女性のクリニックリストとは?
 今週のゲストは、鍼灸師である辻恵子さんです。今日のテーマは「女性のクリニックリストとは?」でお話を伺います。
 「女性が望む産婦人科医療を女性自身の手で実現するために、主体的に医療に関わるためのもの」とされています。広範にアンケート調査をされています。
辻さんは男女共同参画センターソーレにて活動されているようです。どのような活動をされているのでしょうか?ご紹介下さい。
私自身はソーレには運営委員として関わっています。それっとといボランティアグループがありましてそれで関わっています。
 今ご紹介いただきました「女性のクリニックリスト」というのは、「からだの講座ぐるーぷ」グループの「自主活動」ということで、やっています。

 そもそも「女性のクリニックリスト」ですが私などは今まで聞いたことがありませんでした。、何故作成しばければならないのでしょうか?その社会的な背景は何なのでしょうか?

 最初に「クリニックリスト」について説明させていただきます。
 クリニックリストは、産婦人科を受診された人に私たちがつくりましたアンケートを渡しまして、記入していただきます。それを私たちがファイルにまとめています。それがリストです。


 そのリストを産婦人科の情報が欲しい方に閲覧していただきます。その一連の活動が「クリニックリストの活動」です。受診した方が持っている情報を、情報が欲しい方に情報を伝える方法としてこのクリニックリストを始めました。

辻恵子さん
 なぜ作成したのかと言うことをお聞きいただきました。これは私たちが2年前にソーレのほうで「女性の体の講座」を始めました。これを何故始めたかと言いますと。女性が生きやすい、暮らしやすい社会を少しでも実現しようということでした。まずひとつのとっかかりとして、「体のことを知る」ことで、女性が生きやすくなるねと思ったのが始まりなのです。その講座をするなかでいろんな問題点が出ました。それについての活動として「クリニックリスト」を始めました。
 アンケート調査は集まっていますか?年齢的な協力度合いはどうなのでしょうか?
 そうですね。アンケートですと、どこどこの病院は〇で、どこどこの医院は×という風に考えられますね。このリストは1人1人が書かれたものをそのまま見ていただくことになっています。
 数は多ければ多いほどいいのですけれども、今の段階では60くらいしか集まっていません。しかし書いていただいたものをそのまま見ていただくことでは、情報の量としては凄く沢山のものが入っています。
 年齢的な協力度合いですが、いろんな症状によって集めています。妊娠・出産というのは書きやすいのですね。しんどい経験をされた人もありますが、楽しいこともあるのですから。
 基本的には受け入れやすいので、30歳代の年齢の方は多いですね。
「女のクリニックリスト」のファイルです。症状別にファイルがわけられています。昨年の10月から集めだしまして、今年の4月に閲覧できる体制にされました。
 医療機関の協力などはその後はいかがですか?変化はありましたか?
 私たちは情報を、女性から女性へ伝えることを中心にしています。特に今のところ医療機関に対して特に働きかけることはしていません。
 ただクリニックリストの閲覧を実際に4月から始めていますが、医療機関の人ではないかなという方も閲覧に来られました。
 私たちはそういう方に見て欲しいという気持ちはあります。「いやな思いをした。」「傷つけられた。」という内容もありますけれども、「こういう対応が嬉しかった」と言う声もあります。
 どっぷりつかっていますと、医療従事者の方々は無意識にそれを(患者を傷つける行為などを)しています。ですので本当に医療を考えて行かれるのであれば、そういう小さな声にも耳を傾けていって欲しいと思います。
 ぜひ見に来て欲しいと思います。
 若い女性達には参考になってていることを伺いました。更年期障害」と片付けられる年齢の皆様方はどうなのでしょうか?
 そうですね。更年期障害については集まってはいませんね。でもその項目を見たいという人はひじょうに多いですね。書くのもしんどいのかなとも思われます。でも今後は書いていただきたい。と思っています。今後の課題だと思っています。
 クリニックリストは難しいなと思いました。男性側として協力できることはあるのでしょうか?
 そうですね。もちろん医療従事者の方には見ていただきたいし、医療の中味に取り入れていただきたいと思います。
 その他の男性につきましては、なかなかそんな話は出来ませんね。もしパートナーのかたなどでそういう話があれば、「こういう話をしてたよ。」との一言を伝えていただいたら(女性として)嬉しいと思います。