鍼灸を通じて見えてくることは?
 今週のゲストは、鍼灸師である辻恵子さんです。今日のテーマは「鍼灸を通じて見えてくることは?」でお話を伺います。
 いままで女性のクリニックリストについてお話を伺いました。産婦人科の分野なのでしょうが、西洋医学に関するものでした。辻さんは鍼灸師。西洋医学とは異なる東洋医学の専門家でもあります。
よく西洋医学は「対症療法」、東洋医学は「自然治癒力を高める療法」と言われています。医療に対する考え方が根本的に異なるのでしょうか?

 そうですね。西洋医学は対症療法と言われていますね。痛かったら痛みを止めます。切れたらつなぎます。ただ最近は全身的医療というのも言われています。


 東洋医学といいますと大変大きなものです。インドや中国や日本などありますから。私は主に中国医学をもとに治療をしています。確かに自然治癒力を高める療法です。からだの心まで含めると難しいかもしれませんが。全体を見ましてその人の力を高めます。

辻恵子さん

よくツボの刺激と言われます。押すと痛みが走る箇所案のでしょうが、人間の体には一体何箇所ツボがあるのでしょうか?針やマッサージで刺激をすると何故効果があるのでしょうか?
 そうですね。ツボの数は学校で習った時は365といわれていました。でもいろんな説がありますし、また流れに乗らない箇所もありますし。
 針やマッサージの刺激は何故効果があるか?それは「気の流れが良くなるから」です。
 一言で言いますと、人間の体は「気」で出来ています。体は「気」の集まりです。「気が散ったら」死ぬということですね。「気」の集まりで人間は出来ていますので、その気が動くように、動かない方には針やマッサージを治療しますと効果があります。

辻さんの経営されている「よもぎ鍼灸院」の特色についてお話下さい。
鍼灸治療と、足裏もみや,体の相談もされているようなのですが。
 

 私は中国医学を勉強しています。それにもとづきまして治療をしています。問診をしっかりします。後は舌を見たりとか、お腹を触ったりとか、つぼを触ったりとか、そういうところから判断します。そのうえで治療をしています。


 からだの相談は、やはり生活をみます。しんどいという状況で来られます。生活にいろいろと問題がある場合があります。それが症状に表れているということですね。生活を変えれば、症状は軽減します。そういうことは具体的にあると思います。そういう意味での相談で、こういう養生をすればいいですよ。お話をすることもしています。

 

(よもぎ鍼灸院の様子です)写真は辻恵子さん提供。

 生活習慣病の改善のアドバイスをされるのでしょうか?

 生活習慣病というよりは、出てきている症状はなんかの理由があります。生活のなかからですね。もって生まれたものももちろんありますけれども。今の生活が大きいと思いますので。
 よもぎ鍼灸院のパンフレットに足裏もみとあります。木槌かなにかで足裏をたたいたりするのでしょうか?
 私はしません。みんな期待しますが。私自身は痛いのは好きではありません。心地良さを目指してしていますので。ここをしたらという治療としてはそれについてはないですね。
 中国医学に基づいた治療とされています。辻さんは専門的な勉強はどのようにされ、技術を会得なさったのでしょうか?
 鍼灸師は3年間の専門学校があります。そのうえで国家試験を受験し合格すれば鍼灸師の資格がもらえます。ただ東洋医学といわれましたが、わたしの学校では殆ど西洋医学の勉強をしました。
 中国医学をし始めたのは卒業後、中国医学をされている人に出会い勉強をしました。

 鍼灸といえば、治療に来る患者さんは高齢者の方が多いのではという印象があります。よもぎ鍼灸院ではどうなのでしょうか?
 

わたしはひじょうにほそぼそとしていますので、高齢者の方はあまりいません。私と同世代の女性達が殆どですね。それは鍼灸といえば、整形的な症状ですね。肩凝りとか腰痛とか。そういうものにしか適用しないと考えられています。


 そんなことはありません。全身的な治療ですね。内科的なものとか、婦人科的なもの。そういうものも治療対象に入ってきます。ですので若い女性も治療に来ています。

(よもぎ鍼灸院の様子)写真は辻恵子さん提供。

 治療をされていて見えてくる体の歪や、症状から社会が見えると思います。どのように思われますか?さきほど若い女性も来られると伺いました。治療されてどう思われますか?
 そうですね。みなさん忙しいですね。疲れていますね。若い女性の方は疲れていますね。
症状でも気の流れを良くするために治療をします。流れが良くないから病気になる場合と、流れるものがないので病気になる場合があります。
 ものが足りないということが若い女性に多いようですね。