介護を受けない心構えとは?

  今週のゲストは、高知市在宅介護支援センターしんぼりで看護士をされています永野みどりさんと、社会福祉士の大塚理江子さんです。今日のテーマは「介護を受けない心構えとは?」でお話をうかがいます。
 2000年4月にスタートした介護保険制度。当初の見込みより介護を受ける人たちが増加し、自治体の財政を圧迫しています。どの自治体も「介護予防」に力をいれられています。
永野さんや大塚さんは、高齢者に「いきいき100歳体操」を指導 されています。介護予防で大切なことは何でしょうか?またいきいき100歳体操 は、何歳から始めたらよいものでしょうか?
大塚 そうですね。何歳から区切ることは出来ないと思います。
何歳からでも良いと思います。
永野 私もそう思います。「生き生き100歳体操」という名前が高齢者向けと思われています。でも実際にはりまや橋商店街でしているときに、高知大学生も参加しています。でも大学生も意外に体力はないのですね。
 高齢者の方が重りを5〜6本つけて体操をしますが、自分らは1本〜2本で大変やとか。ですので、この体操は何歳からということはないと思います。

 収録の様子です。生き生き100歳体操の時よりは少し緊張されていたようでした。でも話が進むうちに、まちづくりの必要な観点や、要素を語っていただきました。

 

 筋力の衰えや低下は、若い人でもうかうかすると出てしまいますね。
永野 今の若い人の生活を見ていますと、車を使っていまして、実際に歩くことはあまりありません。高齢者の方の方が、昔はたくさん歩いたと思いますし、その「たくわえ」があります。かえって若い人の方が体力がないなと思いますね。
「正しい歩き方」も大事であると思います。有名なのはデューク更家 という人がいましたけれども。歩き方教室は必要ではないでしょう か。
永野 やったらちょっと歩けませんね。意識して正しい歩き方と言うことではなくて、生活のなかでどれだけ歩いているのかということです。
 買い物に行くのに、車で行くか、歩いていくかでしょうか。それだけで十分でしょう。
介護予防は、私のような中高年から対策すべきなのでしょうか?仕 事も多忙であり、付き合いでの飲酒の機会も多く、しかも運動不足気 味。「生活習慣病」が忍び寄っています。生活習慣病の予防が、介護 予防になるのでしょうか?
永野 運動ですかね。介護予防とよく言われますけれども、どんなライフスタイルを持っているかですね。
 ライフスタイルですか。運動習慣がありませんと、やはり人間は拙いのだと思いますね。
大塚 運動運動と考えずに、日頃の生活の中でやっている動きが良いのではないかと思いますけれども。
 高層住宅などでは、エレベーターでなく階段を利用するとか。
大塚 一駅分を歩くとか。 大塚理江子さん

永野 それであれば、だれでも、どこでも出来ます。ジムに通わなくても良いですし。生活の中でなさればお金もいりませんし。

 健康で前向きな高齢者を観察されて、良い生活習慣があるとすれば 、どのようなところなのでしょうか?有名な日々原重明さんのように93歳 でも「仕事が現役」であるべきなのでしょうか?
大塚 気持ちの持ち方なのではないでしょうか。元気な方と言うのは、自分の年齢をいくつだとか言われませんね。80歳であろうが、90歳であろうが、自分であると言うことで、年齢を気にされませんね。
 年齢によって、自分を縛らない、限界をこしらえないという考え方も大事であるのでしょうか?
永野 そうですね。それが一番であると思います。私達も訪問させていただきまして、その方の年齢と実年齢とが全然違いことを感じています。
 
 60歳代で若手て思われている人が、ひじょうに後ろ向きな考え方をしている人もいるでしょう。80歳代でもひじょうに前向きな人もいることであろうと思います。
永野 そうと思います。 永野みどりさん
 何が違うのでしょうか?心構えなのでしょうか?ライフスタイルなのでしょうか?
大塚  普段から年齢のことはあまり考えず、意識せずに来られたのであると思います。前日も90歳の人ですが、自分は90歳だからこれをやめたとかいうことはありません。90だけれどもここまで歩いているよと前向きなことを言われます。
 年齢に縛られないということを生活のなかで、確立されてこられたと思いますね。
 今の若い人たちは、高カロリー、運動不足気味で「生活習慣病予備軍 」と言われています。何か対策はあるのでしょうか?具体的に地域で の動きや、周辺マップ作りの中での対策はどうなのでしょうか?
永野 自分達もいろいろ気になることはたくさんあります。運動ももっとすればいい名と思いますし。
 自分達の好きなことを楽しみながらやりなさいということですね。素敵な生き方をしている人を見つけたら、その努力をすることでしょうか。
大塚 ストレスを溜めない。それはすごく大きいと思います。
 お奨めする「生活習慣」をいくつか上げていただけないでしょうか? 私などはすぐに実践しなければいけないと思いますので・・・。
大塚 私達から言えるのでしょうか・・。
永野 「頑張り過ぎない」ということですね。この現代社会ストレスがたくさんあります。無理して頑張りすぎないことです。
 今日のことは今日片付けます。それを無理してすればストレスが溜め理マス。そういう悪循環にならないように自分のペースで生活するのが大事です。
大塚 必ず明日は来ますので・・。