先祖との対話はどういう方法で
 今週のゲストは寺尾産業有限会社寺尾石材店代表取締役の寺尾晴邦さんです。今日のテーマは「先祖との対話はどういう方法で」です。
 寺尾さんの会社は、石碑、納骨堂、墓地工事、記念碑、仏像彫刻などを展開されています。「お彼岸」ではご先祖様との対話と言うことで、墓参りに行くことがあります。
普段はあまり意識しないで良いと思います。時々ですね、お彼岸の時など自分の先祖について思い巡らす時があっても良いのではないかと思います。最近のお墓も納骨堂式が高知でも普及してきました。そのなかでも墓誌というものを置いてある納骨堂も最近は増えてまいりました。これが納骨堂に入っている先祖の名前が記述されています。これを見て名前の知らない、見たことのない先祖を感じてもらえるのではないかと思います。
納骨堂方式は、ご先祖の名前の入った骨壷が順番に「○○家の墓」のなかに収納されているのですね
もともと日本ではそうでした。高知の場合は土葬が多かったので、最近では高知でもこの30年ぐらい前から納骨式が増えて来ました。特に新しくお墓を建てる場合は納骨堂を建てることになりました。
丹波哲郎さんは、「霊界について詳しい」と自称しています。本当なのでしょうか?
人間はどこからか来て、どこかへ去って行きます。宗教では「天国ー地獄」と「輪廻
転生」という考え方があります。どういう風に寺尾さんは考えていますか?
私もまだ40歳にもなっていないもので、普段は考えたことはありません。霊界とはどうなのか感じてみたいところもありますが・・・仏像の仕事もしましたので、仏教的なものを勉強をしました。霊界のことは良くわかりません。
先祖を知る手がかりはお墓しかありません。墓石に刻んで良い決まりごとなどある
のでしょうか?またお墓参りに行った時、どのように振舞うべきなのでしょうか?
お墓は生きている人の為にもあるのです。亡くなったご先祖を御祭をする場所ですけど、それは自分のためでもあります。
寺尾さんは、日本石材産業協会に属されています。日本石材産業協会が「お墓ディレクター制度」を提唱されています。その狙いと目的はどういうところにあるのでしょうか?
 お墓について正しい知識をもった石材業者が正しく消費者に接することを目的に始まりました。非営利組織の日本石材産業協会が出来まして3年目です。われわれ石材店が昔から造って来たお墓や石文化を今変わりつつあります。外国の業者が造って、商社が売っている墓石店が増えて来ました。、消費者トラブルをなくすようにしなければいけないということで、日本石材産業協会は、日本石材協会と全国青年石材全国連絡協議会が合併して出来ました。
 協会ではこれまでのお墓を中心とした日本人の石文化が崩れていることが、消費者トラブルを招いている現状を、それぞれの業者が「本当に石のことを知っているのか」「お墓について外見だけで売っているのではないか」を調査し、それぞれの石材店に正しい知識を持っていただくことが目的です。
 石材を扱う業界のイメージアップと、スキルアップで始まったのが「お墓ディレクター検定」です。
試験があるのですか?石材加工の技能を調べたりするのでしょうか?
お墓の石の知識、基本的なことについて説明が出来るかどうか。お墓の御祭りについて正しく消費者に説明できるかどうか。それが中心になります。
正しい先祖との対話はどのようにすれば良いのでしょうか?
ご先祖との対話はについては、殆ど宗教が関係してきました。宗教は関係なく自分のご先祖を想う、自分の生まれを考える。それが自分の人生を考えることになるのではないでしょうか