平和のために連携し、行動できることは
 
 今週のゲストは高知での平和ネットワークづくりに参加されている平和資料館草の家事務局長の金英丸(キム・ヨンファン)さんと、Wind of peaceとsaladのメンバーである渡辺鈴予さん、植田二朗さん、安部文章さん、内村瞳さんです。
 今日のテーマは「平和のために連携し、行動できることは」でお話をお聞きします。平和のための行事が10月〜11月にかけていくつか計画されています。
10月22日は午後14時半より、旧日本軍「慰安婦」被害女性である朴玉仙(パク・オクソン)さん証言集会が開催されます。その催しについて説明ください。
渡邉   旧日本軍性奴隷のおばあさん方は韓国だけでなく、台湾、フィリッピンなどにたくさんいらっしゃいますが、毎年多くの方が亡くなられています。
 日本に来られて証言いただくことが(年齢的にも)なかなか出来ない現状になっています。
 そのおばあさんたちが言葉にできない想いを絵画にした絵画展も当日グリーンホールのロビーで展示いたします。絵画を描かれた人はお亡くなりになりましたが、そのドキュメンタリービデオも上映する予定です。
 また証言集会の前後では、韓国ナムヌの家でボランティスタッフをされています米倉真由美さんのお話しも聞きます。
 10月22日土曜日、県民文化ホールグリーン。開場2時、開演2時半、参加費1000円です。貴重な歴史の証言を聞きに来てください。
また11月10日にはイラク支援ボランティの高遠菜穂子さんを招いて「命に国境はない」の講演会が、午後7時から県民文化ホールで開催されます。県民の関心は高まっているのでしょうか?
植田   この講演を開催する前に「wind of peace」(あなかから平和の風を)と言うグループが若者を中心に平和のことを考えようじゃないか。高遠菜穂子さんをはじめにイベントをやろうと思いました。
 しかしイラクのことが殆ど報道されません。僕も含めてイラクの現状がbなかなかわからない。高遠さんを呼ぶと同時に、自分達でイラクのことをいろいろ考えてみようではないか。そういうこともありました。
 全く平和活動に関心がない人たちにも参加いただきまして、何かを感じていただきたいのです。ただのイラクの事だけなのか。日本は関わっていないのか。普通レベルでやっていきたいなと思っています。
 「命に国境はない。報道の見えない壁の向うで。イラクでは何が}ですが、
11月10日木曜日、午後7時より高知県民文化ホールオレンジで開催します。参加費は500円です。みなさん是非家族皆でご参加下さい。
 イラクとは。イラクの事実を聞きに来てください。
 
11月17日はイラク戦争のドキュメンタリー映画「リトルバーズ」も自主上映されます。この映画はどちらで上映されるのでしょうか?
金   高知県立美術館ホールで上映されます。綿井さんという写真家が監督された映画です。私も試写のDVDを見ました。小さなイラクの子供たちが戦争で次ぎ次に亡くなっている映画です。

 自衛隊のイラク派兵の差し止め訴訟を全国で行っています。高知の原告団は名古屋の裁判に関わっています。その人達が中心になって活動をされています。


 毎週金曜日の午後5時から7時まで、最終の日曜日の2時から4時まで帯屋町のパラソルのあるところで、イラクの反戦行動をしています。市民の皆さんは戦争はまだ終わっていませんので、会場に足運んでください。

 11月17日(木曜日)の県立美術館ホールで 午後2時 4時 7時の3回上映されます。入場料は1500円です。

 11月26日には「安田純平さん講演会」が開催されます。メディア報道のありかたにも踏み込んでいただく予定です。

 高知新聞文化ホールで午後2時からの予定です。参加費は1000円です。(昨年11月6日の講演会の様子は こちら )
 一方沖縄県名護市辺野古では、米軍ヘリポート移設反対運動が盛り上がっています。しかしほとんど最近では基地問題日本国内では報道されません。沖縄の事情は現在どうなっているのでしょうか?

*安田純平さん講演会情報は サロン金曜日blog http://blog.livedoor.jp/kt1541/

 
昨年沖縄県宜野湾市にて普天間基地の米軍へりが沖縄国際大学に墜落する事件がありました。
金   私たちの仲間も2度現地へ行っています。市民達がジュゴンが棲んでいる海を埋め立てて基地をこしらえようとしています。それに対して、500日を越えて座り込みをしています。
 皆さんご存知であるとは思いますが、沖縄からイラクへ戦闘機が飛んで爆撃して戻って来ています。また海兵隊は殆どイラクへ行っています。その場合は韓国で爆撃訓練をして、イラクへ行っています。
 ある意味で日本の国民も韓国の国民も、イラクの国民にとっては加害者になっています。またそれに加えて新しい基地をつくろうとする。高知は米軍基地がないので想像しにくいとは思います。自分の家の隣に米軍基地があり、米軍の戦闘機が毎日飛んでいれば、自分の生活はどうなるのか。沖縄の人の立場にたって考える必要があると思います。
 また米軍の再編にともない目立つのは自衛隊と米軍の一体化です。それは何を意味するのか。イラク戦争も含めて日本の未来を考える必要があると思います。
 最後に渡辺鈴予さん、、安部文章さん、内村瞳さん、植田二朗さん、に私たちの出来ること。平和のために行動出来そうなことがありましたら、ご提案ください。
渡邉   自分の知らないこと関心のないことにも少しでも目を向けて、行って、見て、聞いて、それを言葉にする事が一番大事なことであると思います。
安部   まず身近に自分のこととして考えることが大事だと思います。好きな人がレイプされたり、殺されたりとか、友だちが殺されたりとか。そういうことを想像して考えるこです。「命に国境はない」の講演会に是非みなさん足を運んでください。
内村 

 わたしは反戦運動とかには今まで全く興味はありませんでした。どちらかといえばたのしいことばかり考えるほうでした。世の中がすごく危険な状態に向かっているのが肌で感じます。


 自分の無知のために悪い方向に進むのではないか。どうすれば良いのかわかりませんでした。今のグループに参加するようになっていろんなことを学ぶようになりました。まず知ることが大事なことであると思いました。
 そういうことで知ることから始めて、仲間と一緒に考え行動したいと思います。

植田   今の社会は日本だけではなくて企業の利益追求だけで、いろんなものがりおとされているような気がします。だから今回のイベントにしても、韓国のおばあさんの証言集会や、高遠菜穂子さんの講演会にしても、リトル・バーズの映画や安田純平さん講演会にしても、そういう中から「利益とか、お金ではない」人間の気持ちかとか「大切なもの」がそこから見えてくると思います。
自衛隊イラク派兵差し止め訴訟に関するパンフレットです。全国各地で展開されているようです。
   
関連ホームページです。
高知のHP  http://www.geocities.jp/harumoni2005/kouchi.html
平和資料館草の家 blog http://blog.livedoor.jp/kusanoie/
10月番組に戻ります