高知県マリンスポーツ振興協会とは
 今週のゲストは社団法人高知県生態保護協会事務局長の城下秀二さんです。今日のテーマは「高知県マリンスポーツ振興協会(島田誠一会長)とは?」でお話を伺います。
 最近出来た団体なのでしょうか?具体的な活動内容についてお話を伺います。
サーフィンの愛好者を中心に組織されているように伺いました。波のポイントで移動するサーフィン愛好者は地域との繋がりを持つのは難しいようなのですが?
 私はカヌーをやっているということで、シーカヤックでサーフィンを春野町の甲殿(こうどの)というところで練習していました。2〜3年してから仁淀川河口でシーカヌーでサーフィンをしました。
 仁淀川河口は世界的なサーフィンのポイントで初心者ではきついからです。仁淀川河口の上流部で土佐市の波介川(はげがわ)の大改修工事が始まりました。今後どうなるのだろうかと気になっていました。
 以前この番組にも出演いただきました島田誠一さん、今は会長ですが彼から話がありました。「仁淀川河口の保全を含めたサーフィンの仲間達を集めて。マリンスポーツの振興を含めた会をつくりたい。」ということでした。
仁淀川に関しましては、「仁淀川お宝探検団」の話も聞きました。今度は、仁淀川の河口口の自然生態系を問題にされているのでしょうか?
具体的にはどのような計画があり、何をどうしようということなのでしょうか?
 一つは仁淀川河口というのは世界的に有名なリバーマウスと言う名前の波がたつポイントです。ここをなんとかサーフィンの世界大会をしてみたい言う意向もあります。仁淀川河口が自然に保全されることが望ましいわけですね。
 いつまでもいい波がたつことを残していただきたいというのがあります。

仁淀川の河口はサーフィンのポイント。それも初心者ではなくかなり上級者向け。

城下さんも甲殿の海岸で練習を積まれ、仁淀川河口でシーカヤックでのサーフィンをされています。

国や県の港湾工事や海岸工事の動向とのリンクや関係はどうなっていますか?
国の方針は何か出ていますか?昔(10年ほど前)私も当時の建設省(現国土交通省)の委員会で高知海岸保全事業がありました。その構想によりますと桂浜沖から、仁淀川河口を超え、土佐市宇佐までの海岸線の保全でした。
 「ヘッドランド」と言って、きのこ上の埋め立て地を海岸につくり、砂浜をつきやすくして海岸線を保全、活用していくという構想でありましたが・・・・・。
 仁淀川河口は国土交通省。宇佐は県の管轄です。国土交通省の人達との話し合いをしています。まだ具体的にどうこうという話はありません。
 漁業者との交渉ごとは主体で考えても、海岸の有効活用などについては、行政側も弱いでしょうね。それとサーフィンの人達は波の立つポイントで移動しますね。中村市の下田や、仁淀川河口、安田町などすぐ移動します。
 その点、ヨットやカヌーは艇があるから「土着型」で地域と密着した活動がしやすいですからね。私などもかれこれ20年前から夜須でヨットをしていますし、マリンタウン計画やまちづくりの活動もしました。今度のYASU海の駅クラブもその歴史があるから関わりがあるのですね。
 仁淀川の河口にこだわられていますが、それだけの魅力があるのでしょうか?
 サーフィンの人達は波の立つ状況により移動するのは確かです。でも仁淀川の河口につきましては、ここを愛しているというサーファーがたくさんいます。外国人も含めてです。そういう人達がたくさんいます。
 そういう人達の熱意でマリンスポーツ振興協会が出来ました。どうしてもサーファーと言いますと「流れ者」というイメージがありました。ローカルのポイントを持った人達を集めまして、地域の人達と連携を図りたいというものです。
確かに桂浜浜街道から仁淀川河口を経て宇佐まで行く風景は、神奈川県の鎌倉、江ノ島、城ヶ島、の246沿いの背景は似ています。砂浜がなく絶壁のような堤防がそびえていますので、台風が来るたびに砂が採られていますからね。そのあたりをなんとかしませんとサーフィンのポイントも出来ないでしょうね。
 昔はあのあたりは遠浅で綺麗な海だったと聞いています。そうすればオーストラリアのゴールドコーストのように1年中サーファーが来るサーファーズ・パラダイスになると思います。砂浜をつくり、遠浅の海岸になればその可能性が出てくるのですから。
 砂を持ってくるためには海岸保全事業は、国か県がしていますね。行政を動かさなければいけませんね。それと漁業者の理解と協力がなければ構想はうまく行かないと思います。
 そのあたりはどのあたりまで進展されていますか?
 仁淀川河口については国土交通省には顔出ししています。漁業者もひとつにまとまっておられるわけではありません。漁業者とも連携しなければならないとは思ってはいますが・・・・。
将来はNPOなどにするのですか?
 NPOをめざしています。暫くは任意団体で動けるだけ動いてみようということですね。情報も集めまして。
国や県との情報交換しながら活動されているのですね。

 そうです。もう少し様子をみながら活動して行く予定です。
マリンスポーツ振興協会のホームページです。http://www.geocities.jp/kmspa2004/index.html