アジアの風を感じよう
 今週のゲストは、雑誌Velocity編集長であり、高知大学医学部学生の武田幸恵さんです。今日のテーマは「アジアの風を感じよう」でお話を伺いします。
 武田さんにお話しを聞きますとご両親は台湾の人で、日本国籍を獲得され、武田姓を名乗られています。小学校から高校時代までは、台湾のご親類と一緒にアジア各国を夏休みは旅行されておられています。
大変スケールの大きな話しだと思います。どのような場所を家族で旅行されたのでしょう か?インディー・ジョーンズの子供時代のような体験をされているようですが・・・。、
 

 一番印象深い出来事は、シンガポールの海辺で夕食をとっていたときでした。豪華客船に招かれ、西洋の美少女と共に社交ダンスをしたことがありました。
 日本に住んでいただけでは到底私は体験できなかったでしょう。やはりこれは海外旅行の醍醐味であると思いますし、一つ一つの出会いやハプニングが今の私を形成しているのかなとも思います。

タイバタヤビーチにて  4歳
シンガポール 15歳の武田幸恵さん
 
 凄い体験を幼少時からされておられますね。
日本もアジアの国のひとつだと思います。しかし福沢諭吉の「脱亞入欧」の影響なのでしょうかアジアの国を蔑視する傾向にあるようです。若い人でもそういう傾向があるのではないでしょうか?
   
 私はアジアが大好きな人間ですので、日本人がアジアを蔑視する傾向があるのではわかります。それは日本人皆が潔癖になったからではないでしょうか?それが私の感想です。
 ヨーロッパの綺麗なデザイン。綺麗に整えられた自然。それに対してみんなが憧れを抱くようになりました。それに対してアジアのごちゃごちゃした雑多性や、中国語なども結構早口で話すので、活気がありますが、がやがやしています。そういう雰囲気を若い人たちがあまり好まなくなった。そういう傾向があるような気がします。
 武田さんは、英語と中国語と日本語と3ヶ国語が出来るということですね。
 そうですね。中国語はぺらぺらと言うわけではありませんが、両親が台湾人なので、聞き取りはできますね。
中国の西安への旅行。親戚が集まり旅行をされているようです。
 

 台湾は北京語なのですか?
 北京語です。

 香港は広東語で通じないのでしょうか?
 香港も最近(1997年)に中国になりましたので、北京語で話される人も多いですよ。
9歳の時の香港旅行で。従姉妹達と一緒にアジア各地を旅行をされています。
 

 シンガポールは、英語と北京語なのでしょうか?
ハワイへ語学留学 15歳
ハワイにて 弟さんたちと(15歳)
 シンガポールはどっちもいけるでしょう。どちらも通じていましたね。

 ききほどの社交ダンスの話しですが、シンガポールで出会われた欧米人は世界を豪華客船で旅行されているのでしょうか?
 そうですね。野外のダイニングレストランに私たちがいまして、そこは港の近くでした。港に豪華客船が寄港しまして、「いっしょに踊らないか」と手招きされまして船の上に連れて行ってもらいました。ありえないことではなかったかと思いますね。5歳ぐらいの時でしたので。

 台湾は実は多用な文化が取り入れようとされていまして、情報化が日本以上に進展しているようです。日本文化にも詳しいし、中国文化にも当然詳しい。欧米の文化も流入しています。
 テレビなどもチャンネルが多いとも聞きました。いろんなことを吸収できるようなのですが・・・。

 現在では日本を上回る情報吸収力があると思います。昔は日本の「パクリ文化」ばかりでした。それも替え歌とか、海賊版ばかりでした。文化レベルも俗っぽく、低い感じでした。台湾の従姉妹などには「日本の文化は羨ましい」との声ばかり聞いていました。
 最近はテレビのチャンネルも増えましてCSで100以上あります。日本が大好きなハーリー族と言う台湾の若者がいまして、日本を追いかけていまして、日本人より日本のことが詳しいようです。日本のドラマも放映されています。その専門チャンネルまであります。そういう人々も日本へやってきている様です。
 また最近では逆にハー流と言いまして、台湾のドラマも日本に入って来るようになりました。日本でも台湾が身近な存在になっています。アジアと言いましても国際的ですし、世界1高いビルも、台北に,台北101があります。台北などはハリウッドのような華やかさがありまして、台湾は1アジアというくくりでは見えないほどどんどん進化をしています。
 
 やっと日本もデジタルテレビでどうした(ローカル高知では6年後に)あるどうですが、遅れていますね台湾よりは。またIT関連も進んでいるようにも聞いているのですが、情報リテラシーも台湾は高いようですね。そのあたりは実際はどうなのでしょうか?

 4〜5歳の頃から台湾の従姉妹が小難しいサイトを開設しているのを見ていますと、レベルからして日本と違いますね。チャンネルもたくさんありますが、日本のようにテレショッピングだけが目立つと言うわけではありません。


 台湾は喧嘩文化なので、手を上げんばかりに激しく言い合いします。私はあまり見ませんが討論番組が多いようですね。そういうなかで国民性も養われていますし、討論するのが好きな国民ですので、そのあたりは面白いと思いますね。

武田幸恵さん
 武田さんは雑誌の編集で「高知の独自性」を追求されています。アジア諸国との関係のなかから、再構築することはできないのでしょうか?
 高知県の若い人達に大勢取材をしました。ある程度支配的な価値観があると思います。東京志向すること自体が間違いとは言いませんが、社会全体が東京一極集中になっていまして、それは仕方がないことであると思います。
 アジア諸国との関係と言うことですが、高知工科大学が、去年か一昨年か、世界的に有名なニューヨーク学院大楽の映像文化の教授を呼んで「世界映像セミナー」を開催しました。アジアの人たちもたくさん参加しました。そういうイベントが独自に行われているので、一つ一つのイベントが高知県でたくさん出来れば、少しずつでもアジアとの関係が出来るのではないかと思います。
 若い人達の考え方は東京志向で致し方ない面もありますが、アジアという「観点」もまた必要であると思います。台湾のお話しを聞きましたが、物凄く国際化していますし。日本より進んでいる面もありますし。
 アジアを若い人が意識するような編集方針をVelocityでもとられたらいかがでしょうか?
 留学生の方を編集メンバーに入れるなり考え方は色々あると思います。地理的に高知県は中央から地理的にも遮断されています。それは隠し様のない事実です。やはり本州とは感覚が全然違いますね。私は本州の人間ですから。
 肌身で実感しています。それであるならば。世界に発信すれば良いのではないかと思いますね。本州側にしがみつくことなく、四国は島ですし、島単独で考えた時に、高知県が出来ること、高知県の開拓精神と言うものをいけば、発想を転換すれば良いと思います。
 雑誌にもたまたま私は台湾出身ですし、台湾とのつながりを考えたことも企画として上げられるのではないかと思います。その点は注意して編集に活かそうと思っています。
台湾にて9歳の時。左から4番目が武田幸恵さん
中国西安にて親戚との団欒。左〜2人目が武田幸恵さん。
 「東京志向の」若者の考えの間違いを正すのは、アジアの国を意識し、交流することであると思います。高知へ来られているアジア各国からの留学生たちとの交流はされていますか?
 そうですね数は少ないでしょうが、高知大学にはアジアからの留学生はいますね。その人達の意見などもベースにして、カルチャーを表に出したら面白いのではないかと思いますが・・。
 
* ご親類で海外旅行されている写真は武田幸恵さんに提供いただきました。