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電子マネーの可能性
今週のゲストは日本銀行高知支店長の迫田敏高さんです。今日のテーマは「電子マネーの可能性」です。日本銀行は現在紙幣を発行しています。通貨供給量や利率も調整されています。
 貨幣や紙幣は持ち運びが大変ですが、発行者が特定できますので、取引に利用できる信頼性があります。最近電子マネーのことが言われますが、たくさんの種類があるようなので、今ひとつ意義目的がつかめません。
現在でもお金の振込みなどは、パソコン上でも出来ます。送金も可能です。でもその機能だけではないのが電子マネーのようなのですが・・・。
あくまで口座に実際にお金があることが必要なのでしょうが。
電子マネーを使用しましても、最終的には「決済」が必要です。日本銀行にある市中の銀行の当座預金の勘定として決済するしくみになっています。それぞれに現金がないと、それぞれの使う人の口座に現金がないと駄目と言うことになります。
電子マネーの発行者を特定することは可能なのでしょうか?
現在電子マネー実施の計画はあるのでしょうか?
必ず発行者が決められていないとまずいのですね。ただそれは中央銀行でなければならないことはありません。一般企業でも、一般の銀行でもかまいません。でもそこには信用という大きい裏づけがなければなりません。それがないと電子マネーを信用して使ってくれません。
プリベイトカードがあります。そのしくみと電子マネーは違うのでしょうか?デビットカードというのもありました。
クレジットカードとも仕組みは異なっているのは理解できますが。よくわかりません。
プリペイドカードは、皆さんもよくお使いになられると思います。これはまず最初にお金を払います。5000円なら5000円分のプリペードカードを買いまして、電話や高速道路など特定の目的のために使うわけですね。そうすると引かれていきますね。これに対して電子マネーは特定のものだけでなくて、基本的にはふつうのお金と同じようにいろんなものの決済に使います。しかもそのカードはなくなったら、マネーを「注入」することができます。人との受け渡しで、電子マネーを通じて、人からマネーを受け取ることが出来ます。このあたりがプリペイドカードとの違いです。
将来 「紙幣レス・貨幣レス」の時代になるのでしょうか?それは不可能だから、何らかの形で、日本銀行が関与して、紙幣発行をするのでしょうか?新しい紙幣(野口英世・樋口一葉、福沢諭吉)も発行されるようななのですが。
最終的に日本の円が、紙幣が使われているかどうかは、みなさんがお札を信頼しているかどうかそれにかかってきます。皆さんが金を選ぶということになりますと、お札より金を信頼することになります。それがなくならないかぎり、お札に対する信頼関係は維持できると思います。

電子マネーということとは違うのでしょうが、携帯電話の発達している北欧などでは、携帯電話での資金決済も進行しているようなのですが。

日本でも一部その方向に向いていますが。

携帯電話の発展や進化は想像以上に進展しています。
ITと広くいいますが、その進展具合によりましては、電子マネーの将来を大きく変えて行く可能があります。そのひとつのとりくみとしては注目されます。
日本人はお金が手元にない状態は、不安です。キャシュレスということに慣れません。やはり今後も継続していくのだと思われますか?
それぞれの国による文化の違いがありますね。アメリカはクレジットカードや小切手での決済がわりと多いです。現金取引の比率は低いです。日本の場合は「現金信仰」が強いですね。クレジットカードなどはいつ決済されるかわかりませんから、今すぐ決済される現金のほうが良い。と考えるほうが強いですね。世界の中でも日本は現金を持っている比率が高いです
預貯金率が日本人は世界の中でも高いからなのでしょうか?
預貯金率というよりも、物を買ったりする決済に、現金を使用する比率が高いことですね。アメリカはクレジットカードや小切手の比率が高いのです
電子マネーの可能性は、「信用度」と「IT技術の発展」が今より進展しないかぎり普及はしないだろうと考えたら良いのでしょうか?
難しい言葉で言いますと、「決済の確実性」と言うことになります。物のやりとりをしますと、お金のやりとりもきちんとできるという確実性です。それから似たような偽モノが出回らないような対策がきちんと打てているかどうか。そのことが極めて重要です。
偽札などが流通されないように、日本などは対策していますね。透かしを入れたり、斜めから見ると色が変わる紙幣とか。高度な印刷技術が使用されています。
日本人には「現金信仰」が非常に強いという理由は偽札が非常に少ないところにもあります。
日本銀行は偽札防止に力を入れています。紙幣の製造費は日本が一番高いです。1万円で21円位。今度の新札も23円位もします。アメリカの100ドル札は10円程度でしょうか。それぐらいいろんな要素をいれまして偽札が作れないようにしています。
この間も報道で、スキャナーで紙幣を取り込み、カラーコピーをして、磁気かなんかまぶして自動販売機から盗んだという事件がありました。偽札づくりもハイテク化しているようなのですが・・
高度化というか、ITとか電子マネーにも繋がってくるのですが。お札は2つの偽札づくりの方法があります。人の目を騙す方法と、機械の目を騙す方法があります。機械の目を騙すのは、例えばこのコピー用紙に磁気をまぶしたものを、機械はお札と認識する場合があります。人間の目は認識しませんね。逆にどんなに精巧に描かれていましても、お札としての特性がなければ、機械に入れるとはねつけますね。偽札防止は2つの面からの対策が必要です。
両替機や自動販売機での偽札の利用に走るのでしょうね。最近は。
自販機などのほうが、人の目を誤魔化すよりは簡単だからでしょう。でも軽い気持ちで小遣い稼ぎで偽札をこしらえますと、重い刑罰の対象になることを覚えておいてください。
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