ワークスみらい高知について
 
今週のゲストは、高知市障害者福祉センターでソシャールワーカーをされています竹村利道さんです。今日のテーマは「ワークスみらい高知について」です。
 「ワークスみらい高知」は障害者雇用支援のNPO法人として、設立されました。事務所は県庁前の「Cafe&Lunchげ・ん・き」の3階に事務所があります。
昨年11月26日にオープンした「Cafe&Lunchげ・ん・き」についてお伺いします。
オープン以来客足はどうでしょうか?好調なのでしょうか?
昨年オープンしました「cafe&げ・ん・き」はオープン以来立地条件に恵まれています。行政関係、市役所、県庁の方や、通りがかりの人達などたくさんの人達の来店で連日賑わっています。
「Cafe&Lunchげ・ん・き」は障害のある人達が、就労に向けたトレーニングをして
いると伺っています。その支援体制はどうなっているのでしょうか?
トレーナーが付きっきりになっているのでしょうか?
Cafe&Lunchげ・ん・きの外観
店内の様子
普通の喫茶店の形態をとっています。フロアのほうに知的に障害のある方が3名、奥の厨房のほうに2名程度働いています。いわゆる関係者ではない一般のお客様が来店されますので、対人関係の訓練にはもってこいです。
トレーナーというか、指導するものは、フロアに1名、厨房に2名しかいません。つきっきりということはなくて、例えばお釣りの場面でも。どぎまきしてしまうこともあり、お客さんには迷惑を多少かけますが、大変良い訓練にはなっています。
接客、注文取り、料理やコーヒーをこしらえるのも全部されていますか?
そうです。すべてです。
何人ぐらいがトレーニングを受けていますか?またローテーションはどうなっていますか?
日中は5名程度がされています。ローテーションでしていますので、登録としては10名程度でしています。
「Cafe&Lunchげ・ん・き」の営業時間はどうなっていますか?
平日(月曜から金曜日)の午前8時から午後4時までが基本になっています。
モーニングサービスもやっているのでしょうか?
モーニングサービスといえる内容かどうかまだわかりませんが、朝から出しています。
ランチもありますね。立地が良いから繁盛されているのでしょう。
お昼時は混雑していますね。逆に来客のない時間帯もあります。
「Cafe&Lunchげ・ん・き」の市民の評判はどうですか?
またトレーニングを受けておられる人達も接客できるようになっているのでしょうか?
あえて「障害者の店」と銘打ってはいません。一般のお客さんから普通のクレームも来ます。そのクレームに対してどう対処していくか。それ自体が良い十分な訓練にはなっています。
従来型の福祉の関係の飲食の店舗はありました。それらと「ワークスみらい高知」はどのように異なっているのでしょうか?
従来型は、喫茶経営をしましても関係者が手を出しすぎる傾向にありました。本人たちの訓練場所というよりは、関係者ばかり集まりすぎました。良い意味ではアットホームなのです。ややぬるま湯的になり勝ちでした。このあたりが違いますね。
対外的には障害者がやっている店とは打ち出さず、レジでどぎまぎする姿を見てお客さんに気が付いてもらえる。逆に良い意味で自然な理解になると思います。
段差があるのはわざとこしらえているのですか?
以前は病院でした。改造するには多額の費用がかかります。今は「足元注意」のシールや表示をしています。
今年1月10日に高知県民文化ホールにて、「石見神楽」(いわみかぐら)と「瑞宝太鼓」の障害者達のプロ集団の演劇と太鼓の音楽のジョイント講演をワークスみらい高知が主催し、プロジュースされていました。「芸術・スポーツ文化事業」の展開もされるのでしょうか?
石見神楽(いわみかぐら)
瑞宝太鼓
先だっての公演は、障害のある人達は、「なにもできない人達」「守らなければいけない人達」という一般の認識が、障害者雇用では支障があるのではないかと考えました。可能性を見せていくために、文化・芸能でも「お遊戯」的なものではなく、本当にレベルの高い素晴らしいものを県民の皆さんに紹介することにより、障害を持たれている人達も育てていけるようなグループ活動、NPO活動をしています。非常に好評をいただいたので、関係者一同喜んでいます。
私も見ましたが、見ごたえがあり,聞き応えがあり「お金を払う価値」のある公演でした。全国公演もされているようですね。
そうですね。瑞宝太鼓のほうは、障害のある人では初めてプロ化をしまして、全国各地で公演されています。またアメリカニューヨーク市のカーネギーホールで公演することを目標に支援の輪が広まっています。
事業計画書によりますと、「雇用促進フォーラム」の促進と書かれています。
「障害者雇用促進法」は活用されているのでしょうか?高知県の現状はどうなっているのでしょうか?
 
ワークスみらい高知は、障害のある人の社会参加をレジャーやスポーツから更に進めて、当たり前に働く事を支援することにしています。事業計画推進のなかで、障害者側の勉強会や、雇用事業所側の勉強会などもしています。国のほうも「障害者雇用促進法」もあります。まだまだです。高知県の現状は一定の理解は得られていますが、障害のある人たちがどこにでも働いているというようにはなってはいません。
 

「福祉就労社会化事業部」という部門もあります。

福祉就労の生産性向上や、創造的福祉就労の場作り支援と書かれています。従来の社会福祉法人による就労形態との違いはどういうところにあるのでしょうか?

 
ワークスみらい高知では、一般の事業者にて就労する障害者の支援を基本的に考えています。そこでは働けない人達のために「福祉就労」という保護的な就労形態もあります。
まだまだ十分な成果はあがっていません。今後の課題です。
「広報事業部」の事業計画のなかで、「ホームページの運営」とあります。
障害者雇用のポータブルサイトとあります。ホームページ作りも大変だと思いますが?
とても大変です。ただいま私はホームページ作成講座に通っています。終了次第更新します。

障害者の方もホームページを作成されるのですか?
将来そうなるように、スキルを上げて行きたいと思います。