少年健全育成活動から見た子供たちの姿
  今週のゲストは麸富・横山製麩所 代表の横山明さんです。横山さんは麩の製造の傍ら、地域社会への様々な形で貢献されてきました。
 今日のテーマは「少年健全育成活動から見た子供たちの姿」というテーマでお話をお聞きします。横山さんは長らく少年関係の防犯活動をされてきました。
現在の子供たちの姿はいかがでしょうか?10年前と比べどうなっているのでしょうか?
 氷の彫刻で中学校などへも行きますが、そんなに昔と変わっているようには思いません。 ただ昔のように子供たちは外にいませんね。部屋のなかに「こもっている」状態です。補導に最初回っていたこととは最近は様変わりしています。
 補導しても親がなかなか迎えに来ませんね。子供らは警察署から出ても家へは戻らないことが多いようです。親は何をしているのでしょう。
時折「学校にお任せします。」という親もいます。家庭で出来ないことを学校で出来るはずはありませんね。
収録の様子です。横山明さんは仕事も地域活動も全力投球されている人です。その一言、一言には重みがあります。ですので、大変説得力のある話でありました。

主に横山さんがなさっている少年健全育成活動はどのようなものでしょうか?警察署の少年課と共同でされているのいでしょうか?

 警察署の少年係が窓口になっていただいています。「氷の彫刻」もそうです。話や段取りなどをしています。学校との調整などもしています。
学校関係者、地域の協力体制には変化はありますか?時代の変化を感じることはありますか?
 地域の協力なしにはやっていけません。地域には青少年育成協議会とか、社会福祉協議会といくつもの団体があります。事業活動をする場合は材料代など費用がいるわけです。その団体の協力を得ています。手伝っていただいてきまして、活動をしています。
 中学が荒れているなどと噂を聞いたりします。横山さんは氷の彫刻で回られた感じはいかがなものなのでしょうか?
 感じたことはありません。自分から見れば子供ですけれど。 最初は中学校へ行く時などは身構えていました。でもそういうことはありませんでした。
吉野中学での授業での「氷の彫刻」の様子です。横山明さんのblogより写真を転載させていただきました。
 横山さんが少年健全育成活動活動をされていて、特にリスナーの皆さんに訴えたいことはありますか?
 そうですね。前は補導活動をしていました。補導に行きまして「おさえてやろう。」とかそういう風な考えは駄目だと思います。自分の持っている考え方や素直に話していくとか。そういうことを通じて子供たちと触れ合うことが大事であると思います。
 以前陶芸教室を開催したことがありました。時間は夜の時間です。そのときの子供たちですが、夜その後徘徊し提案して、私が補導にまわっていますと「おじさん」とか言って来ます。そういう出会いもありました。
 普段から接していますと、その子供たちとにも(非行化の)「ブレーキ」になると思います。そごく大事であると思います。
 わたしなども学生が子供にいまして、鏡川祭りとか、よさこい祭りなど夏休み期間中などは、PTAのほうで街頭補導活動に出てくれといわれることがありますね。なんかあったらいかんきおさえないかん。とか言う話になりがちですね。
 その辺はどのように対応して良いのか正直わからない部分がありますね。横山さんの経験からはどのように思われますか?
 自然に振る回ることでしょうね。また補導活動をしていることは、子供たちの非行化へのブレーキにはなっています。必要であると思います。
 「おさえる」とかいった考え、頭から押さえつける考え方では駄目だと思います。非行に走らないような方向で接してあげないといけないと思います。
 非行の「比率」などですが、高知市などは高いようなのですが。
 そこまではわからないですが、都市部ですので比率は高いですね。
 テレビなどで少年の凶悪犯罪などが報道されったりします。あれは全く特別な事件なのでしょうか?
 そうですね。難しい質問ですね。私にはわかりません。そういう素地が今の社会にはあるのではないかと思うときがあります。
 少年健全育成活動を地域活動をされていますが、子供たちの姿は10年前も、今も変わらないように思われますか?
それほど変わっていないと思います。以前とは異なるのは子供たちが部屋のなかにこもっていることが多いようです。ですので警察の方も大変です。
横山明さんのblog http://futomi.cocolog-nifty.com/blog/