サーフィンの心得、続けるためのルールについて
 
 今週は島田誠一様に来ていただいています。島田様はサーフィンを始められた年齢はやや遅かったようです。しかし海のルール、海の先輩たちに教えを請い、上達されました。
 サーフィンは気軽に始められるスポーツのようですが、海につかりっぱなしで過酷なスポーツです。最低限の体力、海のルールについてお話をお願いします。

 海で遊ぶ人はより環境を大切にします。私もヨットで沖合いに出ますが、海上の浮遊物(ペットボトル、プラスチックなど)を拾いますね。サーファーの心得にはどんなことがありますか?

 

・ゴミを拾おう


 ゴミを捨てない。こんなことはサーファーなら当然のことですね。ゴミだらけの海岸ほど悲しいものはありません。煙草の吸い殻ぐらいならというとんでもない人(サーファーとは呼ばない)もいるようです。自分のゴミはたとえサーフポイントにゴミ箱があってもそこに捨てずに家に持って帰りましょう。それだけでなく回りに落ちているゴミも 積極的に持って帰るようにしよう。海を美しくするのはサーファーの使命だということを忘れないでください。

 ・ウォーターマン(ウォーターウーマン)を目指そう。


 サーフィンはエキサィティングなスポーツです。しかしどのマリンスポーツにもいえる ことですが、大きな危険を伴うスポーツであることを充分に認識してください。海には陸上と違って見えないところに危険が潜んでいるのです。海についての知識を深めることはそのような危険を回避するのに大変役にたつのです。たとえば潮の干満や潮流、風や天気など、低気圧が接近したり離れていったりすると海はどのように変化してゆくのか、サーフィンのファッションだけでなく、海洋学や気象学のスペシャリストになって 本当のサーファー:ウォーターマン(ウォーターウーマン)になりサーファーから尊敬さ れるようなサーファーを目指そう。 *NSAhpより抜粋

アメリカサンフランシスコ市のマリーナ風景。アメリカは以外にも木造ヨットが多く、休日には陸揚げし、パテ処理や、ペイント塗りをセーラー同士が行っていました。

ハーバーでの交流も、浜辺での交流もマリンスポーツ愛好者には重要です。

 サーフィンは体力勝負のスポーツではないでしょうか?昨日の話でも水泳能力は必要であることは理解できます。腕に力、基礎体力が相当必要だと思いますが?
 
・基礎体力とトレーニング

 サーフィンにはスキーのようなリフトがありません。自分の両腕でパドルして波を乗り越えてテイクオフエリアまで行き、さらにそこからパドルで波を捕えなければなりません。サーフィンしている間、両腕は常に漕ぎ続けているといえるでしょう。あなたは週 に何回サーフィンができますか、もし週2回に満たないならば何か別の方法で基礎体力とくにパドルの持久力などをを向上させる必要があります

 
 天気には敏感になるのではないでしょうか?わたしも海へセーリングに行く場合は気象庁の天気予報だけではなく、ネットの気象情報もチェックします。夜須なら高知空港の吹流しの状態、野市の風車の状態を見ます。島田さんも「観天望気」をされますか?漁師の人にも聞くこともありますね。
 
・天気図と潮見表

 インターネットや携帯電話で波の情報を知ることができる時代になりました。しかしそ れを利用するだけでなく新聞やテレビの天気図を観る習慣をつけて海がどように変化す るか、潮見表などとも比較して自分で予測を立ててみましょう。そのデータの蓄積によってグッドウェーブに遭遇するチャンスはグッと増えることでしょう。

・海を良く観察しよう

 海に到着したらすぐに海に入らないで状態を確認しましょう。波の大きさ、水の流れている方向、水深、サーファーがどこから海に入ってそしてどこから上がってくるかなどです。その場所で初めてサーフィンをするのならば地元のサーファーに誠実な態度で接して情報を聞くのは大変有効です。またリーシュには限界があり切れるものであるということを忘れないでください。

 
 サーフィンを行うもの同士のルールなどはありますか?ヨットならスターボー優先など昔の帆船航海時代のなごりのルールがありますが?
 
・サーフィンのルール

 サーフィンには世界共通のゴールデンルールがあります。それは一つの波には一人の サーファーという原則です。基本的には波のブレイクしているところにより近いサーファーに優先権があるのです。ですから波にテイクオフするときには左右をよく確認する 必要があります。またもしルールを破ってしまったときには素直に謝罪しましょう。また沖に向かうときサーファーが波に乗ってきたら彼の邪魔にならないように注意しましょう。

 
 ヨットならセーリング連盟とか、地元のヨットクラブなどがあります。艇種別に協会もあります。サーフィンはどうなのでしょうか?
 
・NSAに入会しよう。

 日本サーフィン連盟では初級レベルのサーファーにも積極的に入会を勧めています。入会すると万が一サーフィン中に事故を起こしてしまった時のための対人・対物の賠償責任保険に自動加入します。
また初心者向けの講習会や自分のレベルを知ることができるクラス認定テストなども開催しています。
コンテストに興味のあるかたは競技者登録をして全日本選主権にチャレンジしてみてはどうですか、大きなチャンスかもしれません。

 
 高知にも活動されている団体や連盟があるのですね。島田さんの会社以外の名刺に「日本サーフィン連盟 高知支部」という名刺になっていますが。
 

○ JWS理念と活動


基本は、仕事をきちんとし、海が好きだという事。
又、高知支部全体では100名前後登録と聞いていますが、当クラブは、現在、クラブ員は14,15名となり今も増え続けているのが現状です。 尚、年齢はばらばらで、海に関心が高いというのが共通認識です。
そして、サーフィン以外の競技ですが、会員には、海に関連するスポーツで、日本代表選手もおり、又、競技思考の若者を社会人として教育できる、人生の大先輩が 多数いらっしゃいます。
最後に、県外サーファーで、高知に永住したい方の就職や家探しのお手伝いもしております。

JWS高知支部ホームページも参考ください。
 なるほど幅広い活動をされていますね。今後の展開についてはどうなのでしょうか?
 

○ JWSの今後について


現在は競技思考というより、バックアップする力の方が先行しており、これから伸びていく、若い人財で、競技思考のメンバーを募集し、協議での実績を重ねて行きたいと考えております。
又、クラブチームのホームページも立上げました。
尚、年間4回合宿の実施も開催致します。