日本の行く末も大変
 
 日本はこれから大変だと安田さんは講演会で言われていました。日本の平和勢力は全く力が無い。自衛隊を撤退させることも出来ない。オランダやスペインは総選挙の結果イラクから軍隊を撤退させました。そういう力は全くありません。
 むしろ逆に自衛隊をどんどん海外へ駐留させる方向へ向かっています。そのあたりの変化はいかがでしょう。来年以降加速されるのではなないでしょうか?

安田 総選挙が争点がう郵政民営化ということでしたが、それにより政権が維持されましたので、イラクへの自衛隊の派遣も支持されたことになります。現政権の判断により決定されるのですから。


 殆ど現在の政権が続く限りまでは、「白紙委任」といっていいほど大きな支持を与えました。結局郵政民営化の国民投票のようなものでありながら、実はそうではないものも、支持してしまった。ということは国民はあらためて覚悟を決めなければなりません。

安田純平さん
松尾 覚悟を決めて「はいそれはそうですか」と受けるわけには行きません。どのように1市民としては。これからやっていくのか、やっていけれるのか。そんなところを考え続けていきたいですね。 松尾美絵さん
 なにが出来るのか。なにをすればいいのかなと。私たちは政党関係者や組織を持っている人間ではありません。ですから正直なにが効果的なのかわからない部分があります。
 情報が一番大事だろうということで、安田さんにお話をきくことがその一歩だったんです。安田さんも全国各地で講演されていると思いますけれども、そのあたり何か市民にアドバイスがあればお願いしたいのですが・・。
安田 そうですね。まずイラク戦争そのものの興味は少しずつ下がっていると思います。またみなさんが自衛隊を支持してイラクに送ったものの、そのことに興味を持たないということはあまりにも無責任であると言うことです。
 それは人として言いのでしょうかと思います。そのなかで現地情勢の厳しさ、昨年の人質事件や私たちの拘束事件などの中で、次に拘束される方は大変だろうと言うことで、取材する側もかなり慎重になっています。という中で受けての皆さんがおっというような情報を私たちのほうも十分に供給出来て来ていません。そのところがひじょうに問題であると思います。
やはりイラク国内の激戦があったとされますファルージャ周辺とか、バクダッドの周辺などは外国人の記者は入れないのでしょうか?
安田 基本的には現地のスタッフが入っています。ファルージャに関しましても包囲されている状況ですので、現地の住民であるという証明書がないと市内には入れません。取材どころではない状況です。
 イラクは治安が悪くて、金銭目的の誘拐がイラク国内で頻繁に起こっています。何百、何千というイラク人が誘拐されています。地元の人でも防げない治安の悪化があります。そのなかで目立つ外国人がどうやって自分の安全を確保するか。そういう点ではこの1年半で一気に悪化してきました。そういうのが現状ですね。
 
 イラクは国民投票をしまして憲法を制定する動きがあり、イラク暫定政府が出来ました。そのイラク政府の外務大臣が日本へ来まして、日本のイラクの借金を棒引きして欲しいと言っていました。イラクに自衛隊はもっと長く駐留してもらいたいというコメントを残して帰国しました。
 イラクの暫定政権は政権基盤が安定しているのでしょうか?それとも脆弱なのでしょうか?

安田 移行政府というものがあります。1月の選挙の段階ではファルージャの事もありまして、イスラム教スンニ派は選挙をボイコットしました。そういうなかで成立したのが今の政府です。選挙そのものの妥当性もイラク国内でも疑われています。
 政府の治安組織であるとかが、非常に乱暴な捜査をしたり、裏が取れませんが、証拠を示さずに連行するとか、連れ去られて人が遺体で戻ってくるとか。そういう話もよく聞きます。そういうなかで現在の政府に対する批判も強いようです。そのなかでの治安状況のなかで、電気などのインフラの整備も進んでいない。ひじょうに厳しい目が向けられています。


 それで現在のイラク政府を支えているのは、政治プロセスによって進んでいることを協調したいアメリカです。そのアメリカを支持している日本です。海外は今のイラク政府の正当性認めているんだと強調したい訳です。
 来月選挙(2005年12月の国政選挙)があるということで日本に来るということはアピールになるでしょう。日本側にしましても自衛隊を派遣していますから、派遣をもっと延長してほしいというのはありがたいことですね。双方の思惑が一致したのです。

収録の様子です。堀川友さんは、言葉を選んで、自分の言葉で感じられたことを述べられました。

広報活動の感想や、反応なども独特の観点で話されていました。

 その話を聞いていましたら、背景や時代も異なりますが、昔南ベトナム政府というのがありました。アメリカの思惑でつくられた政権で、政権基盤が強くはありませんでした。抵抗勢力が強かったです。
 どうもアメリカが経験があるから、抵抗勢力のことを「テロリスト」とイっているように思うのですが。そういう傾向は感じられましたか?
安田 そうですね。テロとの戦争自体が抵抗するものはすべてテロリストという戦争なのです。これがベトナム戦争であれば、相手が国でしたから状況は異なります。南ベトナム解放戦線などはテロリストということになりますね。
 あの頃にアメリカは思いついていたらなあと思っているのではないでしょうか。
 ベトナム反戦運動はアメリカでも盛んでした。帰還した兵士が「残虐行為をした」と証言したり、精神的におかしくなった帰還兵もいました。
 イラクに関しましてもアメリカでも反戦運動もおこなわれていますね。ブッシュさんの自宅の前に座り込んでいる兵士のお母さんもいました。日本では殆ど見られす盛んにならないというのはもどかしいですね。
 何か理由をおもいつくことはありますか?

堀川 無関係でありたいという人が多いと思います。結局のところは。
堀川友さん
松尾 それに加えて自衛隊のイラク現地での情報が全く伝わって来ません。その場でなにをしているのと。報道されませんと人々の意識からも遠のいていきますね。何ヶ月に一度、第何時派遣隊が行きますと、新聞に小さく報道されるだけです。もっと原点は知りたい。税金はいくら使われているのか。現地の人はどのように思っているのか。
 もっと情報を与えよ。という能動的な発言と働きかけをいろんなところへすべきかもしれません。
安田 アメリカというのは「9.11」以降はアメリカ中で戦争に向かったように感じますけれども、揺れ戻しがある国です。反米運動や市民運動も強力です。ちゃんと大きな力を持つ国ですね。
 日本はどうなるかと言いますとそうなりませんね。昨年の人質事件などでも
見ていましても、逆らう人間は(いろんな経緯があったにしても)叩かれやすいですね。あの頃はいろんな経緯があってそうなってんですが、一概に言えませんが。それがめんどくさいことに巻き込まれたくない。そん影響があったのではないでしょうか。

堀川 極端に言えば、政府の思う壺のような気がします。

2005年8月の総選挙にて日本国民は与党側に「白紙委任」した形になりました。

今後はどうなるのか痛みを感じなければならないでしょう。

(写真は2004年の参議院選挙ですか)