今週のゲストは元防衛庁長官の中谷元さんです。


北朝鮮の軍事的脅威は本当なのか？

今週のゲストは前防衛庁長官で衆議院議員である中谷元さんです。今日のテーマは｢北朝鮮の軍事的脅威は本当なのか？」です。　北朝鮮はＮＰＴ（核拡散防止条約）からの脱退、ＩＡＥＡ（国際原子力機関）の監視カメラや措置を一方的に撤去する事態になりました。最近やっと北朝鮮も核開発をめぐる多国間協議に応じました。中国を仲介国に交渉はされているようですが。
日本の安全保障にとって北朝鮮の核開発、ミサイル開発は重大な脅威と思います。　　日本としての対応策はありますか？核開発、ミサイル開発を北朝鮮に断念させる方法手段はあるのでしょうか？

核攻撃をを防ぐには，核を持つのが原則です。日本は非核３原則ですので、日本は核をもてません。米軍に支援がどうしても必要です。６カ国協議により努力して北朝鮮の核開発は阻止できると思います。

外交努力にもかかわらず北朝鮮が核開発に成功し、弾道ミサイル実験まで成功させたら、日本はどうすればいいのでしょうか？お構いない範囲で対抗策をレクチャーください。

核の小型化に成功したとか。弾道ミサイルを日本だけで迎撃するのは無理です。マッハ２０も弾道ミサイルを打ち落とすことは無理です。脅威を除去するためには、相手国基地の撃破しかありません。簡単ではありません。

万が一日本と北朝鮮が交戦状態になった場合、政府、自衛隊、米軍の動きは決まっていますか？想定した練習などは平素実施しているのでしょうか？

基本的には米軍と自衛隊は訓練しています。北朝鮮と交戦状態になったっ場合に、米軍への支援をします。

北朝鮮が崩壊した場合、武装した北朝鮮難民が日本海海岸に押し寄せる可能性もあります。その場合の対応措置はどうなっていますか？自衛隊の対応はどうなのでしょうか？

十分ありえる事態ですね。日本は現在難民を受け入れない方針でいます。難民受け入れ施設も不足しています。法律などの整備が追いつけば人道支援で難民を受け入れることができるでしょうが。

多国間交渉でも現在の北朝鮮も体制保障が話題になっています。本当の脅威を取り除くには、体制が民主化し、韓国との統一になることです。その可能性はあると思いますか？

韓国と北朝鮮との交流はこれからです。様々な情報の開示が国民を変えるでしょう。
まずは外交ですよね。政府の対応を今後もよく見守って欲しいと思います。