道路の上の人権を考える

 今目のテーマは「道路の上の人権を考える」です。昨年(2000年〕5月10日に「交通バリヤフリー法」が成立し、11月から施行されました。正式には「高齢者、障害者等の公共交通機関を利用した移動の円滑化の促進に関する法律」と言われています。車社会のなかにあって、歩道の段差・駅の段差などが問題になり、都市全体のバリヤフリー化をしなければいけないと思いますが。

 いつも指摘することですが、自動車道路は平滑で段差もないのに、歩道や自転車道路は凸凹が有り、看板が有り、不法駐車ありでとても使い辛い。まして高齢者や障害者にとっては、危険な道路でもあります。

 せっかく「交通バリヤフリー法」が施行されたのだから、高齢者がどんどん増える高知において、高知市全体、都市全体をバリヤフリーに改造しなければならない。

 新世代路面電車(超低床路面電車)・超低床バス・100円バス・シャトルバスなど公共交通機関の改造が必要だと思う。

※大橋通りから大丸前までが約600メートル。高齢者にとっても快適な距離。日曜市も70 0メートル位。散策し店主と談笑しながら苦痛なく歩ける距離である。

 ある試算では「人間が抵抗なく歩ける距麩は300メートル。高齢者は100メートルおきに休みたがっていることがわかった。高齢者の視点での街路整備、歩道整備が必要である。

 提案だが・高知市中心部の電車道路は、車道は3車線から2車線にする。そのかわりその部分を自転車道路と歩道を拡張する。街路樹ももっとゆったり植える。2車線のうち1車線は路線バス優先道路にする。つまり高知市中心街の交通手段は、優先順位から、まず歩行者、自転 車、路面電車、路線バス、自動車の順。

 現在の道路行政は、道路の上の「人権無視」がはなはだしい。人権無視で有り、憲法違反もはなはだしい。時間はかかるが、正していかなければならない。

 人口の高齢化此率が2010年に27%を超える高知県。今すぐ道路の上の人権に配慮し、都市改造に着手しないと間に合わない。

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2002年3月1日