地域の資源をどう売り出しますか?
  今週のゲストは、地域の元気応援団、高知県庁企画振興部地域づくり支援課、地域支援企画員である隅田紀子さんと、松岡好江さんです。
 今日のテーマは「地域の資源をどう売り出しますか?」でお話を伺います。時代は「中央からお金も、人も、事業も呼んでくる時代」ではなくなりました。
 地域の資源、人材、歴史を再評価し、売り出していく工夫が必要ではないかと思われます。
隅田さんや、松岡さんが活動している地域は、高知市、鏡村、土佐山村です。4月から活動されていて、「これは地域の資源だ」と言えるものはありましたか?
松岡 私たちは、4月から高知市、鏡村、土佐山村へ行かせていただいています。この仕事を始める前には足を運んでいないところがたくさんありました。

  鏡村・土佐山村は、高知市からわずか30分足らずという近距離にありながら、昔ながらの自然が本当に豊富です。
 鏡村・土佐山村を加えた新高知市は、鏡川の源流から河口までを一市で持つという全国でも非常に珍しい市になるのですが、この水の豊かさ、美しさも特筆すべきものであると思います。
 鏡村には、雪光山、平家の滝、樽の滝、棚田、昔ながらの農村の元風景がここあそこに残っています。

 土佐山村は、菖蒲洞、土佐寒蘭センター、オーベルジュ土佐山、姫ボタルの群生など、県庁にいたらきっとずっと知らなかっただろうお宝がたくさんありました。

「ムラ」と「マチ」では時間の流れる速度がまったく違います。田舎の「日常」は「都会」の非日常、逆もまた真でありまして、「日常」と「非日常」が交流を通してうまく行き来ができればいいなあと思います。

 高知市は身近すぎて、正直「資源だ」といえるものはまだわからないのですが、非常に想いを持った人が沢山いて、「人」こそ「宝」だと思います。

樽の滝(鏡村)
棚田の風景(鏡村)
隅田 さきほどのはりまや橋商店街の話しでも出てきましたが、やはり人、私たちも地域に出て、こんなに地域の人が、自分達の地域に対して、誇りを持って、生きているんだな。そして「思い」を持って生きているんだなとのが、ここ企画員の仕事に就いて、初めてわかりました。
 自然やいろんな環境問題もそうですが、やはりそれを活かすのは人であります。
地域にはそれぞれ歴史があります。紹介したいような歴史的な逸話などはありますか?建築物や、古事、歴史書などはあるのでしょうか?
隅田 鏡村では、柿の又地区に山之内家のお狩場があったという話をお聴きしました。今は荒地になっていて見る影もないのですが、NHKで「功名が辻」が放送されることが決まり、この機会に鏡村の農村風景が紹介できたらよかったのですが・・・。
 その他は、取材不足でまだよく知りません。
 高知県は「地産地消」を提唱しています。地域づくりにおいても、そのような要素はあるのでしょうか?
松岡  高知県は、全国で名だたる園芸王国、農業が盛んな土地柄ですので、地元の地場産品を大切にすることは、地元を大切にすることにつながるのではないでしょうか。
スローフードという言葉もありますが、地元で取れた野菜や魚や地場産品は、歴史的に私たち自身の歴史を培ってきたものであり、安いけれど、履歴のわからない外国産のものを食するよりは、トレサビリティの明らかなものを食することが、安全でもあるし、本当の豊かさではないでしょうか。

 また、顔の見える消費は農家の方々にとっても、励みになると思います。「おいしい」という感動が、新たな生産意欲を掻き立てると思いますし、生産者と消費者の距離の遠さが農業衰退の一因ではないでしょうか。
高知では、各地域の直販所が、地産地消を実践し、「マチ」の人に受け入れられています。
直販所で「ムラ」の情報発信が活発になると、交流も促進されるのではないでしょうか。
地域づくりは、人づくりであると思います。
学校給食にも、地産地消が取り入れられていますし、次世代を担う子供達にも、豊かな地元の食文化を伝承していってもらいたいとおもいます。

 高知市の日曜市の風景。鏡村の多くの農家の人達が出展されています。藩政時代より350年近くの伝統のある露天市です。

 地元の人達により支えられてきました。

 地域の資源も「知られなければ」最大活用されません。隅田さんや、松岡さんはどのような方法手段で広報活動をされていますか?メディア対策はされていますか?

隅田 

 専ら女の武器である「口コミ」「おしゃべり」のレベルで申し訳ありません。
 現時点では、いろんなイベントの時とか、必要に応じて、各メディアに連絡する程度にとどまっています。

隅田紀子さん
 伝達し、広報されていくことは大変大事なことです。こんなこともしているのだとか。こういう活動もしているんだとか言うのは、なかなかマスメディアなどにも載りませんね。はりまや橋商店街で、西岡謙一さんと一緒にしているweblogなどが、日誌風で「情報受発信ツール(道具)」としては、お手軽なものです。携帯電話からも受発信出来ます。是非作成いただき、活動風景などをweblogに掲載していただければ良いと思いますが。
松岡 私たちの活動を知っていただくのは、情報発信がとても大切です。住民の方達との関わりの中で、相手方との関係で、どうしても日々、「外に出せる情報」というものが、限られてくる場合もあります。
 またそれぞれの活動もはじまったばかりで、情報発信に足りるだけの内容があるのかと言うところで、ちょっと十分に外に発信できないという思いもあります。

 地域づくり支援課のホームページなどでも、活動を理解していただきたい形での情報発信が当然。やっていかねければなりません。と思っています。

松岡好江さん

 担当地域の若い人たちの動向はいかがですか?何か具体的な活動に繋がって来ているのでしょうか?
隅田 これもはりまや橋商店街で親しくさせていただくようになったのですが、高知商業高校の生徒さん達と「第5回はりまやストリートフェスティバル」を企画する際の、実行委員会に何回か参加させていただき、ご要請いただいて市役所などの窓口につながせていただきました。
第5回はりまや橋ストーリーフェスティバルの様子
 具体的にオープンハートさんと高知商業高校の磨き備長炭とラオスのコラボレーションによる商品開発の際にも、西岡謙一さんの仲立ちで、関わりを持たせていただきました。そういうことがありましたので、はりまや橋商店街が自主防災活動である「あそぼうさい」をするときにも、高知商業高校が、協力していただいたのですが、若いということは、吸収する力も発信する力も強く、とても刺激になります。
 高知商業高校が商店街との間で、地域通貨(エコメディア)の実践をお話されていましたが、また、現実に動き出すときにはお手伝い出来たらと思っています。
あそぼうさいの様子
ラオスの産品も販売されました・
 それから、来年の3月26日〜27日に「ストリートダンス全国大会」が、高知でストリートダンスをしている若者たちの企画により開催されます。
 ストリートダンス全国大会は、若者たちがストリートダンスを通じて、まちづくりに寄与したい熱い想いもあり、韓国から世界レベルのチームを招聘するなど全国発信できるような活動を続けてい行きたいと思っています。 

ストーリーダンスも人気を集めました。  
トップページに戻る