海癒の天然療養温泉について
 今週のゲストは土佐清水市大岐の浜地域で、懐かしさを感じ、自然と共生できる村創りに取り組まれている岡田充弘さんです。
 今日のテーマは「海癒の天然療養温泉について」でお話をお聞きします。
 海癒は、地下1000メートルの重曹泉成分を含んだ「美人の湯」と、食塩泉の湯冷めしない「熱の湯」と言われています。
 最近日本の温泉のかなりの部分が水道水であり、表示に偽りがあったとの報道がありました。海癒は本物、天然治養ということなのですが、どういうところが本物なのでしょうか?
 まず一つは日本の温泉法は昭和23年に出来ています。「25度以上が温泉。ある一定の物質が入っておれば温泉」と言うことです。
 基本的に療養温泉と言うのは、身体に良いという成分が入っています。源泉にこだわった掛け流しを薪で沸かすということです。

 それを厳しく調べますと日本の療養温泉と称している95%は駄目になるのではないでしょうか?自分達はかけ流して身体が喜ぶ湯。私も温泉が好きで水風呂へ入ります。目が明けたくなる水風呂があります。聞きますと井戸水ですね。
 それに身体はそれがわかると思います。ほんとにこだわった療養温泉は、薪で沸かします。入っていただければわかります。

2005年秋の開業予定の海癒の天然療養温泉の建物のイメージ図です。
 塩素入りのカルキ臭いスーパー銭湯が主流になっています。海癒は薪で沸かすそうですが、家庭湯ならともかく大浴場で、上手く機能するものなのでしょうか?塩素を入れないというのであれば、滅菌はどうされるのでしょうか?保健所は残留塩素濃度で測定すると思いますが・・・。
 一定湯量が十分あれば、源泉かけ流しが基本的には一番です。保健所は一定湯量があり、かけ流しで、毎日清掃すれば温泉としての許可は出ます。ただその湯量がどこもないから循環させています。
 うちは毎分300リットル温泉が出ています。それは出来るのです
 お湯が沢山ありますと、かけ流しが出来て問題はないのですね。お湯がないから循環させる。循環させると雑菌が発生するので、滅菌のために塩素を入れるということですね。
 そうですね。プラス現在レジオネラ菌とか問題がありますので。ひとつ日本社会で疑問なのは、「悪い菌も、良い菌」も全部殺しちゃえと。良い水でも保健所の指導で塩素が入っていますよね。それ自体では仕方がないのでしょうが、体が喜ぶような温泉作りをしたいですね。

貝もいろいろいるようです。

(岡田充弘さん撮影)

温泉の質にもよりますが、硫化水素なども発生して、防錆対策が設備などには必要ではないでしょうか?木を上手く使用しているのでしょうか?対策されているのでしょうか?
 実際にやってみないとわからない部分もあります。釜なども持つのかというリスクはありますね。ただそれを踏まえたうえで「人に優しい」というコンセプトでやっていきます。
 木の湯とタイルの湯。一つはどこにもない更衣室をこしらえたいと思います。源泉のかけ流しこれも湯治ですよね。あと岩盤浴と聞いたことはありませんか?

 石自体が遠赤とアルファー波を出す石があります。天照石などの名前がついて大変高価です。動物がその近くで自然治癒したのですね。それを今利用してエステック感覚でいろんなところで岩盤浴というのが出ています。50度の温度ですごく発汗して体の毒素を出します。
 その石を探して低温サウナなど良いと思いますね。

 温泉文化は日本独特のものがあると思います。岡田さんは海癒においてどのように生かそうと考えられているのでしょうか?

 私は温泉が好きでしゅっちゅう行きます。ひとつ嫌なのは更衣室ですね。


 肌寒い季節でも小さな更衣室に冷房を効かせてあります。「はやく出ろ」という更衣室が殆どですね。 

 

岡田充弘さん
 海癒の更衣室は違います。庭が広いです。
温泉から出た後、基本的にはすぐには身体は拭きません。そのまま外で風に当たって乾かす更衣室を考えています。その庭で自然浴をしながら、地元の熱いきしまめ茶というユニークなお茶を飲んでぼ〜うとして汗が引いて身体が乾いてから着替えるようにしています。
 たぶん日本ではこういう更衣室はないと思います。風や太陽の自然の恩恵を取り込め、できるだけ冷暖房に頼らなくても心地よい空間を創造してゆきます。
 日本の温泉街もいくつかありますが、伊豆等の温泉街もかつての賑わいはなく、巻き返しに懸命だと報道などで知りました。従来の温泉旅館は何が良く、何が駄目だったのでしょうか?
 一般的に言われていますように団体客を相手にしてきました。それ自体が「落とし穴」でした。温泉の本来の機能は、「湯治場」というものでした。一ヶ月位滞在して湯治していましたから。まさしく自然治癒力を高める工夫があったようです。
 それをいわゆる温泉旅館は、忘れてしまったのが、躓いた大きな原因ではないかと思いますね。
 高度成長時代に、団体の社員旅行や、お客様招待の団体旅行などの施設でした。景気が悪くなり社会の変化もあり、団体旅行が減少すると同じく、温泉旅館も衰えてしまったということでしょう。
 温泉と同時にサウナや、マッサージなども受けたいと思います。また簡便トレーニン グ機器類もあれば良いと思いますが。温水プールなどの計画などはないのでしょう   か?
アジの群れです。(岡田充弘さんより写真は提供されています。)
 現段階ではないです。でもいろんな専門家の人達がリンクをしようとしていただいています。田村さんは足操術師ですが、海癒のなかで、足裏診断やアドバイスなどの提案をしていただいています。
 理学療法士の下元佳子さんは、医療分野の体力測定などもして、いろんな角度から「人間が元気になることは何なのか」を提案をいただき、様々の皆様の提案をくっつけていけたらなと考えています。
 
 海癒の健康カルテ案がありまして、これは「1)医療分野の体力測定。2)代替医療の健康相談(足操術)。3)食生活の提案」とあります。総合的な健康になるためのメニューを海癒は取り入れていくということなのですね。
 
そうですね。決して強制ではなくて、それを知るという形で提案したいと思っています。
 足裏マッサージなど大変人気のあるジャンルであると思いますね。人気を呼ぶのではないでしょうか。
 ただそんなに大きな施設でもありませんし、自分達の口コミで等身大でしか広げれないと思っています。そういう方向で行こうと思っています。
 あとどのような気遣いなどで設計されているのでしょうか?
 
 海癒の基本コンセプトに賛同されている人で、ユニバーサルデザインに尽力されている人がいます。そのなかで湯船が少し高さがあって、そこへ腰掛けて入りやすいとか。
 トータルでお年寄りから子供までが安心して入れる温泉です。それも家族風呂のようなものもこしらえます。車椅子の人もそちらで入浴できるようにします。そういう計画で進めています。
 施設はバリヤフリーで整備されていかれるのですね。
 そうです。
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