音楽文化について
 今週のゲストは、オカムラレコード専務の岡村寛男さんです。岡村さんはロック音楽に大変詳しく、ご自身も演奏されることがあります。
 今日のテーマは「音楽文化について」でお話を伺います。以前もお話に出ましたが、今のロック音楽界はスーパースターが不在であると言われました。そういわれますと、昔であればビートルズとか、ローリングストーンズとか、マイケル・ジャクソンとかいう私のように音楽に詳しくない者でも知っていたアーチストがいました。
 最近はそういえば、そういう人がいないようなのですが。音楽業界におられる岡村さんから見られていかがでしょうか?

 そうですね。何を持ってスーパースターなのか。世界のスーパースタート言いますと、殆ど誰でも名前を知っていることになりますね。
 エルビス・プレスリーとか、ビートルズはもちろん、ローリングストーンズ。最近ではマイケル・ジャクソン、マドンナとかそこまでではないでしょうかね。
 みんなが知っているアーチストがスーパースターだといえますね。
岡村寛男さん
 ということは自動車会社のCMやテレビから流れてくるCMは、あれどこかで聞いたことのある曲だ。ヒット曲であるなと思いますね。最近の曲はかかっていないのでしょうか?
 最近の曲もあるんでしょうが、けんちゃんがその曲を聞くと知っているが、今の曲は知らないということもあるでしょう。でも多いですね。昔の名曲は覚えていますし。タイムマシンではないかと思います。
 その曲を聴いた瞬間に、学生時代とか、あの娘と付き合っていたなとか。その時期に帰れますね。
 一瞬において。それは凄いことなのですね。だからそれと車を売りたければ。50歳代、60歳代の「若い時代に聞いたよね」の音楽をやれば宣伝になりますよね。記憶に残ると思いますよね。
 年末年始にかけてBS2とか、根本要がやっている「ロックの要」なんかでも特集をしていました。あれなんか見られてどうでしたか?
 昔のもありますし。初めて見たのもあります。また当時(70年前後)は、あんまり映像が流れませんでしたし。やはりゆっくり見たいのがありますね。
 それにひとつのシフトに入れ切れませんよね。それは全部に版権があるからです。だからああいうテレビ局などがしていただかないと、見れないのですね。
 著作権の問題がアーチストは大きいですね。
 それはあります。
 映像権とか難しい問題があるようなので、NHKなどの大手のテレビがやっていただかないと私達が見る機会も、知り機会も無いと思います。
 そうだと思いますよ。それと衛星放送でやっていますね。総合ではやらないが、衛星では昔のフォークソング特集もやりましたね。

 収録の様子です。岡村寛男さんは、豊富な音楽文化の知識を披露いただきました。普通のFM局などではかからない曲や、日本人が知らないヨーロッパのロック音楽について語っていただきました。

 ヨーロッパ400年のクラッシック音楽の蓄積があってこそ、ビートルズや、クイーンなどが登場出来たのかと言う背景を理解することができました。

 
 私の家内も張り切ってビデオの録画に精を出していました。見るテレビのないときは何時間もその画像を見ています。
 NHK総合では演歌をやっているが、衛星ではロックやフォークの特集番組をやっていますからね。世代的に狙うところがあって、ロックの要などもそうですが、世代的に狙うところもあるのでしょう。
 岡村さん場合は、いろいろ音楽番組にも関わられておられます。そのスポンサーつきの音楽番組では、自分のこだわっているアーチストなどを聞くとか、かけるのには制約などはあるのでしょうか?

 それはありますね。

 本来のこだわりがあるに聞く機会がないのですね。
 皮肉ですね。ロック音楽といえば、既存のビジネスなどを批判していた音楽でした。打破しようとしていたはずですね。あんなのは音楽ではないとマイナーな感じで出てきたのに、今やそれが完全なメジャーになっていますから。
 世界の車メーカーが、ロック音楽を使用し、それがCMに流れています。時代が変われば変わるものですね。不良の音楽、監獄ロックなどといわれていましたのに。
 そういうことですね。そう意味でロックは何10年も経ってのだとつくづく思いますね。
 今日も岡村さんのこだわりの曲をお願いします。商業ロック的ではないロックをかけていただきます。

 1日目はオランダ、2日目はイギリスでした。3日目の今日はドイツのバンドです。当時からこういう音がありました。1971年当時の発売ですが、日本では発売と同時に聞いた人は殆どいませんでした。
 当時は輸入版屋もありませでしたし。当時ヨーロッパにいた人がこれは流行っていると持ち帰ったぐらいです。地方都市の人は知らないし、東京でも殆ど知られていませんでした。


 でも世界の音楽文化ではこういうところもあります。少しストレンジ感があります。ボーカルが当時日本人です。長い曲ですが途中日本語で唄っています。日本人アーチストで海外ロックバンドに入った最初の人でしょう。是非聞いてください。

 CANのオー・イエットです。

 OH YEAH/CAN

CAN