日本の近未来予想は?
 今週のゲストは衆議院議員であり、自民党高知県連会長の山本有二さんです。今日のテーマは「日本の近未来予想は?」でお話をお聞きします。
 韓流ブームかと思えば、「竹島問題」や「教科書」問題で、韓国政府は日本政府と対立姿勢を出しています。中国も各地で反日運動が起きています。
 まもなく人口のピークを迎え、日本は人口減少国になります。少子化で急速な高齢化も進行します。
愛知県周辺や東京周辺は景気が良いのでしょう。しかし四国などでは実感はありま せん。実際には日本経済はどうなっているのでしょうか?

 日本経済はグローバル化の波とIT化の波で、若い人たちが 大変なお金持ちにある反面、ニートといいまして、家に居て 学校も行かず、仕事もせず、職業訓練も受けずにいてアルバイトもしない。選択肢がたくさんあるわけです、
 私が今考えていますのは「ライフステージ」です。団塊の世代といわれています昭和22年から25年までの人達。この人たちは画一教育をされまして、「頑張れば豊かになる」と言われてきました。もうすぐ定年退職です。彼らと話をしていますと、「もうネクタイして、タイムカードを押す生活は定年後はしたくはない」と言います。


 私もそう思います。私も複雑怪奇な仕事を終える時期が来ましたら、大月町にあるみかん畑がありますね。あそこで太平洋を見ながら、晴耕雨読で人生をおくれたら最高であると思います。みなさんそれぞれにライフステージはあると思います。
 その場合に高知県は物凄い役割を果たすのではないか。高齢化率が高いと言うことは、刻に予算がない時代に高齢化率が高い。介護を高知流にやればどうなるか。そのためには何が必要なのか?若い人たちの手がいるのであれば、若い人たちはどういう生き方をすれば幸せになるのか。何が出来るのだろうか。
 若い人たちもやがてお年寄りになります。そうして工夫に工夫を重ねますとやがてそれはシステムになります。

1988年の高知県最大の野外コンサート
1969年の各地の大学の様子。彼らもまもなく定年です。
   
 たとえば常時雇いはできないけれども、あのおばあさんを病院へ車で送ってあげることは出来ますね。定年退職したおじさんにはできます。それをシステム化できないか。出来ました。そうすると一歩もの凄く先に進むように思います。更に考えてみますと、高知県の檮原町。津野町。川のせせらぎ聞く。こんな生活をすれば川のせせらぎの音を聞きながら眠れるぞ。というようなこともあるわけです。
 また四万十川の上流ではこんな広大なところが山の中にある。ここで家を建て孫が時々来て、生活したらどうだろうか。実際いろんな地域に魅せられて都会から移り住む人達がいます。そういうことを考えた時に私達は高速道路もできた。高知県の西部にも行きやすくなった、更にインターネットで航空券が簡単に入手できます。
 都会の人たちが喜ぶようなことをして、私達もお陰で豊かになる。こういう時代が来ると私は確信をしています。「ライフステージごとに選択をしていく魅ある郷土づくりが出来る」と確信しています。
 以前番組に出演されました平野貞夫さんは「小泉さんあっての自民党。彼以外に自民 党のリーダーはいない。彼が政権を放り出せば自民党も野に下る」と言われました 。やはり後継者は自民党にはいないのでしょうか?
 そんなことは全くありません。自民党は人材が豊富です
 小泉さんは自民党と対決する姿勢を見せます。ですから「反自民党票」が野党へ行かずに小泉さんの支持で自民党にきました。反自民と無党派層が小泉さんを支持したので、本来の自民投票とあわせて、小泉効果がありました。それと同じことができる人物が自民党にいるかと言いますと、それはいません。でも若手もいますし。
。郵政民営化どころでなくて
厚生労働省であれば社会保険庁。年金を徴収するところが物凄く不手際です。こうしたものを作業内容や業務内容に就いて苦情がきます。
 同じ保険を扱っている民間の保険会社の社員が頑張って働いているのに、午後5時の定時に帰ります。その対比があまりにありますね。ですから郵政民営化より社会保険庁の解体のほうがさきではないかと思いますね。
 それに最近毎日、上海や広州で反日デモが起きています。来れこそが、国の代表である大臣が真っ向から取り組む課題です。歴史的に見ても国のリーダーがやるべきことは国際政治です。それが一番です。
 次に財政の問題です。財政が健全化していれば、税金も国民は納得して払います。これを放置して郵便切手で上げようとは本末転倒です。
2004年参議院選挙で地元候補の応援に来られた安倍晋三幹事長(当時)次期リーダー候補の1人です。
 
 中国の反日運動が日本経済に影を落としています。景気の動向などは高知の田舎でも中国の影響は無視できません。 深刻なのは石油資源の値上げ傾向です。原油高は冬の消費シーズンが終わっても継 続中です。先日もガソリンの大幅値上げもありました。経済は大丈夫なのでしょう か?
 近未来の日本はアジアのなかでどうなるのでしょうか?どのように考えればよろいしいのですようか?
 将来的には中国は日本と良きパートナーになると思います。ただ今地方経済が低迷している原因は中国経済の存在があります。 
 WTOの時代になりました。農産物、水産物が自由に行き来します、そのなかで中国が、農産物については、中国の価格で日本国内で生産しようとすれば肥料代とか流通経費とかで、太刀打ちできません。
 ユニクロだとかしまむらとか100円ショップも殆どが中国での生産です。ですから、高知の地価はドンドン下がり、東京の地価は上がります。高知の人は中国からの輸入農産物で泣いています。おそらく将来はEUと北米とアジアの3つの大きな経済圏ができます。そのときに日本はアジアの中心になるのでしょうか?あるいは中国でしょうか?
 中国が中心になればアジア中がその対価に見合った労働賃金になります。そう考えれば果てしなく私達の労賃は、中国の人並みに下がっていくわけです。そう考えれば下がった場合に老後が暮らせるのか不安で仕方がないと思います。
 今原油も鉄鋼製品も上がっています。港湾の荷役賃金も上がっています、それは、中国の人たちの国民生活が少し上がりました。宮崎の材木は中国へ輸出しています。栃木のイチゴもです。中国も貿易で輸入国になりつつあります。
 しかし一衣帯水。東シナ海で中国と隣国になっています。わたしたちにとりましては上手く発展をしていただく。脅威にならないようにお互い持ちつ持たれつでいく。余りぎすぎすした貿易摩擦はおこさないようにしたいものです。
 かつて日本は世界の工場と言われた時代がありました。東京オリンピック(1964年と大阪万国博覧会(1970年)を経て、IMFの世界会議をやったあと日本は世界の先進国の仲間入りをしました。
 中国も今回、北京五輪(2008年)、上海万博(2010年)を成功させ、IMF世界会議をして先進国になるでしょう。日本と本当の意味で友好的な関係で相互に発展すべきでしょう。
 ですから今のままでは少し、どころか大いに不安が残ります。日本における将来は中国にかかっていると思います。
山本有二さん
山本有二さんの ホームページ  http://www4.inforyoma.or.jp/~yujiyama/flame.htm
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