自分をキャリアアップする方法手段について
 今週のゲストは、独立行政法人雇用・能力開発機構高知センター企画部門長代理の中村美枝さんです。今日のテーマは「自分をキャリアアップする方法手段について」でお話を伺います。
 日本社会、東京や中部地方では景気が好転したとの事ですが、高知県の状況は厳しいものがあります。新卒者も就職先がなく、フリーター生活者には就職先は限られています。会社の倒産やリストラで失業した場合、再就職は極めて難しいのが現実です。
 なにより自分自身のキャリアアップが大事な時代となりました。

 中村さんにお話を伺いますと、いろいろな研修制度などが、ポリテクなどで開催されているようなのですが。具体的にはどのようなメニューがありますか。いくつかご紹介いただけますか?

 桟橋4丁目にあるポリテクセンターや野市町のポリテクカレッジでは、在職者を主な対象として能力開発セミナーを開講しています。このセミナーでは、研修機会の少ない中小企業のかたにも利用しやすい時間帯ということで、夜間に多く実施しています。
 機械系では、CAD/CAMや切削加工など、電気・電子系では、回路設計やネットワークの施工・評価などを開講しています。また、情報通信系では、プログラミングやサーバー構築などのコースとなっています。
 費用は、コースにより異なりますが、皆さんに参加していただきやすい価格で、18時間で8000円〜10000円が大半です。
各種の職業訓練などを行っています。
 それは大変ありがたい制度であると思います。私などの場合は、「ホームページ作成の技術向上」とか、「ホームページを活用し売り上げをどんどん伸ばす方法は」とかに関心があります。該当するセミナーなどはありますか?
 技術的には、ポリテクセンターに、「Web開発技法」、カレッジに「JavaによるWebアプリケーション開発」というセミナーがあります。
 売上げを伸ばすということであれば、あわせて高知県産業振興センターが実施しているセミナーを受講されることも1つの方法だと思います。
ポリテクセンター主催の能力開発セミナーの一例です。
セミナーは「リクエスト」すれば開設されるようにも伺いました。そのやりかたや方 法手段、可能性についてアドバイスをいただけないでしょうか。
 「オーダーメイドセミナー」のことですね。自社にあわせた時間帯や内容でやりたいということであれば、直接ポリテクカレッジ或いは、ポリテクセンターにご連絡ください。
また、企業研修を実施しようとしても会場がない、パソコンなどの機器が足らないということはないでしょうか。
 こういった場合もご相談ください。
  機構HPのURLは、http://www.ehdo.go.jp/kochi/ です。
 「WEB開発技法」などの案内がタイムリーにポリテクセンターから受講のご案内が来ていました。知り合いなどに声をかけ、可能なら一緒に受講してみたいと思っています。
 それが理解度が上がると思います。できるだけお知り合いとか、自分から受講者同士のコミュニケーションを取っていただきたいと思います。そのほうが理解度が上がると思います。
 わたしも授業を担当したときにこんなこともありました。若い受講者が習熟度が高い。年配の方が良く理解出来ないことがありました。おじさんのほうが。勇気を出して若い人とに聞いたんですね。たまたま席が隣だったからです。
 次から、その若い人は自分の技術の取得が済んだら、そのおじさんところへ行って「出来た?」とわざわざ聞いてあげていました。お昼も一緒に食べに行かれたりしました。そういう関係が受講者同士で出来ますと、教えるほうも楽ですし、受講者の皆さんも理解度が増し、知り合いも増えてよくなると思いました。

 それと受講される皆さんも、「ポーカーフェイス」ではなくて、わかる、わからないを態度で示して欲しいと思います。じっとこちらを見るとか、ああわかっていないんだという雰囲気をかもし出していただきますと、講師側も声を掛けやすいことがあります。きっと困っているんだなとかがわかります。
 わかると、うなづいていただくだけでも教える側は安心します。そういう関係、雰囲気が講師と受講者、受講者同士で出来上がりますと、授業の効果がより上がります。

雇用・能力開発機構高知センターが入居されているビルの全景です。高知市本町にあります。高知県庁や高知市役所の近くです。
 パソコンルームなども、各所に開設されていると聞きました。どういうところに 設置されていますか?またどのようにすれば活用できますか?利用の手続きや、資格 はどういう人が利用できないのでしょうか?
 パソコンルームではなくて、「IT学習支援コーナー」という名称でを高知センター、ポリテクカレッジ、ポリテクセンターの他、布師田にある高知地域職業訓練センターの高知県内4箇所で実施しています。
 少しは、使えるけどもうちょっと勉強したい方にぴったりの無料のパソコン利用コーナーです。自主学習形式ですが、わからないところは、サポータに聞くこともできます。
土日、夜間もやっていますのでお仕事をしているかたにもご利用いただけます。利用資格はありませんので、会場によって時間帯が異なりますので、高知センターにご連絡ください。TELは、088-872-2112です。
 中村さんがご存知の、「活用事例」「こういう研修を始めて転職に成功した」とか いう例がありましたら、ご紹介下さい。
 現在、ワープロや表計算を使えることは、就職の必須条件になっています。
 3ヶ月から6ヶ月の求職者訓練のなかでもパソコン操作の希望が多く、パソコン操作ができるようになった或いは、資格が取れて自信ができたことで就職できるケースが多いようです。
 しかし、一番は、就職したいというご本人の意欲だと思います。また、タイミングも大事だと思います。ハローワーク(職安)の求人情報をインターネットで検索できることをご存知でしょうか。最近では、職歴を書くことも一般化しています。私は、これしかできませんではなく、前向きに取り組もうという姿勢を持っている方が、転職に成功しています。
 活用頻度はいかがでしょうか?また「認知度」はいかがですか?
またどういう「しくみ」を雇用・能力開発機構は特にPRされようとしていますか?

 求職者訓練は、年間約900名の方がご利用になっております。認知度は、高いと思います。本年度から本格的に始めた新卒未就職者やフリーターなど主に30歳未満の方を対象にした職業訓練は、いまひとつの感があります。
 ハローワーク(職安)や求職情報誌などで仕事を探すと同時に、必要な知識や技術をあわせて身に付けていただきたいです。求職のためのご相談や活動支援も行っていますので、積極的に公的機関を利用していただきたいと思います。
ハローワーク高知。毎日若年求職者を中心に大変な人が職探しに訪問しています。
 さきほどパソコンやワープロ、表計算の取得に3ヶ月とか半年の訓練と言われましたが、私などの中高年世代は大変苦戦すると思うのですが、現状はいかがなのでしょうか?
 一番最初の時、皆さんが出来ないのは、マウスのダブルクリックですね。ダブルクリックが出来ないとパソコンが全く出来ないことはありません。その場合は違う方法を指導いたします。
 あまり難しく考えずに、何度もやっていくことによって覚えることもあります。肩肘張らずに、お気軽に質問とかしていだだいたらと思います。

確かにマウスのダブル・クリックは最初は難しい。

「ドラック&ドラック」や、「コピー・ペースト」等は相当な高度なテクニックであると言えますね。でも中高年以上はこの技法がなかなか最初は難しい。

トップページへ帰る