住宅建築の心構えについて
 今週のゲストは積水ハウス高知営業所所長の山野友彦さんです。今日のテーマは「住宅建築の心構えについて」でお話を伺います。
 住宅は人生で最大の買い物であると思います。実際に住宅を購入される場合、市民はどのような点に注意をすればよいのでしょうか。
自分のライフスタイルをどう表現すればいいのかわからない場合は どうなのでしょう。住宅研究はどういうところから始めていけばよい のでしょうか?アドバイスをお願いします。
昨日お話いたしました住まい塾で使用しています「住まいの教科書」があります。「住まいの教科書」には、「最初にどんな家にしたいか」ということ、基本方針を家族全体で話し合っていただきます。
 それから、10年後の家族はどうなっているのか。未来を想像して、設計することが大事です。そういうところまで気を配りまして設計していくことです。
 敷地によりましていろいんな家の建て方があります。十分調査をしまして、長所を伸ばして、短所を補うことをします。例えば北道路はどうだと言われますが、北道路にも良い土地はたくさんあります。
 北道路のよさ、例えばプライバシーが守れるとか、そういうところを生かした設計をします。それから敷地の日当たりや、風の向きや、道路がすぐそばとか、そういう生活環境に即したプランをこしらえます。
 積水ハウスでは10数年前から提案させていただいていますが。「リビング階段」と言いまして、リビングを通って2階に上がっていく。お子様と必ず顔を会わせるとか。そういうプランニングの工夫をお奨めしたりしています。
山野友彦さん
 リビングの住まい方も、ソファーを置いてというのが一般的ですが、ごろ寝をされる人もいれば、インターネットをされる人もいます。いろんな生活スタイルに応じたリビングのあり方を考えていかねばなりません。
 キッチンも皆さんが寄っていただくようなアイランド・キッチンというやりかたもあります。そういう工夫もあります。
 和室の使い方もいろいろあります。伝統的な和室の使い方もあれば、茶の間風の和室が欲しいとか。玄関も広い玄関が良いとか、すぐ庭が見えるほうが良いとか。大きなクレーゼットのような下駄箱がある玄関が良いとか。
 皆様の要望を詳しくお聞きしまして、当社では「住まいのプランニングノート」というものがございます。これに営業マンや設計マンと一緒に書き込みながら、理想的なプランをご提案できる仕組みになっています。
リビングの活用もライフスタイルによって様々です。
 
 住宅展示場などの出かけて検討する場合、どのような点をチェックすればいいのでしょうか?家具やインテリアなどに目移りしてしまうのですが・・。
 展示場へいかれる場合は、必ずノート、ペン、メジャーなどを持っていってください。あるいはカメラも良いと思います。写したら駄目だということはありません。
 気に入ったとこを撮影したり、部屋の広さがどれくらいかと測られると良いと思います。展示場はどうしても大きな部屋が多いですので。
 自分が思っていたことよりも異なる場合があります。メジャーなんかで計るとかが必要です。
 それからモデルハウスへ行きますと、大変豪華な部屋が多いですね。特別仕様というものがあります。そういうものが多いものですから。例えば設備関係、キッチン、お風呂などは標準仕様と言われているものよりは、かなりグレードアップしています。
 あるいは全く同じである場合もあります。後は建具などですね。これも標準仕様とは全然値段が違う場合があります。そのあたりもよくお聞きして、どれが標準仕様であるかと。あるいは標準仕様がありません。なんでもお好きなものを使用します。というところもあるでしょうが、そうしますとその分が高くなりますね。ですから標準仕様を良く確かめられると宜しいかと思います。
 それから「実際の家を見せてください。」と言ってみてください。見せていただけるところは自信を持っているからです。展示場は良いが、実際に建っている家がたいしたことはないという例もないとは言えませんので、チェックをしてください。
 そのあたりは聞いていただいたらよいと思います。
 それからもうひとつ大事なことがあります。展示場で会った営業マンが担当することになります。その営業マンが自分の営業マンとしてふさわしいかどうか。例えば人柄とか、愛称とか、知識とか。そういうものを確かめてみてください。後々のお付き合いもございますので。建物だけではなく、営業担当者のチェックもお願いしたいと思います。
住宅は維持管理も大事です。メンテナンスフリーが理想ですがそうはいかないようです。アフターサービスやリフォームなどの体制はどうなっているのでしょうか?
 住宅にとりましてはアフターサービスは何より大事です。「建てたら終わり」という業者よりも、後々「パトロール」していただく施工会社のほうがより信頼が置けるといえるでしょう。
 アフターサービスには大変自信を持っています、建築後1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月、1年、2年。10年という定期点検があります。
 昔は「巡回」ということで、「どこか悪いところはありませんか?」と聞きまして、悪いところを修理することをしていました。
 今は点検項目がすべてありまして、去年の秋から実施しています。車と同じですね。悪くないところも全て調べます。ご安心いただけるのではないでしょうか。
 20年経ちますと(20年保障ですが)、当社独自の「ユートラス・システム」というのがあります。住宅診断士がチックしまして、更にある一定の金額を出していただきますが、更に10年の保障を延長するかどうかを提案します。これはお客様が望んでおられるのであれば、家が建っている間は保障がつく形になります。
 更に高知では「ふれあいパトロール」というものをしています。10年、15年、20年に技術者と一緒にお客様の所を訪問しています。
 このアフターサービスが積水ハウスは良いねと、住んでいるお客様が皆様おっしゃっています。