高知市政の問題点は?
 今週のゲストは、高知市議会議員の武内則男さんです。今日のテーマは「高知市政の問題点は?」でお話を伺います。
 高知市政は高知県政同様に、財政危機になっています。
 一昨年の高知市長選挙。武内さんは岡崎誠也市長誕生のために尽力されていました。岡崎市政の査定もしていただきたいと思います。
いろいろ事業予算を執行部は削減しています。目立ったところはどのようなところ  があるのでしょうか?
 一昨年の国の予算編成のなかで、大変な財政状況を迎えました。15年度の末に岡崎市長が誕生して直後に執行予算の停止をしなくてはならないことになりました。その中で16年度予算が組み込まれてきまして、先ほど言われたように事務事業の見直しをやってきました。
 特徴的には「聖域を一切設けずに」補助金や負担金について、大きなものから、小さなものまですべて見直しをして来ました。そこが大きな特長だとも思います。件数的にも3000を超える事業の見直しをしました。
 
市役所

そのなかで特筆すべきは、「人件費の削減」「特殊勤務手当ての凍結等、市役所に働く職員の皆さんの賃金の削減をしてまいりました。

その予算が17年度には7億2500万円になりました。
 これが大きなものだと思います。

高知市は「起債発行限度額」を超えているのでしょうか?執行部の見解と市議会の見解はどうなっているのでしょうか?限度額をこえますと起債が発行できなくなりますけれども、そのあたりはどうなっているのでしょうか?
 赤字再建団体にならなくてもこの起債発行限度額というものは、超えてはなりません。そうした転落を避けるために、今回は公債費の借り換えをしました。施設建設の費用などに使った借金がございます。それが単年度で23億円を「借り換え」をします。
 それで5年間据え置きまして、20年の償還ということにしました。償還年数を延ばすことにより、起債発行限度額を超えない状態に持ち込むことが出来ました。現在は越えていません。
 ただ大きな事業の見直しとか、職員賃金の削減とか、様々な見直しがされてきていますので市民生活への影響が出てきていると思います。
 「こども科学館」も予算不足で建設のめどが立っていないようなのですが、こんご  も、無理なのでしょうか?
 現実点では予定が全然立たない状態です。ただ箱物だけ出なくて、事業はいろいろあります。そこの検討が。今後宇賀清掃工場の活用構想のの中で、こども科学館の内容について検討が進んでいくと考えます。 武内則男さん
 この8年、9年の間、高知市政というのはひじょうに大型工事をやりました。かるぽーとだとか、2002年の高知国体の関連でりょうまスタジアム、黒潮アリーナ、など大型公共工事が目立っていました。
 それまで以前の高知市政と大きく変わっていたように思います。そのあたり竹内さんの立場から見られてどう思われますか?
ちょうど私は市役所へ入庁したときは、坂本昭市長時代でした。坂本昭ー横山龍雄ー松尾徹人という3人の市長に仕えてまいりました。
 ひじょうに坂本さんは福祉に力を入れられていました。市民福祉を第一に上げられていました。
 高知市は台風常襲の都市です。災害がいつも起こされていました。災害から市民の命を守るというのを最大の市政であることを推進されてきたのが横山市政でした。
 そうした意味では必要な事業であったかもしれませんが、「もう一度堅実な市政に戻す」ことが、市民に対する責任を負うことになるのではないか。と思います。
 高知市議会は、岡崎市長を支持する与党会派の安定多数状態になっています。
 それがお互い緊張感を欠き、もたれ合いになっているように思いますが、市議会は執行部とは「是々非々」であるべきであると思いますが。そのあたりはどのように思われますか?
 それぞれの市議会議員さんは、それぞれが政治家としての対応を是々非々を柱にしながらいるように見受けられます。しかしながらチェック機能をはたすべき議会や各事業については、新たに提案をしていく相した市政に対する議会の関わりが市民のみなさんには見えにくいところです。
 もたれあいだとか言う風に見られます。与党と言う立場から執行予算を分析するに当たっては、是々非々のスタンスが取られています。
 岡崎市長の評価はいかがでしょうか?
 役所のほうでずっとおられて財政畑も歩かれた人です。それと過去におけるこれまでの高知市政の歴史を認識されている市長ですので、これから市民の皆さんのために市政がどうあるべきなのか。しっかり財政問題も含め政策をどう作り上げていくか。
 きちっとした方向性が示すことが出来る市長だと思います。