高知福祉機器展の成果と課題は
 今週のゲストは、生き活きサポートセンターうえるぱ高知の下元佳子さんです。高齢者や障害者に豊かな生活を提案していくために福祉機器展を2002年から企画され、運営されています。
 当日はかるぽーとに大勢の人達が訪れました。今日のテーマは「高知福祉機器展の成果と課題は」ということでお話を伺います。各メーカの福祉機器、車椅子、リフト、改造されたパソコン、ベッド,食器、おむつなどが並んでいました。何社のメーカーや商社が出展されていましたが、何社が出ていたのでしょうか?また来場者は推定何人来られましたか?
 ご協力いただいたメーカーは93社です。来場していただいたメーカーは48社です。入場者は確実に拾えてはいないのですけれども、アンケートを頂いた方で、1490名でした。
福祉機器展の様子です。分野別にブースがあります。
個別の相談にも対応されています。
高知福祉機器展では、展示会だけではなく、研修会や講習会も開催されていました。「売らんかな」の業者の姿勢ではない熱心さを感じました。そのあたりの工夫はメーカーなどの打ち合わせは企画段階からされていたのでしょうか?
 実は多くの説明をしていないのが現状です。多分1回、2回を通じて、メーカーさんも高知のディーラーさんも、私たちが福祉機器展を開催してきた「想い」を理解され、共有されてこられたことを感じています。
 多く語らなくても同じ立場でアドバイスに立っていただいています。
 同種のメーカーの機器展などは、私も県外で見学したことがあります。高知福祉機器展とはかなり異なっていました。下元さんの「想い」はどんなところにあるのでしょうか?
 従来の展示会と言われるものは、メーカーのアピールなので、別にブースを構えています。要するに「売るための」ものですね。都会で開催されている福祉機器展も、出展料を払ってメーカーさんが、新しい商品を持ちよって開催しています。
 私たちが企画したいきさつは、「本当にいろんなものがあって自分の生活を諦めなくていいよ」ということをみんなに知ってほしかったのです。
 利用者側から考えた機器展を考えました。メーカー別で展示されていましても「比較が出来ない」のです。自分にあったものを理解するのは難しいという思いがありました。それで「物別ブース」にしたいと思いました。しかも単に物の紹介ではなくて、その方の困っているニーズをいかに解決出来るのかを展示会のなかで、私たち専門職とメーカーとディーラーと専門職とで一緒になって考えられる機器展をやりたいということが一番の「想い」でした。
ディーラーの人も福祉機器の扱い方を真剣に説明されていました。実際に触り、体験して、より専門知識を深めることができるのです。
 そうですね私が以前に見た県外の福祉機器展は、メーカーのブースに施設の関係者が来られて、業者同士の取引のような印象でした。高知福祉機器展は「エンドユーザーのための福祉機器展」のように感じました。
 一番の狙いはそこです。エンドユーザーさん向けと、もうひとつは専門職に情報を知っていただきたいことです。あなたたちも「情報を発信する役割ですよ」ということをアピールしたかったのです。
 実際に出展されたメーカーさんやディラーさんの率直な意見はどうでしたでしょう。また来場者のご意見などはどうだったのでしょうか?
 来場者の人は、入り口アンケートの数が少なかったのですが、悪かったという意見はありませんでした。
 メーカーさんの思いは、どうであったか実は心配していました。人口も少ない高知県であり、しかも宣伝も出来ない展示会に嫌気をさすのではないか。実は94社といいますのは、1回目、2回目と倍、倍に協力していただくメーカーの数が増えて来ています。あと一度参加されたメーカーさんは必ず来年も参加していただいています。
 好感を持っていただいています。意見としては売らんかなという展示会をメーカーさんもよしとしていないということですね。高知のような専門職と一緒に当事者の問題を解決していこうというところにやりがいを感じたということです。
 全国的にも発信したらどうかと応援していただくメーカーさんも増えて来ています。
各種情報機器も出展していました
衣料品・おもつ・食器などのコーナーです。
 それは来年以降の計画も立てられているのでしょうか?
 来年もずっと継続する予定で、うえるぱ高知も立ち上げました。8月末に反省会もやります。来年の実行委員会の発起もしていく予定です。
 
 福祉交流プラザにも福祉機器などの常設展示はあります。しかし規模も小さく、展示スぺースも限られています。常設展示場は必要だと思います。
 壮大な想いはあります。私たちの目的は福祉機器展を開催するのが目的ではありません。機器展をしなくても良い高知県をつくりたいのです。
 個人的な意見ですが、リフトなどは住宅をどのように改造したらいいのか。手摺の位置とか、お風呂場の改造など、実際の住宅があって、常に展示されていれば、良いのですが。実現は相当難しいのでしょうか?
  
情報交換が一番できるのが福祉機器展の最大の特色です。
 住宅改修の担当のほうは、「体験型ブースをつくりたい」と思っていす。是非来年は実現したいと思っています。
 たしかにそれがありますと、住宅をこのように改修したらいいのかとか。建築士の方との交流も出来ると思いますね。ドアの位置や通路のつくりかたなど、設計の段階から生かされるかも知れませんね。
 それは生かされると思います。現在県内でもモデルルームがありますが、活用されていません。常設の展示場をつくると同時に、そこにいるスタッフのソフト面をきちんと情報発信していくことと、ニーズをもって着ていただいた人にはちゃんと解決策を示す。そういうハードとソフトの両面を表現できる常設展示場が出来ればいいと思いますね。
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