ライフセーバーの設置は必要
 
ゲストは、昨年の高知国体セーリングに出場され、成人女子シーホッパーSR級で優勝された名倉海子さんと、徳島ライフビングクラブの竹田雅一さんに来て頂きました。
 今日のテーマは「ライフセーバーの設置は必要」です。
ライフセーバーは、水難者を短時間に救助するために、専門的な訓練を受けた人たちです。米国西海岸やオーストラリアなどでは早くから、ビーチに設置されています。日本でも神奈川県の湘南海岸や、千葉の海岸、関西でも設置されています
ヤ・シーパークは四国でも有数のビーチになったからです。岡山や関西方面からも来客は多いですから。
ヤ・シーパークには水難訓練を積んだ「ライフ・セーバー」「ライフ・ガードナー」が必要であると思います。 多数の来場者が来れば、水難の可能性も出てまいります。監視人を増やし、ビーチの見回りも必要になるでしょう。
 現在警察、消防、海上保安庁、役場の水難救助体制はどうなっていますか?ビーチの管理人がすぐ連絡がとれる体制は出来ていますか?
6月14日のヤ・シーパークの海開きのとき水難救助訓練をしました。当日はヘリコプターも来まして訓練をしました。香南消防の皆様を中心にした水難防止訓練です。
土用波のような高波のとき、沖合いにビーチ客が流されますと、救助は困難がともないますね。サーフボートなどを短時間に操り、現場へ急行する議技術と体力が要りますね。

それが出来る専門的な人たちをライフ・セーバーと言います。オーストラリアやアメリカ西海岸が有名ですね。なかには公務員待遇のライフ・セーバーもいます。日本では湘南や千葉、関西の海岸にライフ・セーバーがいます。
 

高知にはありませんでしたので、徳島で結成されたので、私(竹田)は参加しました。

 水難は救助後5分が「境目」です。救急車が来るまでの時間が命の分かれ目です。
人口呼吸や、心臓マッサージを出来る人が、ビーチにいるかいないかが大事です。
 管理人ももちろん、海水浴客の人たちもその心得があれば良いですね。予防が大事だと伺いましたが。

当時訪問した西海岸のラグナ・ビーチ。監視塔にライフ・セーバーが待機しています。


(1989年。夜須町商工会発刊「やすらぎの街とマリンタウン」より。

そのとうりです。子供が波にさらわれそうだとか、顔色の悪い人がいれば大丈夫かどうか声をかける。
事故が起きた後の救助より、起こさない措置のほうが大事です。

 水難の場合は5分以内に適切な処置をしませんと「社会復帰率」が低くなります。今の監視人はただ水泳者を「見てるだけです」
 監視人が専門的な救急蘇生法を知るか知らないは大きいですね。理想はビーチにいるみんながライフ・セーバーになればいいのです。

(竹田さんより提供いただきました。ライフセーバーの活動の様子です。)
ヨットハーバーには、出艇申告や、帰着申告をちゃんと報告する仕組みが必要です。海の知識、セーリングの知識がある人で、気象が判断できる人は、ハーバー・マスターと呼ばれています。そういう存在の人は必要だと思います。

またヨットは装備の点検が必要です。夜須町所有のヨットであれば、備品の管理と補充と修繕は必要です。メンテナンスをする人も必要です。 

ハーバーマスターの設置は関係者のご理解にはまだまだ時間がかかりそうですね。1987年と1988年に、夜須町商工会の丸岡克典さんたちと米国研修をし、各地のマリーナや海岸を視察したことがあります。マリーナにはハーバーマスターが。ビーチにはライフセーバーがいるように説明を受けました。
アナポリスのマリーナにはハーバー・マスターのいる建物(後方)があります。マリーナ利用者は出艇申告、帰着申告しなければなりません。 アナポリスのマリーナを視察する米国研修旅行の参加者(1988年)
 
風の情報、波の情報など、ビーチの気象情報は必要です。将来ヤ・シービーチでも「ローカル気象情報」を提供できれば、水難事故の予防になります。たとえば今日はやや北の風があるという情報があります。ビーチボールが、海に落ち、沖合いに流れます。子供達がそれを追いかけ、波に呑まれることも予期されます。そうするとビーチの監視をその観点で見張れば、事故は予防できるのです。
そうですね。高知シティFMと提供しているJ-ウェーブも「風男」「風女」情報を提供していますね。サーファーが登場し今日の波は「腰まで」とか。ヨットマンは「葉山は5メートルの北西の風」とか。夜須でもそういう情報を出し、高知シティFMで情報提供できれば最高ですね・
 
ライフ・セーバーについて説明のあるサイトを見つけました。  こちらから。
徳島ライフセービングクラブのHPアドレスです。http://t-lifesaving.com