ライフプランの立て方について
 今週のゲストは、ファイナンシャルプランナーの浦田健治さんです。今日のテーマは「ライフプランの立て方について」でお話をお聞きします。
 人生において、家を建てるとき、子供の教育、退職後の生活などが「節目」となるようです。限られた収入を有効に生かすためには「ライフプラン」の設計と実行が必要なのではないでしょうか。
以前番組に出演いただきましたアメリカ在住の高知市出身の安岡正博さん。現在57歳ですが、グアム島でセミリタイヤ生活をしています。安岡さんによれば「アメリカのホワイトカラーは45歳頃からリタイヤの計画を立て、50歳で準備をし、55歳からリタイヤする。そのための資産管理も周到に立てている」とのことでしたが。そうなのでしょうか?
 労働に関する考え方の違いもあるでしょう。
 アメリカでは事実そのような人が多いと聞いています。日本でもアメリカナイズされた人が増えて来ましたね。
 アメリカのホワイトカラーの成功者達は、とにかく猛烈に働いて、働けなくなる時がくればリタイヤします。またそれに憧れているようなところがあります。
 日本人の場合は仕事を愛して一生仕事を続けていくと言う。それが幸せだということから言えば、だいぶ感覚的に異なりますね。
以前その安岡正博さんに連れて行っていただいたリタイヤ者が多く居住しているカルフォル二ア州のラホヤヘいきました。。目立ったのは銀行ではなく証券会社の店舗でした。資産を債権や株式などで運用しているからでしょうか?アメリカなどでは年金などはどうなっているのでしょうか?
アメリカのリタイヤ者がおく住んでいるハワイ。  ロサンゼルス市のマリナ・デルレイ(右写真)もリタイヤ者を多く見かけました
 日本に比べまして年金制度はアメリカにもありますが十分ではないですね。ブッシュ大統領が再選されましたが、その政策の目玉は年金制度の新しい提案だったのですね。
 それだけ年金問題はアメリカでは。このままでは破綻する。新しい確定ケース的な年金をしませんとブッシュ大統領は熱弁を振るっています。しかし野党の民主党も与党の共和党も賛同が得られていません。
 でもアメリカでもひじょうに重要なことではあります。
一方北欧などでは「高負担・高福祉」政策が実行されいるようです。国と個人の信頼関係があるからなのでしょうか。高い税金ですが、国民は貯蓄をせず消費生活に収入の大半を回しています。やはりライフプランはアメリカ型の生活様式なのでしょうか?
 ライフプランそのものは共通して大切なものだと思います。結果的にはライフプランをしてそれで将来足りないなということになりますと、今から積み立てするなりしなくてはいけないなということですね。
 不足をしないなと言うことになればプランは立てても実行はしなくてはいいわけですね。言うことから言えばアメリカだけのものではないですね。
 公務員などは身分が安定しているのでライフプランは立てやすいと思います。ところが年収が低く、不安定な中小企業主や従業員の場合は必要性があるのでしょうか?今ひとつわかりませんが。
 むしろ公務員が安定しているのであればライフプランは必要はないですね。必要なのは不安要素がある人ほど必要なのです。このままいけば金融収支が赤字になり、財布が空になるおそれがある。であるならば空っぽになる前に今何をしなければならないのかということでライフプランは必要になりますね。
 将来に不安な人ほどライフプランは必要なのです。
 今の時代は、観察しますとリタイヤした公務員の年金支給額が、新入社員の給与より多い時代です。従来の年金生活を前提としたライフプラン、これからのとは明らかに違うように思うのですが・・
 年金生活といえば現在年金生活されている人たちは、サラリーマンを30年程度勤め上げていまして、支給額も22唐万円くらいですね。ですから世界で一番贅沢な年金と言われています。
 では今30歳ぐらいの人たちが30年後そうなるかといいますとないですね。私の試算では何も手だけがなかったとしますと、年金の支給額は月額10万円を支給額は下回るでしょう。半分以下になりますね。
 若い人への提案は、今からその不足額を考えませんかというのが若い人たちへの提案になりますね。
浦田健治さん
 具体的なライフプランを立てる場合いの注意点などがありましたら、お構いない範囲でお願いします。
 そうですね。例えば私に相談に来られた若いサラリーマン夫婦がいましたとします。やはりまずライフプランの前に,生き方といいますか「ライフデザイン」をまず描いていただきます。そこからライフプランを立てていただきます。
 その収入が今後不安だという人がいます。でもご夫婦のどちらかは1人っ子で将来は、土地なり家屋なりを相続する立場もあるようです。
 そういうことからすれば、それを換金すれば収支を改善する余地があると思います。幅をひろくライフプランをしていけば広がっていくと思います。
 眠っている資産や、活用していない資産の棚卸をしてみないといけないようですね。
 そうですね。