カヌーの楽しさ、面白さについて
 今週のゲストは社団法人高知県生態系保護協会事務局長の城下秀二さんです。今日のテーマは「カヌーの楽しさ、面白さについて」お話を伺います。
 城下さんは高知エコ・カヌークラブの部長もされています。シーカヌーやリバーカヌーなど幅広く楽しまれているようです。
 まず伺いますが「エコ・カヌークラブ」とありますが、環境保護活動とカヌーとの関連はありますか?またどのような活動をされているのかご紹介ください。
カヌーで有名な野田さんのような活動なのでしょうか?
 野田さんは良く出ますね。それほど有名ではありませんが。高知県は山も、海も川もあります。
 高知県が誇れるものはなんといっても清流ですね。四万十川、吉野川、仁淀川という大きな川、一級河川が清流です。他の県ではないです。海の豊かさもあります。これでカヌーをしないほうがおかしいようなくらい環境に恵まれています。
 私は最初は海から、シーカヌーというか、シーカヤックから始めました。シュノーケルリングと言いまして、海へ潜って珊瑚や魚を見たりするところから、カヌーがあればもっと遠くへ行けるなと思って、シーカヤックを始めました。シーカヤックはサーフィンも出来ると言うことがわかりました。
 仁淀川河口でしていました。カヌーはやり始めますと奥が深いものです。つい最近リバーカヤックと言いまして川用のカヌーも買いました。今「エスキーモーロール」という回転して起き上がる練習をしているところです。
 シーカヌーとリバーカヌーの違いについて。何が具体的に違うのでしょうか?
装備や、艇も違うのでしょうか?またその楽しさの違いはどこにありますか?
仁淀川伊野町加田
吉野川土佐町
 シーカヤックやシーカヌーという海用のカヌーは基本的には沿岸沿いに行くことが多く、行って帰ってきます。リバーカヤックの場合は川を下っていく場合が多いです。リバーカヤックの場合は、サポートする人がいませんと出来ません。
 ただ川下に流れて行きますと、上へ戻れませんので。
 シーカヤックは艇は長めで細めです。推進力がつくのがシーカヤックです。リバーカヤックは短いです。波というか、川の流れに対応するためか短めです。
 リバーカヌーの場合は足元が固定されていますね。それに沈したとき、1回転して起きれないと危ないとされていますが。確か水が足元に入らない構造になっているようですが・・・。
カヌーはスカートと言いまして、足元に水が入らない防水構造になっています。シーカヤックはそうなっていません。
 エスキモーロール(回転)は上手な人は3日で出来るそうですが、上手でない人は1年かかるそうです。
 それができますとひっくり返ってもすぐ起き上がれますので、行動範囲が広がりますね。
 またロディオというプレーがあります。回転したり、飛び上がったりパフォーマンスを見せるカヌーが今流行っています。車のCMなどで急流でしているカヌーはロディオ・カヌーです。
シーカヤック(シーカヌー)の様子
リバーカヌー(足元が防水構造です)
 2002年の高知国体で須崎市はカヌーの会場になっていました。その後カヌー会場の施設のの跡地活用はそうなっているのでしょうか?
 うちの高知県生態系保護協会も土佐市の竜の浜に事務所があります。須崎市のカヌー会場の国体施設は近くです。またわたしもカヌーをしていますので、関心があります。何度かお話に行っています。元国体選手の川田さんという人と話ししています。国体後の利用状況が少ないのでなんとかいという思いは、みなさんだれも持たれています。
 ではどうするか。須崎市が全面的にバックアップするのかといえば、それも出来ないようですし。夜須町のYASU海の駅クラブがNPO設立をにらんだ活動をしています。シー・スポという艇庫とヨットやシーカヌーの活動をしていることも報告をしています。体育会だけではなく、地域の住民も巻き込んだ形で観光客やエコツアーも呼び込める体験型の施設にしていけばいかがでしょうかと提案をしています。
 YASU海の駅クラブの進行状況を見まして、参考にしていかれるのではなないでしょうか。
夜須中学校ヨット部の活動の様子です
 
5月の連休に開催されたYASU海の駅クラブの体験教室の様子です。
高知県のカヌー人口はどれくらいいるのでしょうか?今後の愛好者の増加策は皆さんはどう考えておられますか?
 リバーカヌーとシーカヌーをされている人。両方している人もいますが、常時活動している人は約50人くらいでしょうか。
 四万十川などでは専門でされている人がいます。そういう人は別ですね。
 一番活動されているのは伊野カヌークラブですね。30人ぐらいのグループです。
 須崎市のカヌー会場は、静水面と言いますか、流れや波のない水面ですね。
 競技をしたり、練習したりするのは好条件です。あそこは雨が降っても、風が吹いてもカヌーが出来ますので、県外の人達を練習に誘致することなどが出来るのではないかと思います。静かな浦の内湾をカヌーで行くのは気持ちがいいと思いますね。
 せっかくのこしらえた施設ですので、城下さんたち生態系保護協会の皆さん方と一緒に活動されたり良いと思いますが。
 そうですね。せっかくの施設ですから有効に活用したいと思っています。須崎市は「ドラゴンカヌー」なんかもしていますし。盛大なレースで盛り上がりっています。年に1度のことなので、他に活用方法を関係者の皆様もふくめ活動していきたいと考えています。