マスタープランのありかたについて
 
 今週は高知県都市計画課計画班の高橋大助さんにゲストに来ていただいています。今日のテーマは「マスタープランのありかたについて」です。
 高知広域都市計画マスタープランについては経過が説明されました。ただ私個人の意見ですが、もう少し幅広い専門家の意見を集約すべきではないかと思いますが・・・。14年度の検討委員会のメンバーも建築関係者や市町村の土木・建設部門に偏っていたように思われますが・・・
 マスタープラン検討委員会は、西村さんを含め公募委員(12名)、学識者(6名)、関係2市3町から(5名)、県庁関係各課(13名)の計36名で構成しています。庁内各課も一県民の立場からの参加でまた必要な情報は出していくという役割です。
このような多くの人数で従来通りの委員会方式で議論しますと、1人が1回発言すれば時間が終わりになります。数多くの発言をしていただくための手段として、ワークショップ形式で議論を進めていきました。
確かに庁内メンバーは土木部関係が多かったわけですが、農林業や環境の各課もメンバーに入っていますので、それぞれの視点から議論されたと思っています。
 また、素案の策定におきましては、これらの各課のほかに、福祉や防災等の各課にも意見紹介を行っていますので、素案に反映されているものと思っています。

高知広域マスタープラン検討委員会でのワークショップの様子。ルールに従い実施。


面白いゲームではあるが、時間の制約化では十分な議論は出来ませんでした。

 都市は「社会サービスシステム」といわれています。教育、福祉、防犯、防災、娯楽、体育などの関係者もマスタープラン検討委員会には必要であると思いますが。
 ご指摘のありました、これらの関係各課にも例の「あなたのご意見をお待ちしています!」のアンケートを配り、意見の提出をお願いしています。
 また、アンケート用紙については2000部用意し、県庁、2市3町の窓口、マスタープラン検討委員会委員などにも配布し、4月には中央公園で街頭配布も行いました。現時点では約50件の意見が寄せられています。
 15年度は広く県民各位から意見を収集するとのことですが、アンケート調査以外の方法で収集されますか?また説明会や意見交換会は開催されますか?
 マスタープラン(案)ができましたら、2市3町でマスタープランの説明会を行う予定です。また質問等がございましたらご遠慮なくお気軽にお寄せください。ホームページにも掲載しますので、よろしくお願いいたします。
 高知広域都市計画マスタープランの実施には、「政策複合体」のような行政システムが必要であると思います。県、高知市、南国市、土佐山田町、伊野町、春野町の首長と議会の代表、住民の代表の参加によるものです。市町村合併の「法定協議会」程度の複合体組織の必要性はあると思いますが。

米国の都市再開発では、水辺の利用が巧みである。

水害多発県、台風襲来県の高知に通用するのかは

再検討項目でしょう。

 都市計画の基本的な方針は、今回のように皆様の意見をお伺いしてつくる、この都市計画区域マスタープランが長期的な柱となります。これからの都市計画やまちづくりは、住民意見を的確に判断し反映できるものは反映していくシステムとなりますので、直接住民の意見をおききした方が良いと判断し、今回の委員会を立ち上げました。
      マスタープランは最終的には都市計画審議会に諮り、都市計画決定していきますが、内容の実現にあたっては区域を構成している2市3町と連携を取りながら必要に応じ検討していきたいと思います。
「線引き」(区域区分)について市民アンケートも実施しています。一般的には関心は薄いと思います。地主しか関心はないのではないでしょうか?
 現在約50通意見がきています。個々の地主の意見よりは、このまちを将来どうしたいかこんなことをしたらもっと良くなるのにといった意見をお待ちしています。また出されました意見は、マスタープランに反映できるものは反映し、すぐに実効すべきものは今後の施策に活かしていきたいと考えています。
 少し予算がかかりますが、高知広域マスタープランの立体模型をこしらえるべきではないでしょうか。鳥瞰模型なら県民がまちづくりのイメージが沸きます。1年間ぐらい新京橋プラザとかるぽーとに展示し、子供も含めた意見を集めるべきでしょう。
 本来は西村さんが言うように、そのようにすべきかもわかりません。ただ、道路や公園などの整備は、模型で示すことが出来ると思いますが、土地利用までとなれば模型でわかりやすく表現することがむつかしいうえに、利害関係が大変大きく、与える影響や誤解も生じやすいですので、現時点ではちょとむつかしいかなと思っています。