通にやってるのはスカルプチュアです。
 爪の短い方が長くできる方法で、分かりやすく言えば爪を継ぎ足すという感じ。
 私みたいに自爪をここまで伸ばせてる方が珍しいですよ。
 残念ながら私の場合は、現在2本折れてますが…。
 ネールアートをされていることで、不便なことはありませんか?長い爪がときに邪魔になるのではないでしょうか?
 慣れてしまったので、今は逆に短い方が気持ち悪くて落ち着きません。
 でもやはり普通に生活を送るにおいては不便なのは間違いありません。
 まず小銭が拾えない。
 缶が開けられない。
 伸びすぎてくると携帯のボタンが押せない。
 鼻掃除も命懸けです…下手したら大流血…
 ストッキングは破るし、柔らかい物を持つときは細心注意やし。
 ほんま挙げたらキリがありません。
 シャンプー時に頭皮を痛めるので(フケの原因になります)手術用等の手袋を愛用してますが、これはアートを長持ちさせる為にも必要不可欠なお得グッズですね。
 爪への着色は私の若い頃からありました。今鍋島さんがなさっているように「立体的」になってきたのは最近のことなのでしょうか?
 

スタジオ収録後の鍋島恵那さん。さすがにファッションセンスは抜群。舞台芸術、よさこいインストラクターをされているだけあってスリムな体型を維持されています。

身体も発想もエネルギッシュで若々しいですね。

 本当にこれは最近のことですね。ストーンという石を置くことに関しては、少し前からもありましたが、3Dとか、お花とか、お人形とかを爪に載せたりする。そういうジャンルがとても今盛んです。これはここ2〜3年ぐらいです。
 それは接着されているのですか?
 ストーンを置くことは透明のマニュキアでまかなうことが出来ます。3Dになってきますと取れてきますので、結婚式とか1回きりでないと使えません。接着剤などを使います。