橋本県政10年目の査定

 昨年は長野県や栃木県に「無党派の」知事が誕生しました。県議会の多数を占める政党の支持なしでいずれも当選しています。10年前も高知で同じような「無党派の草の根」の風が吹き、橋本大二郎氏が、高知県知事に当選しました。今日のテーマは「橋本県政10年目の査定」ということなのですが。

 この問題については、高知新聞政治部は、正確で正当な査定をしない可能性がありますということをはっきりと言い切る必要があります。→県民に大変影響力のあるメディアだけに監視する必要がある。

 それは橋本さんの前の知事と高知新聞社が密接な関係にあったがためです。

 当時も県政でさまざまな間題がありました。高知新聞は知事を批判する記事を書きませんでした。県民の目にふれないところで「相互依存」構造になっていました。

 橋本さんは、全くそうした「しがらみのない」スーパースターでありました。県民は10年前、行政能力が未知数、NHK元職員に大きな期待をいたしました。

(良かった点)
☆官・官接待を全国に先駆け廃止した。
☆県人事諮間制度を廃止し、労使閥係を正常化した。
☆高知工科大学を設立した。
☆情報公開に対する努力もした。
☆民間テレビ局第三波である「高知さんさんテレビ」をこしらえた。
☆東京便の「トリブル・トラッキング。」の実現。

(良くなかった点)
☆商工労働部の監督が不十分であった。
☆前知事の幹部の交替、若返り人事が不十分であった。
☆高知県商品計画機構の失敗。
☆人口減少、若者減少への有効な手立てが打てていない。
☆橋本知事に続く、県議や市町村長をこしらえきれていない。
(なんでもダントツ。県民はついていけない。)

評価は75点ぐらいではないか。リーダーシップも発揮しているし、よくやってはいる。

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2002年3月1日