映画のあるくらしとは?
 今週のゲストは四国文映社の田辺高英さんです。映画についていろんな角度からお聞きしようと思います。今日のテーマは「映画のあるくらしとは?」でお話を伺います。
 映画をまちづくりに活用した例は大分県湯布院が有名です。ロケ地がテーマパークになったりする例があります。
 もともとディズニーランドも映画で成功したウォルト・ディズニーの構想が実現したテーマ・パークです。日本でもスタジオジブリも大変な人気です。テーマがあるからまちづくりにも活用されると思われますが・・・
 古い話で恐縮ですが、子供の頃は映画といえば、ゴジラにガメラ、若大将にクレージー。駅前シリーズでした。高度成長時代のライフスタイルを映画館で学びました。
現代映画の果たす役割は何でしょうか?娯楽も昔と異なり多様化しています。
 映画であるから作れるといく作品が一杯あると思います。先日もご紹介いたしました「東京原発」や「スーパー・サイズニー」などの作品なども映画ですから作られ、上映会が行われていると思います。
 テレビでは伝えられないイラクでのドキュメンタリー作品などもたくさん上映会などで、上映されています。そういった形で映画だからこそ、映像にしましていろんな方に見ていただく。その活動が今盛んに行われています。映画の活用は今後どんどん増えていくのではないでしょうか。
 イランやインドネシアを題材にした、普通のヒューマンドラマの作品でも映画を見るべきですね。一瞬テレビのニュースなどで紹介されるよりも、その国の映画で見ますと風俗などもわかりますね。親近感もわくと思います。世界の各地域の情報も映画を通じて私たちは知ることが出来ます。
 映画が身近に感じられるにはロケ地になることです。私が日曜日にヨットで活動して います夜須では今年の夏に「まぜ」という映画のロケ地になっていました。知り合い の町の人たちも出演し盛り上がっていました。それは可能性はあるのでしょうか?
 映画「MZAE]のロケが行われました高知県夜須町。写真はとうやくさんのblogからです。

 「釣りバカ14」「ロード88」「ハルウララ」そして「MAZE」と高知ロケの作品が毎年のように作られています。フィルムコミッションも昨年11月に発足しました。映画やテレビドラマのロケを高知に誘致する活動をしています。
 高知は、山、海、川、そして太陽の日差しなど魅力的な場所だと思います。この動きが広がっていけばいいと思います。そのためにも、高知で取った映画は高知で県民みんなでもりあげるようになれば良いと思います。
 数年前の映画「絵の中の僕の村」のように、劇場以外のいろんな市町村でも上映会を行って、高知県全体で全国に発信していくような形になれ高知でのロケも増えていくと思います。高知への関心も高まるのではないでしょうか?

映画「MAZE]の撮影風景。ヘリコプターも使用され、漁船の出港風景を撮影しました。
 田辺さんが企画されたように伺っています、「バリアフリー映画会」。どういう映画会だったのでしょうか?
 昨年、高知バリアフリー映画会を立ち上げました。
 バリアフリー映画会とは、映画に聴覚障害者用字幕と視力障害者用場面解説副音声をつけた上映会のことです。障害のある人も、ない人もみんなが一緒に映画会を楽しめるようにした映画会です。
 映画の最大の魅力は会場内の人たちが、感動を共有できるということです。障害のある人もない人も同じ会場で映画を楽しもうとはじめました。
 映画と言うものはテレビで見たり、DVDでとか、最近はインターネットでも見ることが出来ます。そうした個人としての映画鑑賞とは別に、みんなで出て行って、皆で大きな会場で見るという上映会が普通に行われる社会、 自分たちがよぼよぼのおじいちゃんになっても、家に閉じこもってるのでなく、遠慮せず映画をどんんどん見に行けるような、そんな社会になればいいと思っています。皆といょしょに活動しています。
バリアフリー映画界の様子です。高知市の自由民権記念館ホールで開催されました。
 田辺さん自身が今後取り組んでみたいこと。映画関係者として是非やってみたいことはどのようなことなのでしょうか?
 南海地震についてもよく言われています。
 最近、防災についていろいろな取り組みが行われていますが、行政の防災担当の方にお話を聞くと、防災の催し物をしても感心を持って参加してくれるのはいつも同じ人達とのことでした。
 そこで、高知発の防災アニメーションを作り、上記で話した、学校上映(参観日)やPTAおやこ映画会、行政のイベントで、上映会を行う。
 それも、いざというときに避難所となる学校体育館や公民館ですれば、各地域ごとの意識が近所の人の顔を思い浮かべつつ高まっていくと思うのです。
 地域の人たちと一緒にこしらえて、地域の人たちと一緒に見るような防災アニメーション映画です。
 高知発のアニメーション防災映画ということですが、何故アニメーションになるのでしょうか?リアルな画像を使用した映画の方が良いように思いますが・・。
 、見ていただかないと効果はありません。防災と言うテーマは、関心のある人、ない人で、きっぱりわかれます。学校の参観日などで子ども達と一緒に取り組める上映会にすれば、保護者も地域の方々も参加できます。
 従来も地域で上映する映画会は、親子で楽しめるものでした。子ども達と一緒に考える作品として、アニメーションが一番良いと思いますね。
夏休みバリアフリー親子映画界のチラシです。

* 「MAZE]の撮影風景の写真は、夜須のHNとうやくさんのblogから転用させていただきました。5月の記事からです。

http://touyaku.seesaa.net/archives/200505.html(何でも首を突っ込みたい)

* 映画会の写真は田辺高英さんに提供いただきあmした。